「東大合格者数」と「医学部合格者数」ランキングから導かれる、医学部受験志向の高まり

文=wezzy編集部
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 3月も半ばに突入し、今年の大学入試シーズンも佳境を迎えています。株式会社MLPでは、先日行われた東京大学の合格発表から推測される今後の受験傾向を、各高校の進学実績や合格者数をもとにリサーチしました。

 まずは東大合格者数。第1位は、例年通り、都内の中高一貫校「開成」で144名。同校は1982 年にトップの座に就いて以來、今年まで40年間にわたり、一度もトップの座を譲っていません。まさに<開成ダントツ時代>であり、この状況はまだ当分続きそうです。

 しかしながら、着実に難関大学への進学実績を積み重ねる高校も多数あり、そんな中でMLPが注目する「特筆すべき学校TOP5」は以下の通りです。

1位 桜蔭

文句なく進学実績No1の中高一貫の女子校。
従来、女子校としてはダントツの東大合格者を輩出してるが近年はさらに勢いを増し昨年は 85名で全国第3位。今年は71名で6位。さらに最難関 の理科3類(医学部)へ二桁近く合格するモンスター級の女子校。

2位 聖光学院

神奈川にある中高6か年の男子校。以前は神奈川の私立校といえば栄光学園が最も有名でしたが、その栄光に肩を並べさらに近年では栄光をしのぐ合格実績。東大合格者数も昨年は62名で8位。今年は79名で4位。

3位 渋谷教育学園幕張

千葉県の男女共学の私立校。近年の進学実績の伸び率は間違いなく全国でトップ。東大へは昨年が74名で5位。今年は67名で7位。共学校としては進学実績全国第1位の存在で業界では<渋幕の奇跡>とも言われている。

4位 西大和学園

奈良県にある1986年(昭和61年)設立の進学校。設立以来、進学実績に重きを置くことで有名。地域柄、京都大学への合格者数ではつねにトップ争いをしているが今年はついに東大合格者数でも76名で第5位に躍進。関西地区では灘に次いで進学実績を出す学校。

5位 都立日比谷

誰もが知る公立の雄ともいうべき伝統校。全校挙げて進学実績強化に取り組んだ成果がメキメキと表れ、東大合格者数は昨年が40名で13位にまで復活。そして今年は63 名で8位とベスト10に入る。この勢いで行くと数年後には100名突破してトップ争いに割り込むことが濃厚となります。

 一方、ラサール(鹿児島)、久留米大附設(福岡)や愛光(愛媛)などに代表される地方の私立進学校や県立トップクラス高校に通う生徒の中に<東大離れ>現象が進んでいるともいいます。

 そしてMLPの分析によると、近年の受験生(特に首都圏外地域の生徒)は東大志向から医学部志望へのシフトが進んでいるのではないかといいます。

2021年医学部医学科(国公立)合格者ランキング

1位 洛南高等学校 京都 67(35)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 8.12%

2位 西大和学園高等学校 奈良 63(30)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 8.43%

3位 北海道札幌南高等学校 北海道 54(35)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 11.4%

4位 愛光高等学校 愛媛 54(30)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 12.2%

5位 桜蔭高等学校 東京 53(45)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 19.65%

6位 灘高等学校 兵庫 51(33)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 15.28%

7位 豊島岡女子学園高等学校 東京49(40)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 11.43%

同8位 甲陽学院高等学校 兵庫 46(28)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 14%

同8位 北嶺高等学校 北海道 46(40)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 32.79%

10位 青雲高等学校 長崎 44(25)名 医学部医学科(国公立)現役合格率 11.68%

 現在では、ほとんどの国公立大医学部の偏差値が、東大の理1・理2と同列に、また私大医学部の下位校でも、合格偏差値が早慶の理系学部と同等もしくはそれ以上にまでなっているといいます。

2021年医学部医学科(私立)現役合格者ランキング

1位 桜蔭高等学校 東京 105(83)名 医学部医学科(私立)現役合格率 36.24%

2位 豊島岡女子学園高等学校 東京 91(70)名 医学部医学科(私立)現役合格率 20%

3位 東邦大学付属東邦高等学校 千葉 53(37)名 医学部医学科(私立)現役合格率 13.65%

4位 栄東高等学校 埼玉 51(11)名 医学部医学科(私立)現役合格率 2.36%

5位 暁星高等学校 東京 50(24)名 医学部医学科(私立)現役合格率 14.63%

6位 江戸川学園取手高等学校 東京 46(31)名 医学部医学科(私立)現役合格率 7.06%

7位 白百合学園高等学校 東京 45(37)名 医学部医学科(私立)現役合格率 21.14%

同8位 巣鴨高等学校 東京 43(16)名 医学部医学科(私立)現役合格率 6.93%

同8位 洛南高等学校 京都 43(14)名 医学部医学科(私立)現役合格率 3.25%

同8位 桐蔭学園高等学校 神奈川 43(21)名

 こちらのランキングでは、都内の有名女子校が上位を占めています。MLPは、優秀な女子生徒が、東京大学をはじめとする難関大学を目指すことよりも、医学部へ進学し、将来的にも長く活躍できる医師国家資格を志す傾向が強まっているのではと分析。現在の大学受験の最大のテーマが、<東大受験>か<医学部受験>かの二択になってきているといいます。

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 新型コロナウイルス問題をはじめとするさまざまな医療問題を解決に導き、安心安全な高齢化社会を迎えるためにも、優秀な若者たちが医師を目指すという傾向は心強いものといえそうです。

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