田村亮と宮迫博之、闇営業騒動後「テレビ復帰」の可否を分けた「恩人」の存在

文=wezzy編集部
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宮迫博之と田村亮

 吉本興業の闇営業騒動によって、一時はテレビ業界からの締め出しが懸念されたロンドンブーツ1号2号の田村亮。しかし、昨年4月には無事にコンビの冠番組『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)への復帰を果たし、年末には複数のテレビ番組に出演した。

 田村亮が無事にテレビ番組に復帰できたのは、相方・田村淳の手腕が大きかったと言われている。淳の仕掛けた復帰劇を振り返ってみよう。

 闇営業騒動が勃発したのは2019年6月。「FRIDAY」(講談社)が雨上がり決死隊の宮迫博之、田村亮をはじめとした芸人が事務所に無断で反社会的勢力の宴会でネタを披露し、ギャラを受け取っていたと報じたことからだった。

 吉本興業は宮迫と亮を当面の間、謹慎処分にすると発表。しかし数日後、一転して宮迫とのマネジメント契約を解除すると変更し、2019年7月20日、宮迫と亮は事務所を通さずに記者会見を開く。会見では吉本上層部のパワハラなどを明かしたことで大きな話題となった。

 2人の会見を受け、吉本興業の岡本昭彦社長は22日に会見をし、宮迫の処分を撤回すると述べたが、吉本と宮迫との溝は深いようで、今もマネジメント契約解除のままだ。宮迫は契約解除となった後すぐにYouTubeでの活動を開始したが、そのやり方は業界内でも物議を醸した。

 問題勃発からあと少しで2年の月日が経とうとしているが、宮迫は雨上がり決死隊の冠番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)への復帰も叶っていない。しかし、コンビは解散しておらず、宙ぶらりんな状態に相方の蛍原徹は困惑しているようだ。

 2020年3月2日放送『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?』(テレビ東京系)で蛍原は、宮迫のおかげでコンビが売れたと感謝を述べながら、<その間違いない人がおらんようになったわけ。逆にどうしたらええねん!>と打ち明ける場面があった。

田村淳が仕掛けた亮の復帰劇

 一方で、田村亮に対しては淳が手を差し伸べる。淳は「会社株式会社LONDONBOOTS」を設立し、亮はそこの所属タレントに。吉本興業とは専属エージェント契約を結ぶ形で落ち着いた。

 そして、2020年1月に亮は芸能活動復帰を果たす。最初の仕事はコンビでのトークライブだ。コンビ揃っての会見では、淳は原点に立ち返るという意味から髪を赤色に染め、この日のために用意したというお揃いのTシャツで2人は登場している。

 会見の場所はあえて宮迫と亮が会見をした会場を選び、淳は<亮がこれから仕事していく上で、この場所を通るときに嫌な感情を持ち続けるのは、今後の人生にとって、あまり良くないと思った。できるだけ前向きに人生を送れるように、再スタートするならここがいいと思った>と、新たな気持ちで芸能活動を再開させることをアピールした。

 また、会見で淳が明かしたところによると、亮は謹慎中に被災地でボランティア活動をしたいと言っていたというが、淳は<それは止めました。これから災害が起きたら、その度に行き続ける覚悟があるのか。もしないなら“利用”になる。『復帰を目指してます』というアピールと取られかねない。それは亮にも良くないし、何より被災地の皆さんに悪すぎる>と思い留まるように説得したそうだ。

 田村亮のテレビ復帰は、淳の助けなしでは叶わなかったのではなかろうか。

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