朝倉未来とがーどまんの「スパーリング」コラボが危険だと炎上 YouTube撮影の安全管理、課題に

文=千葉佳代
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 3月19日、格闘家の朝倉未来が自身のYouTubeチャンネルで公開した「ガードマンと3対3でガチスパークリング」という動画が物議を呼んでいる。スパークリングの内容が「ガチすぎる」「危なすぎる」というのだ。

 動画では、朝倉未来とチャンネルがーどまんが初コラボした。がーどまん側からスパーリングの依頼があり、対決することになったという。

 問題の箇所は、佐々木大VSがーどまんのスパーリングだ。佐々木は現在、朝倉未来チャンネルの編集を担当しているが、もともとはプロの総合格闘家。対して、がーどまんは高校進学の際にボクシングで推薦をもらっていた経験者だった。

 スパーリングの前から、佐々木は強烈なパンチをサンドバックに叩き込んでいく。それを見たがーどまんは「ちょっ……ホンマ強いやん」と驚いていた。スパーリングが始まると、佐々木は容赦なくがーどまんの顔面を殴り、その後も手加減なくパンチを振り抜いていた。結果、がーどまんは鼻血を出すほどに殴られてしまった。

 この動画を見た視聴者たちは「手加減する朝倉未来より、手加減できない佐々木くんのが怖い」「佐々木くんは相手が死んでも殴り続けそう」などとコメント。佐々木の手加減なしのスパーリングのやり方を疑問視する声があふれた。

 これを受け、22日、朝倉はサブチャンネルで「炎上しました」という動画を公開。がーどまんが高校でボクシング経験があったことを話し、「実力でいったら、僕の方が下だな、ボクシングに関しては。あ、経験で言えば。だからまあ、下手したら僕がやられるなっていう。結構心してかかったのはありますね」と佐々木は当時を振り返った。

 佐々木がやっていたのは総合格闘技であり、ボクシングルールのスパーリングではがーどまんより下だと思ったという。肝心のがーどまんは電話で謝罪を受けると、「めっちゃ楽しかったっす」「ちゃんとやってくれたんやなと思って」「それを求めてたんで」と気にしていない様子だった。

 今回の出来事は、あえて危険な行為をしようとしたものではないが、YouTuberたちは「面白い動画を撮りたい」「再生回数を稼ぎたい」との思いから、無理な内容に挑戦することも多く、危険行為がたびたび問題視されている。

 たとえば、2017年8月にはじめしゃちょーが投稿した「パソコンを天ぷらにされたらどう反応するか?」という動画も大炎上した。

 この企画は、タイトル通り、アップル社製のパソコン「MacBook」に衣をつけ、高温のサラダ油で揚げるというもの。この動画が公開されると、「中のバッテリーパックが爆発したらどうするん 子どもを視聴者にしてるんやから真似したら危ない」「面白いけど一歩間違えたら爆発」「基盤とか抜いてるだろうけど、危ないね。火事にならなくてよかった」「油で遊ぶのはやめた方がいいと思います。火事になったら洒落じゃ済まない」といった指摘が寄せられた。

 日本ではまだ危険行為と分かってやっているのではなく、「知識や経験不足の末、結果として危険行為につながってしまった」という動画が多いが、海外だと危険であることを承知の上で動画を撮る者が後を絶たない。

 洗濯石鹸を食べて嘔吐する姿を撮影する「タイドポッドチャレンジ」、身体に可燃性の液体をかけて火をつける「ファイヤーチャレンジ」、目隠ししたまま危険行為にチャレンジする「BirdBoxChallenge」などがその一例だ。こうした動画を真似して、12歳の少女が可燃性のローションを体に塗って火をつけたところ、身体の約半分に火傷を負ってしまったという。

 海外では、普通の企画をやっても視聴者が見てくれないので、どんどん内容が過激化してしまう。これらの危険行為に対して、YouTube側は規制強化に踏み切った。現在、危険な動画は削除されるようになっている。

 競争激化の状況は日本のYouTubeでも起きている。数多ある動画の中で、なんとか再生数をアップしようとしたYouTuberが今後、危険行為に走る人が増える可能性はある。

 すでに迷惑系YouTuberと称して、人気YouTuberの自宅に押し掛け、無理やりコラボを依頼するような人物もいる。そのような危険行為を助長しないためにも、危険行為が行われていた際には、視聴者もコメント欄などで危険行為を止めるコメントや低評価などのアクションをすべきだろう。

 視聴者の喜ぶ顔が見たくて、YouTuberは過激になってしまう。彼らを止めることができるのは、視聴者の毅然とした態度だ。

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