
Getty Imagesより
日本気象協会の発表によると、今春の花粉飛散量は昨年と比べ、九州から関東にかけて多く、四国や東海、北陸、関東で非常に多くなる見込みだといいます。最近は、くしゃみや鼻をかむ際に新型コロナを疑われたくない人向けの「花粉症です」バッジや、マスクに付ける「花粉症マーク」なども話題になっています。
キユーピー株式会社は、酢酸菌の情報発信を行う「酢酸菌ライフ」と共同で、2021年の花粉シーズンを前に、花粉で何らかの症状のある男女1,000人を対象に、花粉症対策についての意識調査を実施。その結果を公開しました。
今年の春に「いつもと違う心境や行動の変化がある」と思うことを尋ねたところ(複数回答可)、「マスクをしていても周囲の視線が気になり、花粉症でくしゃみや鼻をかむことを我慢している」30.1%、「家にいることが多くなったので、近所への散歩や外出をしたい気持ちが高まっている」24.0%、「外では、つい警戒してしまい、くしゃみや鼻をかむ人に嫌な目を向けてしまいそう」23.3%といった回答が多く見受けられました。
花粉症なのにコロナと疑われたくない一方で、周囲に対しては疑うような態度を取ってしまうなど、長引くコロナ禍で、他人の反応や行動に敏感になっている様子がうかがえます。 コロナ対策のうち、花粉症対策にも役立つと思うものを聞いたところ(単一回答)、「習慣的にマスクを着けているので、外出時のマスク忘れを減らせる」52.4%が最も多く、次いで「手洗いうがいが習慣化されている」22.4%。コロナ対策が花粉症対策にも生かされていると感じている人は多くいるようです。
衛生的にし過ぎることが原因で菌との接触が減り、免疫細胞への刺激が不足し、花粉症などのアレルギー症状が増加する学説、いわゆる「衛生仮説」について、知っているかを聞いたところ、「はい(知っている)」35.9%、「いいえ(知らない)」64.1%でした。
また、「衛生仮説」について当てはまるものを聞いたところ(単一回答)、「説明を読んで興味を持った」39.2%、「説明を読んで驚いた」24.7%、「あれはまるものはない」18.8%、「知っていた」17.3%との結果でした。
例年と比べて強化したいと思う花粉症対策を尋ねたところ(複数回答可)、「マスク」77.9%、「手洗い、うがい」65.2%、「飲み薬」36.8%など、定番の花粉症対策が多く挙がりました。また、「十分な睡眠」29.7%、「乳酸菌、納豆菌、酢酸菌などの菌食」28.1%など、コロナの感染症対策の影響からか、「体質改善」への意識の高まりもうかがえる結果となりました。
▼調査方法の概要
調査手法:インターネット調査
調査期間:2021年2月12日~2月13日
調査対象:花粉で何らかの症状のある20~60代の男女1,000人(全国)