尾身茂分科会会長が加藤浩次との対談で「若者」に感染拡大の原因を押し付け、批判続出

文=柴田さとみ
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『スッキリ』番組ホームページより

 2021年3月8日放送『スッキリ』(日本テレビ系)で、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長が独自インタビューに答えた。1日にも『近未来創世記 日本を救うヤバイ偉人』(日本テレビ)で取り上げられるなど、メディア露出の増える尾身会長。今回の出演では、番組MCの加藤浩次がインタビュアーとなり、日本のコロナ対策に関する質問に答えていた。
 
 そのなかで、緊急事態宣言下にも関わらず国会議員が銀座のクラブなどを訪れていた“議員の会食問題”に対しては、<国の選挙で選ばれた人たちがリーダーシップを発揮してもらう。一体感がないと一般市民は納得感がない>と国民側の気持ちを代弁。リーダーシップが発揮された上でこそ一般市民も応えることができ、全員の協力が必要だと話した。
 
 そうした発言に納得感もある一方で、SNS上で反発の声が上がるシーンもあった。

 加藤が<9割の人に伝わっても、1割伝わらない人がいる。そういう方が感染を広げて(中略)この1割のためにみんなががんばって緊急事態宣言がのびているというのは、がんばっている人が損する忍びない思いがある>と話すと、尾身会長はこのように話したのだ。

若い人は症状が出ない。しかも若い人は活動が多いですから、その人たちが高齢者施設へ行ったり、お年寄りの人にかかって重症化し入院するという。若い人も後遺症が残ることもある。経済的に打撃になれば仕事もなくなる。社会は若い人で持つ。若い人に仕事がなくなると元気もなくなる

 また尾見会長は、「三密」「感染リスクが高まる5つの場面」に気をつけさえすれば、行動のすべてを我慢する必要はないとした上で、<完全にはフリーにはなれない。不自由感がありますよね><加藤さんは分からないですが、私だって、若い20代、30代の若いころはワガママだし自分の好き放題(だった)。若者の特権ですよね。人のこと、おばあちゃんのこと、社会のことを考えて自分の行動を変えるということはやらないですよね? (行動を控えることは)難しいんだけど、全部やめてほしいというわけではない>などと、まるで「若者は社会のことを考えないでワガママ放題をしている」と言わんばかりの表現を用いた。
 
 尾身会長はあくまでも一般論として若者の気質を表現したのかもしれない。しかし、これまでも散々“若い人”という括りで批判されていることに対して、SNSでは「若者だけがワガママに身勝手にという風にしか聞こえない」「マスクしないで入ってくるの、圧倒的に高齢者が多い。世代関係ない」などとうんざりする声が出ている。 

 8日から首都圏4県は緊急事態宣言の再延長期間に入った。東京都の1日の新規感染者数は300人前後で下げ止まりが続く。その原因は「若い人」にあるのではなく、効果が薄れてきた施策を継続するばかりで、新たな対策やメッセージを打たない政府や行政にあるのではないだろうか。

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