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フジテレビはこの春の番組改編で、金曜22時台の『ダウンタウンなう』を終了し、同枠で番組内の人気コーナー『人志松本の酒のツマミになる話』を新たにスタートすることを発表した。
『ダウンタウンなう』は、松本人志・浜田雅功・坂上忍と準レギュラーの女性タレントが、居酒屋でゲストと酒を飲みながらトークする「本音でハシゴ酒」のコーナーが人気だったが、コロナ禍でロケが困難に。そんな中で新企画として立ち上がった新コーナーが、ロケの不要な『人志松本の酒のツマミになる話』だ。
松本人志を進行役として、千鳥、さまぁ~ず、アンタッチャブル、フットボールアワーらがサポートする本企画。ゲストを交えて円卓を囲み、“ツマミになる話”を披露するコーナーで、これまでの放送でも好評を博していたという。だが、そこに浜田と坂上の姿はなかった。
改編発表の会見で、フジテレビの編成局編成センター編成部長・齋藤翼氏は、浜田と坂上について「ご納得の上で、出演はないということにいたしました」と説明した。
だが、浜田と坂上が続投した上での新企画もありえない話ではなかったはず。あえて外したのはなぜか。一部では、酒のあまり得意でない浜田は、もともと「ハシゴ酒」をやめたがっていたとの話もある。ただ、浜田は4月からTBSの『オオカミ少年』もゴールデン帯でレギュラー昇格するなど、単独でもMCとして引っ張りだこだ。スケジュールを整理するために『ダウンタウンなう』から卒業したとしても不思議ではない。
一方の坂上は、毒舌キャラで再ブレイク以降、フジが重宝してきた人材である。現在もフジの昼の顔として『バイキングMORE』総合MCを務め、冠番組『坂上どうぶつ王国』も継続中だ。だが1年ほど前からフジと坂上の不協和音は聞こえ始めていた。
2018年にスタートした『直撃!シンソウ坂上』は、昨年9月に終了。『坂上どうぶつ王国』も視聴率は一桁台で振るわず打ち切りを囁かれてきたが、坂上自ら動物たちのために広大な土地を購入し、番組に深く関わっている。動物愛護精神の強い坂上としては、なんとしてもこの“王国”だけは守り抜きたいようだ。
浜田と坂上の不在でリニューアルする『人志松本の酒のツマミになる話』だが、もともとフジには特別コンテンツとして『人志松本のすべらない話』があり、こちらとの類似やマンネリ化が早くも囁かれている。松本を脇で支える芸人たちにも大きなプレッシャーがかかることになるだろうが、これまで以上の人気番組に成長させることはできるだろうか。