マーケティングリサーチを行う株式会社クロス・マーケティングは、2020年3月より、全国の20~69歳の男女2500人を対象にした「新型コロナウイルス生活影響度調査」を定期的に実施しています。今回、2021年2月19日~2月21日に実施した第16回調査の結果を公開しました。
それによると、新型コロナウイルスに対する不安度やストレス度は先月(2021年1月)よりも減少傾向にあり、「直近1週間の不安度」は8p減の37%、「将来に対する不安度」は6p減の49%、「直近1週間のストレス度」は2p減の43%。特に「将来に対する不安度」は調査開始以来の最低値で、再度の緊急事態宣言発令後、新規感染者数の減少、ワクチン接種が国内で始まった期待・安心感から、「不安度」は払拭され始めていると分析されています。<図1>
「項目別の不安度」も軒並み低下しており、「病床逼迫」「治療法がみつかっていない」不安は先月と比べ、10p近く下がっています。また、「現在の気持ち」では、「新しいことを積極的にチャレンジしてみたい」「悪いことばかりではないと楽観的に考えている」などの前向きな気持ちが先月より若干上昇しています。<図2>
コロナ禍で“増えた”家事・生活行動は、「帰宅後の手洗い」(全体35%、男性32%、女性39%)がトップ、次いで「空気清浄機や加湿器を使う」(全体13%、男性11%、女性15%)。男女別に見ると、「拭き掃除」「食器洗い」「タオル類や寝具の洗濯」など時間のかかる家事が増えた割合は女性が高く、女性より男性に増えた割合が多い行動は「帰宅後の洗顔」のみでした。
一方、外出自粛要請などの影響もあってか、女性は「メイクをする」「肌や髪のお手入れをする」といった行動の減少が目立ちます。<図3>
コロナ禍で購入したものは、家電は「空気清浄機・加湿器」「パソコン・通信・周辺機器」、生活用品は「ヘルスケア計測機器」「ゲーム機」「トレーニング・フィットネス用品」が上位となっています。<図4>
買って良かったものと、その購入理由を聞いたところ(自由回答)、加湿空気清浄機(プラズマクラスター)は「家庭内感染を防ぐため」、パソコンや周辺機器は「在宅勤務や学校・塾のオンライン授業のため」、パルスオキシメーター・非接触型体温計は「日々の健康管理のため」などの回答が寄せられました。
▼調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2021年2月19日~2月21日
有効回答数:本調査2,500サンプル