
Getty Imagesより
メルカリをはじめとしたフリマアプリの普及により、誰でも簡単にモノを売り買いできるようになりました。必要なモノが相場より安く手に入れられる、逆に不要なモノを販売することで利益を得られる、便利な時代ですよね。
しかし、誰でも簡単に売り買いできるからこそ、それを悪事に利用する人が出てきてしまうのも悲しいかな事実。
今回は、不法に手に入れた商品をフリマアプリに出品して利益を得ていたという、“とんでも悪事”をまとめてご紹介します。
小学校教諭が音楽室の楽器を出品
音楽室の備品の楽器を持ち出し、フリマアプリで販売。およそ14万円の利益を得ていたというのは、なんと小学校の現役女性教諭(37)でした。
文化箏(ぶんかごと)や卓上木琴など、合わせて9点を持ち出したこの教諭は、「授業で使わないものなどを要らないと判断し、必要としている人に使ってもらおうと考えた」と述べていたそうです。
「限りある地球資源を活かし、必要なモノが必要な時に、必要な人に、必要な量だけ、届き渡るような循環型社会を目指していく」というのが、メルカリの目指すところとも言われていますが、先生! 学校の備品を売ってはいけません。
ちなみに、同じ型の楽器を購入しすべて現物で弁済したそうですが、当然ながら懲戒免職処分を受けました。一時の欲により失ったものが大きすぎますよね。
ナース服などを売っていた看護師長
コロナ禍における医療従事者の方々の苦労は計り知れません。が、そんな最中フリマアプリで不当な利益を得ていた“とんでも看護師長”がいました。
男性看護師長(47)がフリマアプリで販売していたのは、使われずに余っていたというナース服やナースシューズ、靴下。……靴下!?
さらに、ナースステーションから盗んだ消毒薬も出品し、計40点で約6万円を売り上げたそうですが、手数料などを除く利益は約4万4千円だったといいます。
単純計算で1点あたりの利益は1,100円。看護師長は「売れるので止まらなくなった」と話していたそうです。
マスクを盗んだ消防署職員
勤めていた消防分署からマスクを盗んでフリマアプリで販売していた40代の消防署職員が、窃盗の疑いで書類送検されました。鍵が付いた備品庫に保管してあった、50枚入りのマスクの箱を6箱盗んだそうです。
そもそもメルカリでは現在、新型コロナウイルス流行の影響で「衛生マスク」の出品が禁止されています。そんな中マスクを出品し、得た利益は約1200円だったとのこと。
バレないとでも思ったのでしょうか。実際メルカリに禁止物の出品はバレなかったようですが、消防署にはしっかりバレていたようで被害届が提出されていたそうです。
売れた快感~ハマり過ぎに注意
キッカケは、ほんの出来心だったのかもしれません。
まさにフリマアプリのメリットでありつつも怖いところは、スマホ1つでお小遣い稼ぎができてしまうところ。“売れた快感”と、ちょっとしたお小遣い欲しさに転売を始める方も少なくないのかもしれません。
何事もハマり過ぎには注意が必要ですね。
いちメルカリファンとしては、簡単に取引できるフリマアプリがなくならないためにも、このような不適切な売買が増えないことを願うばかりです。