加藤浩次、TBSの番組終了は“粛清”なのか 吉本の会長からは「まだ辞めへんの?」

文=wezzy編集部

カルチャー 2021.03.05 06:30

加藤浩次:Getty Imagesより

 極楽とんぼ・加藤浩次がMCを務める番組が2本同時に終了することから、吉本興業からの“粛清”だと騒がれている。

 終了するのは、バラエティ番組『この差って何ですか?』(TBS系)とサッカー情報番組『スーパーサッカー』(TBS系)。前者は3月2日に最終回を迎え、最後は加藤が<文句苦情受け付けません!なぜならこの番組、きょうで終わりだからです! さよならー!>と言い放ち、終了した。『スーパーサッカー』は3月28日が最終回だ。

加藤浩次は闇営業騒動で吉本経営陣に牙をむく

 なぜ加藤浩次が吉本興業から粛清されるのか。加藤は2019年7月に吉本興業所属芸人の“闇営業騒動”が勃発した際、事務所の体制に抗議する芸人のトップとなっていた。

 加藤はMCを務める『スッキリ』(日本テレビ系)で、宮迫博之と田村亮に対する吉本の姿勢を批判し、今の会長と社長の体制が続くのであれば、吉本を辞めると啖呵を切ったのだ。

<(吉本側が)記者会見でしっかり説明してくれないと、僕は納得しない>
<(芸人たちが)大崎(洋会長)さんと岡本(昭彦社長)さんを怖がってる状況がずっと続いてきた。これからもそれが続くと思ったら、僕はこの会社にいれない。僕は辞めます。この体制が今の社長、会長の体制が続くんだったら、僕は吉本興業を辞める>

 その後、加藤は吉本と話し合いを重ね、「専属エージェント契約」という形で吉本に残留することとなった。

 エージェント契約に落ち着いたことで加藤と吉本の間に確執はなくなったと思われたが、今年に入り加藤の番組が2本も終了することに。

 2月26日公開の「デイリー新潮」によると、吉本と加藤との間の溝は埋まっておらず、吉本の経営陣にとって加藤は“目の上のたん瘤”状態だという。TBSにおいて吉本の発言力が強まっており、加藤の番組終了はテレビ局側の忖度であるとの見解だ。

吉本からの圧力はなくとも微妙な関係?

 一方で、当の加藤浩次は吉本からの粛清をきっぱり否定している。

 2月25日放送のラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)に出演した加藤は、相方の山本圭壱から<ネットニュースを見てたらね『加藤浩次、ついに粛清か』っていう。『今週、2番組終了で思い出される加藤の乱』みたいなのが出てるんですけど。私は、これを見てドキッとしましたが、ご本人どういう感じなんですかね?>と問われると、<俺も見てビックリしたよ。そんなことがあんのかって。俺、粛清されんのかな?>と否定。続けて、吉本からの粛清はあり得ないと断言した。

<吉本さんは、国とか地方自治体と仕事してんのよ。そういう会社がね、粛清とかしたら大変なことになるでしょうよ>
<公正取引委員会がしっかり動いてやってるのにもかかわらず、法治国家で粛清なんてあっていいのかい。俺、ありえないと思うんだよね。あの時の『加藤の乱』で俺も熱くなってああいう風に言ってね。そこで、エージェント契約って形でね。契約は1年更新だからどうなるか分かりませんけども。そういうのはないと思いますよ>

 大崎会長も、吉本がテレビ局に圧力をかけることはできないと断言しているが、加藤を吉本に引き留めておきたいというわけでもないようだ。

 3月4日発売の「週刊新潮」(新潮社)は、大崎会長とアナウンサー・生島ひろしの対談を掲載。その中で闇営業騒動の話になると、大崎会長は加藤の話を持ち出し、加藤が吉本を辞めるか辞めないかは加藤の意思次第だと明かしている。

<(タレントが)吉本を辞めたって別にテレビ局に圧力もかけられへんし、かけられるなら、加藤くんが日テレの「スッキリ」であんな好き放題、吉本を批判できませんよ。もし、吉本が嫌なら引き留めません。
だから、加藤くんには冗談半分で「あれ、まだやめへんの」「嫌やったらやめたらええやん」って言うてます>

 加藤浩次の番組終了は吉本からの粛清ではないのかもしれないが、加藤と吉本経営陣は闇営業騒動以降、微妙な関係が続いていそうだ。

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