V6メンバーはいつだって「いい人」 デビュー時から取材してきた記者が舞台裏の姿を語る

文=秘密のアツコちゃん
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V6公式サイトより

 日本中を驚かせたV6の解散報道。25年間、メンバーを一人も欠くことなく走り抜けたグループの決断がもたらした衝撃は、ジャニーズ事務所がV6解散に関する文書を発表した3月12日から1週間以上経ったいまでも薄らいでいません。そんななか、アツの脳裏には、V6メンバーとの昔懐かしい初対面の思い出がよみがえるのでした。

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 まさかまさかのV6、解散。勤続25年の男たちがよくよくよ~く考えて下した決断だから、そりゃあ飲み込むしかないんだけど。それでもノドに引っかかったままなかなか飲み込めずにいるファン歴25年の女性たちも多いのではないかしら?

 折も折、この3月末でTOKIOの長瀬智也くんもジャニーズ事務所を退所し、残る城島茂くん、国分太一くん、松岡昌宏くんの3人は「株式会社 TOKIO」を立ち上げて活動していくっていうしね。勤続25年以上の男たちが続々と新天地へと旅立っていくというこの事実に、一体どう立ち向かえばいいっていうのよ。はぁ……。ファンの皆々様、ご無事でしょうか?

 思えば1995年11月1日、「MUSIC FOR THE PEOPLE」で華々しくCDデビューした彼ら。バレーボールワールドカップのイメージキャラクターとして結成され、まもなくデビューという時に初めてインタビューしたのだけれど、当時は森田剛くん&三宅健くんのいわゆる「剛健」コンビの人気が凄まじかったこともあって(言い訳だけどね)、はっきり言ってV6で知っていたのはこの2人のみ。

 取材前に資料を読み漁り、なんとか坂本昌行くん、長野博くん、井ノ原快彦くん、そして最年少の岡田准一くんの顔と名前を頭に叩き込んで、いざスタジオでお出迎えをしたのだけど。メンバーは一人ずつ入ってきて、最初にスタジオ入りした坂本くんが自ら「よろしくお願いします。はじめまして、坂本昌行です」と礼儀正しくご挨拶してくださったのよ。でね、なぜだかその時に「彼らに名乗らせちゃいけないなぁ」なんて思ってしまって、次からは入ってこられたら「お待ちしてました。〇〇くん」とこちらからお声がけしようと企んでしまったのよ。だってそれぞれの顔と名前、生年月日や趣味なんかもちゃ~んと覚えてきたし準備万端だったから、ちょっと調子に乗ってしまったのよね。

 ところが、次にスタジオ入りしてきた長野くんを見てアツは自信満々に「お待ちしてました。こんにちは、井ノ原くん」と言ってしまったの。何という大ポカ、バカバカバカ。でも人間ができている大人の彼はイヤな顔ひとつせず「すみません、あの~僕……長野博です」と小声で。あろうことか長野くんに謝らせてしまって、そこからはもう体を直角に折って大謝罪大会よ。

 この痛すぎる失態を教訓に、後にも先にも名前を間違えてしまったのはこの時だけなんだけど、26年経ってもあの時の大失敗は忘れられないわ。その節は本当に本当にごめんなさいね、長野博くん。と言っても長野くんは「え~、そんなことあったっけ?」なんていつも言ってくださるんだけど、わちゃわちゃ楽しい6人組の男子たちとのお付き合いも、気がつけば四半世紀を過ぎていたのね。

 V6と並行して坂本くん、長野くん&イノッチの20th Century,、剛くん、健くん&岡田くん率いるComing Centuryの活動もあって多忙を極めたのだけど、昔は坂本くんたちが「トニセンは“カミセンのバックにいる人のいいお兄ちゃんたち扱い”されて、なかなか日の目を見なくてね。この格差は何だよって思う時もあった」なんて言ってたけど、いえいえそんなのは杞憂に終わったでしょ?

 だって坂本くんはミュージカルスターとしての地位を確立しているし、例えば後輩たちに「歌のうまい先輩は誰だと思う?」と質問すると、かなりの数の人たちが「やっぱり坂本くんかな」って答えるしね。堂本光一くんも「坂本くんのミュージカルは見に行くよ。勉強になるから。楽屋挨拶に行くと坂本くんの“おっさんうがい”の音が聞こえるんだけど、ミュージカルや舞台に立つ人間にとっては絶対に必要なことだからね。俺もするようになった」と笑いながら話しているけど、坂本くんは舞台人としてもプロ中のプロだものね。

 取材でちょっとご無沙汰している時があっても「そんなこと気にしないでよ。たまに来てくれるだけでいいんだって。いつもありがとね」とサラリと言ってくれる坂本くんに何度救われたことか。文字通りリーダーシップを発揮してグループをここまで引っ張ってきた坂本くん。昔は東京下町のやんちゃなお兄ちゃんの一面もあったけど、根は男気に溢れ、そのくせ虫嫌いな可愛いところもあって。料理男子でもあるし魅力の尽きない男なんです。

 長野くんは「グループの中で一番優しい人」と呼ばれているけれど、まさにその通り。ご存知のように食通で、アツなんかが「〇〇に行くんだけど美味しいお店ない?」なんて聞いてもそりゃあ丁寧に教えてくださるの。「いつ行くの? 誰と?  何が好き? 何食べたい?」とリサーチまでしてくださって痛み入ります。

 料理だけじゃなくてスイーツやお菓子までと守備範囲が広く知識豊富で、お菓子を食べていたある時、長野くんが「このお菓子はね、創業者の高校生のお孫さんが発した一言がヒントになって生まれたものなんだよ」なんて教えてくれたりで、会話が弾むし楽しいったらありゃしないの。

 松岡昌宏くんは「この俺が必ず敬語を使って話す人が長野くん」と言っていて、ちょっと不思議なんだけど。でもいつどんな時でも食べ物トークで盛り上がっちゃうのがお決まりパターンなのよね。

 イノッチは、ドラマやバラエティー番組への出演が多いこともあってやっぱり取材をすることが一番多かったかな。4月7日からは人気シリーズ最新作の主演ドラマ『特捜9 season4』(テレビ朝日系)がスタート。渡瀬恒彦さんから引き継いだ時も渡瀬さんが「イノッチだから安心して任せられる」とおっしゃっていたけど、特捜メンバーは本当にチームワークがよくてね。ベテラン俳優さんたちがイノッチを支え、イノッチも相変わらずムードメーカーを買って出て現場を和やかにしていて、天然系でピュアな羽田美智子さんのお相手もしっかり務めていて女優陣からの支持も上々なの。

 V6は6人中4人が結婚していて、奥様が全員、売れっ子女優という華やかで特殊なグループなんだけど、結婚会見を2人揃って開いたのはイノッチだけ。瀬戸朝香さんの手を取ってかっこよくエスコートしていたイノッチの晴れ姿はしっかりと目に焼き付いてるの。

 そりゃもちろんファンの皆さんの心中は穏やかじゃなかったかもしれないけれど、あんなにもイノッチサイドのスタッフたちが温かく迎えてくれて、笑い声が響きまくった結婚会見って他にはなかったわ。これも人柄なのよね。女優さんたちが「イノッチといるとほっこりする」って言うぐらいだもの。いつ会っても、まるで昨日も会っていたかのような感じでフランクに接してくださって、アツたち取材陣まで、いつもイノッチにほっこりさせていただいています。空気を読んで場を和ませるのが本当に上手なの。

 さて、またまたムダに長くなっちゃったので書ききれず。カミセン3人の思い出よもやま話はまたいずれ、coming soonということで。

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