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新型コロナウイルス感染拡大によりテレワークが普及したことで、家から一歩も出ずに一日中仕事ばかりしている、という人はいませんか? ヘルスケア事業を行うバックテック株式会社(以下、バックテック)と医療機器を取り扱うオムロン ヘルスケア株式会社(以下、オムロン)によると、今、肩こりや腰痛など身体の不調を抱える人が急増しているといいます。
両社はバックテックによる肩こり・腰痛対策サービス「ポケットセラピスト」と、オムロンが開発した「低周波治療器」を使用し、3カ月以上の慢性腰痛に対する連携サービスの効果検証を行いました。
調査・検証の結果、慢性腰痛に対する「ポケットセラピスト」×「低周波治療器」における、ひと月当たりの投資対効果は170%という試算に。
※投資額:バックテックの「ポケットセラピスト」の利用料、およびオムロン ヘルスケアの「低周波治療器」の合算料金で算出。
※生産性向上額:腰痛による生産性低下額が可視化できる特異的尺度を利用。
※利用前後の生産性低下額の変化における統計学的有意水準は5%未満とした(検定結果:P<0.001)。
腰痛を感じる日数は、利用前は17日だったのに対して、利用後は12日に減少。症状の程度も、利用前は44mmだったのに対して、利用後は30mmまで減少しています。
また、破局的思考(痛みに対するネガティブな捉え方)も、利用前の21点から、利用後は17点にまで減少したとのことです。
利用者からは以下のような声が寄せられたそうです。
【ポケットセラピスト】
・自分に合ったストレッチ/対策を教えてくれるので、助かりました。
・(自分の担当セラピストがいるので)痛みがひどくて困った時に安心です。
・担当セラピストとのコミュニケーションにより日々のモチベーションが維持されたり、新しい取り組みができた。
・担当セラピストさんにいろいろ考えていただいたメニューを実行してみたり、励ましていただくことでやる気が出た。
・自分自身のネット上のリサーチでは得られないストレッチ方法等を教えてくれて役立った。
・ストレッチなど忙しく忘れがちな時に思い起こすきっかけにもなり、慢性的な痛みを回避できた。
【低周波治療器】
・ストレッチなどができない状態の時に、低周波治療器は助けになります。この機器で状態を少し改善したのちにやっとストレッチができる状態になるので助けになります。
・ポケットセラピストで教えて頂いたストレッチとともに、一日の終わりのルーティーンとなっています。
・日常的な疲労のリカバリーにも使え、疲労の蓄積を回避できました。
▼効果検証の概要
テーマ:ポケットセラピストと低周波治療器の併用による慢性腰痛に対する連携サービスの効果検証
対象企業:2020年4月のリリース時に応募があった大手企業・単一健保4社
対象者:89名(最終解析対象者:55名)
包含基準:
・年齢が18-65歳に該当すること
・発症から3ヶ月以上経過した慢性腰痛に悩んでいること
・インターネットの利用が可能なこと
・本実証研究に関するインフォームド・コンセントを行い、同意を得られた者
除外基準:
・レッドフラッグ基準(危険信号)に該当しないこと
・妊娠中であること
・ペースメーカーなどの体内植込み型医用電気機器を使用していること
・人工心肺などの生命維持用医用電気機器を使用していること
・心電計などの装着型医用電気機器を使用していること
介入期間:利用開始から3ヶ月間