
『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』オフィシャルサイトより
2021年2月27日放送の『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)で行われた股間を圧迫するドッキリに「男性へのセクハラではないか」「安全性に問題はないのか」と疑問の声があがっている。
問題視されている企画は「秒でお宝みこし」というドッキリ。突然、ロープが十字状に張られたおみこしに担がれ、男性タレントの股間が圧迫されている反応を見て楽しむというものだ。
ターゲットとなったのは、A.B.C-Z・河合郁人、タレントのJOY、天竺鼠・瀬下豊の3人。おみこしに担がれたうえで、上下に揺さぶられ、股間や肛門を痛がる様子が放送された。
Twitter上では、「めっちゃ笑った」「ナイスリアクション」などと楽しむ声もある一方で、「見ていて痛い」「本当に体に害はないの?」「男性へのセクハラの軽視では」と疑問・批判の声も。
Sexy Zone菊池風磨にも全裸盗撮や水着が溶けるドッキリ
『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』は、これまでも男性の股間をネタにしたドッキリを行っている。
番組にレギュラー出演するSexy Zone・菊池風磨は昨年1月、シャワールームで体を洗っている最中に天井からお化けが登場し驚いている様子を盗撮された。シャワールームを飛び出し手と足で股間を隠している姿をカメラに直撃されたり、パンツに清涼感のある液体を仕込まれ、股間がスース―する反応を見たりというドッキリを仕掛けられている。
また、昨年8月には水で溶ける水着を着用し、泳いでいるうちに水着が消え全裸になってしまうというドッキリもあった。
アイドルとしては珍しい体の張り方に楽しむファンはいるものの、「風磨くんが了承していたとしてもセクハラでは?」「本当は本人が嫌がってないか心配になる」「モザイクかけたら女性アイドルに同じことできるの?」「放送ではモザイクかかってても、周りのスタッフには見えてますよね」と男性へのセクハラを軽視する番組の構成を批判する声も少なくなかった。
また、「股間スース―ドッキリ」に関しては、笑いをとるためかもしれないが、菊池は「その日から男性器が小さくなった」とコメントしており、健康被害を危惧する声も見られた。
今回の股間を圧迫するドッキリでも、体に悪影響はないのかとの意見が。ドッキリを仕掛けられた後、JOYが<後遺症あんじゃないコレ…?>と尋ねると、スタッフは<大丈夫だと思いますよ>と回答。医師などの専門家に確認はしていないのだろうか……。
バラエティ番組の演出に疑問の声があがると、「嫌なら見なければいいだろう」という反論が多数されるが、好きな出演者が出ていれば「見る」という選択肢を取るのは自然であり、たまたまテレビをつけたら放送されていたということもあるだろう。時代錯誤な演出や安全面で不安を与えていては、視聴者も十分に楽しめないのではないか。
テレビの影響力はまだまだ大きい。「ドッキリ」という笑いのジャンル自体は否定しないが、社会にどのような影響を与えるのか考える必要があるだろう。