幸楽苑の「中華そば」がもっとも高クオリティ! 大衆中華料理チェーン大手をプロがランキング

文=A4studio
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プロが選ぶ3大チェーンで一番美味しいラーメンとは!?

 手軽にラーメンなどの中華料理を味わいたいときに便利なのが、大衆中華料理チェーン店。しかしながら、そういったお店は近くに競合店がひしめき合っていることも多いので、ふらっと立ち寄った先でどこのお店に入るか迷ってしまうこともあるでしょう。

 そこで今回は、大衆中華料理チェーン大手の「熱烈中華食堂日高屋」、「幸楽苑」、「餃子の王将」のラーメンをピックアップ。ラーメン評論家としてさまざまなメディアで活躍されている山本剛志氏にご試食いただき、その魅力を伺いました!

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山本 剛志(やまもと・たけし)/ラーメン評論家
『TVチャンピオン 第6回ラーメン王選手権』(2000年)優勝。KADOKAWA『ラーメンWalker』百麺人。ラーメン評論家としてテレビ、ラジオ、雑誌、WEBメディアで活躍するほか、2020年11月に合同会社山本たけし総合事務所を設立し、ラーメン店の売上アップ、味づくり等を手伝う活動をしている。

ラーメン評論家 山本剛志:https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000129018

日高屋「中華そば」の美味しさのポイントはスープにあり!

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日高屋は1973年に埼玉県で創業

 安さが自慢の日高屋からは、「中華そば」(税込390円)をレビューしていただきました。

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具材はバラチャーシュー3枚、メンマ、ネギ、海苔1枚

「麺は中太のストレートでプリッとした食感があり、するすると食べられます。具材ではやや固めのバラチャーシューが脂を感じられて印象に残りますね。

 最も素晴らしかったのはスープ。鶏、鶏ガラ、豚を使いながらあっさりとまとめていて、塩分を感じて麺がすすりやすく、具材もスープの上で存在感を発揮していました。390円という価格でこのクオリティはお見事です」(山本氏)

幸楽苑「中華そば」は麺の食感とボリュームが特徴的!

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1954年に福島県で開業した幸楽苑

 65年以上もの歴史を持つ幸楽苑からレビューしていただいたのは、「中華そば」(税込440円)です。

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具材はバラチャーシュー4枚、ナルト、メンマ、ネギ

「スープは豚骨や鶏ガラなどを中心に肉や野菜のエキスを抽出していて、すっきりとしながら丁寧に旨味が重ねられていました。4枚ものせられているバラチャーシューは、スープに脂の旨味をほどよく伝えるよう柔らかくなっています。

 麺には水を多く含んでコシのある多加水熟成麺が使われているのですが、これが滑らかでふわっとした食感を持つ太麺になっているので、ボリューム感たっぷりな印象を抱きました。非常に商品力が高く感じられる麺でしたね」(山本氏)

餃子の王将「醤油ラーメン」は熱々スープと半熟味玉に注目!

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餃子の王将1号店は1967年に京都でオープン

 日本全国に700店舗以上も展開する餃子の王将からは、「醤油ラーメン」(税別480円)のレビューをしていただきました。

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具材はチャーシュー2枚、メンマ、ネギ、半熟味玉

「麺は北海道産の小麦が密度高く詰められていて、小麦の力強さが発揮されたコシのある中細麺になっていますね。チャーシューはやや薄めになっているのですが、半分にカットされた半熟味玉が嬉しいポイント。

 醤油や油の存在感が強いスープは、麺をすするとその両者の味が舌に感じられ、熱々な温度感も特徴的です。餃子や中華料理とマッチしそうな味わいのスープとなっているのではないでしょうか」(山本氏)

3大チェーンのラーメンをランク付け! プロも唸る1位のラーメンとは!?

 日高屋、幸楽苑、餃子の王将のラーメンを試食していただいた山本氏に、3商品の中でのランキングを決めていただきました。

「1位は幸楽苑『中華そば』、2位は日高屋『中華そば』、3位は餃子の王将『醤油ラーメン』ですね。

 餃子の王将『醤油ラーメン』は単体ではやや魅力に欠けるのですが、醤油と油が強いスープが餃子などの一品料理と相性が良さそうなので、店の戦略としては合っているかと思います。

 日高屋『中華そば』は、工夫が凝らされているスープが麺と具材を上手にまとめていて、これを390円で食べられるのは大きなポイントです。

 幸楽苑『中華そば』は自然な旨味を優先したスープや、ボリュームたっぷりなチャーシューの存在感も素晴らしいのですが、一番は麺ですね。多加水熟成麺のふわっとした食感はチェーン店の中では特筆できるレベルの高さを感じました」(山本氏)

 それぞれのラーメンの美味しさのポイントを知った後だと、実際に食べ比べてみたくなりますね……! 最後に、山本氏に今回3商品をレビューしていただいての総評を伺いました。

「麺に対する意識が高く、その魅力を発揮していた幸楽苑だけでなく、日高屋も餃子の王将もそれぞれレベルが高かったです。価格を考えれば、いずれも充分に満足できるラーメンだと思いますよ」(山本氏)

(文・取材=A4studio)

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