Kōki,はなぜ中国アイドルオーディション番組の講師に選ばれたか? 多様な文化が混ざり合って急速に発展している中国アイドルシーンに注目!

文=菅原史稀
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 実際に『創造営2021』にはアメリカやタイ、ロシア、ウクライナ、台湾など様々な地域から“学員”と称される参加者たちが一堂に会し、番組内には多言語が飛び交っている。

 特に日本からは参加人数90名のうち17名と過去に類をみないほど多くの学員が集っており、元“日プ”参加者でRBW JAPAN練習生の井汲大翔や田口馨也、avex所属グループ・INTERSECTIONメンバーのミッチェル和馬、橋爪ミカ、モリアティー慶怜など、その顔ぶれの多様さも話題だ。

 そのうちの一人、元ジャニーズJr.の羽生田挙武が『創造営2021』で披露した吉川晃司「モニカ」のパフォーマンス動画は、日本だけでなく中国の視聴者からも大きな反響が寄せられた。同楽曲は香港のスター、レスリー・チャンがカバーしヒットしたことで、中国内でも人気ナンバーとなっている。

 またストリートダンスの世界王者でありSHINee・テミンのバックダンサー経験のあるSANTAと、BoAやSHINeeなどの振付を担当したRIKIMARUの圧倒的なダンスパフォーマンスは、番組序盤のハイライトの一つとなった。

 そんななかでも目を引いたのは、国内外で数多の舞台を踏んできた二人と他の学員たちが互いに及ぼし合う文化的な影響だ。

 特に中国の伝統舞踊を専門とするダンサーの刘宇(リウ・ユー)は、彼らのパフォーマンスを見て「興奮した。(自分も)彼らのように、皆から好かれて楽しませるダンスをしたい」と語り、また刘宇らのパフォーマンスに対しSANTAも「フォーメーションが面白い!」「自国の文化をしっかり守っているところが素敵」と畏敬の念を表した。

 伝統芸能とモダン、互いの異なるダンススタイルに刺激を受け合った刘宇とSANTAは、講師陣のリクエストにより舞台上でコラボレーションを果たす。

 即興にも関わらず、見事に呼吸の合った両者のパフォーマンスは会場からの大喝采を受け、講師の周震南からは「ダンスバトルというよりも、それぞれが自分のスタイルを守りながらしっかりと融合していた」と感嘆の声が上がっていた。

 初回の撮影を終えたRBW JAPAN練習生・隅田隼平が「その国に合わせるというよりも、それぞれの生まれ育った異なる環境を尊重してお互いに歩み寄ることの大切さを感じました。それはとても難しい挑戦になると思いますが、(このオーディションから輩出される)グループだけの魅力になる気がしています」と語ったように、この『創造営2021』における会場全体の光景は、これまでにない新たな何かが生まれる予感さえ感じさせるものだった。

 今後も、それぞれ異なるバックグラウンドをもった学員たちが一つのチームを組んで臨むステージが用意されている『創造営2021』。そこで起こる文化的な化学反応に要注目だ。

(菅原史稀)

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