ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子です。
今月からマイナンバーカードを保険証として利用できる制度がスタートしました。マイナンバーカードを作ることのメリットは、5000円相当の「マイナポイント」を受け取れただけという印象ですが、新しい制度によって利便性は広がるのでしょうか。今回は、マイナンバーカードの保険証利用のメリットなどを確認していきましょう。
登録しなきゃ始まらない
紙製のマイナンバーの通知カードしか持っていない人、それすら失くしてしまった人もまだまだ大勢いらっしゃると思います。以前も解説した通り、マイナンバーの通知カードとプラスチック製のマインバーカードは全く別のものです。そして保険証として利用するには、プラスチック製で写真付きのマイナンバーカードが必要です。また、市区町村で受け取る際に自身が決めた4桁の「暗証番号」を入力する必要があります。
手続きは簡単です。IC読み取り可能なスマートフォンで「マイナポータル」アプリをダウンロードします。アプリのトップ画面に「健康保険証利用申込」が出てきますので、指示に従っていくのですが、入力するのは4桁の暗証番号だけです。2分内にすべて完了してしまいます。メールが届くわけでもなく、本当に登録されたのか不安になるほど簡単です。ICカードリーダーがあればパソコンでも可能です。
ただし、今月からスタートといっても、保険証登録済みのマイナンバーカードを読み取る機械の医療機関への設置などもまだ一部のみとのこと。全ての機能が使えるわけではないので、本格的な利用は10月予定のようです。
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