2021年も年頭に緊急事態宣言が発令され、該当地区に住む方々は様々な自粛要請への対応を余儀なくされました。昨年、2020年4月の際にも不慣れな自宅待機、また急なテレワークを言い渡され、仕事に支障の出た方もおられたかと思います。
オフィスにあって便利だけど自宅にないものってけっこうたくさんありますよね。わたしの場合、それはホワイトボードでした。
2020年4月から5月にかけての緊急事態宣言の際、わたしは吸着式のホワイトボードフィルムを購入し、自宅のふすまに貼りました。たて900mm、よこ600mmのものです。
仕事で電話がかかってきたときメモを取る、考えを大きくまとめる、ZOOM会議の際にミーティング内容を共有する──仕事以外の場面でも、自宅におけるわたしのスケジュールを大書して家族に知らせるなど、このホワイトボードフィルムは大変役に立ちました。
今日ご紹介する製品は、そのホワイトボードフィルムの進化形──2021年の新製品、スリーエムの「ポスト・イット® 油性ペンも使えるホワイトボードフィルム」です。
写真は900mm×600mmの小サイズのものです。この他に1200mm×900mmの中サイズ、1800mm×1200mmの大サイズ、さらに2400mm×1200mmの特大サイズまであって、ラインナップも豊富です。貼る壁のサイズでお選びください。また、自分ではさみで切って好きなサイズにすることもできます。
本製品には、マーカーは付属していません。箱を開けて入っているのは、フィルム本体と、ポスト・イット® 洗えるイレーサーと、スプレーボトルです。洗えるイレーサーはよく見る黒板拭きのようなタイプではなく、完全に布です。
ホワイトボードフィルムを壁面に貼る際には、ひとりではなくふたりで作業することをお薦めします。裏面の剥離シートを半分ほど剥がし、ひとりが位置決めして貼って押さえ、もうひとりが徐々に剥離シートを剥がして貼っていく方法がベストです。その際、附属している洗えるイレーサーでシートと壁の間に入った空気を押し出していきます。
本製品に使用している粘着剤は何度も剥離しては貼りつけると いった状況に耐えるようには設計されていません。また貼る相手も平滑面に限られており、ざらざらした壁紙の面などには固定できませんのでご注意ください。
本製品の最大の特徴は、油性マーカーによる筆記が可能な点です。
ホワイトボードやホワイトボードフィルムは、専用のホワイトボードマーカーを使用するのが鉄則でした。よく似たペンなので間違って使ってしまった経験はありませんか。ご存知の通り、油性マーカーはホワイトボードに対し書くことはできても、消すことができません。
ですが本製品は、油性マーカーで書いた線を消すことができるのです。
もちろん従来通り、ホワイトボードマーカーで書いた線はボードイレーサーで消すことができます。対して油性マーカーで書いた線は、水を使って消します。水拭きすることで綺麗に落とせるのです。
写真にはありませんが、ボードマーカーの線は附属の洗えるイレーサーで拭けば簡単に落ちます。
また、油性マーカーの場合は、書いた線を消す際には附属するスプレーボトルに水を入れ、それを吹きかけます。ラインがホワイトボードシートから剥離して流れ出しますので、附属の洗えるイレーサーで吹いてください。
洗えるイレーサーは、汚れが目立つようになったら中性洗剤で洗ってください。洗濯機や乾燥機の使用も可能です。
油性マーカーだけでなく、ジュースペイント(パイロット)のような水性顔料マーカーも同様に水を拭きかけて消すことが可能です。ただしペンによってはインクの乗りや消えに差があるため、はじめて使うペンはシートの隅の方でいちどお試しになった方が無難です。またスリーエムより「メタリックのペンはお避け下さい」とアナウンスが出ておりますので、メタリックカラーは基本的にはご使用にならないほうがいいかと思います。
本製品はボードマーカーも油性マーカーも使うことの出来る製品なので、例えば油性マーカーで枠を書いて、その中にボードマーカーで文字を書く──乾いたイレーサーでボードマーカーの線だけを消して、また利用する──といった使い方が最適なのではないでしょうか。
自宅の簡易オフィス化に、そしてお子様の落書きのお供に、是非いちど本製品の導入をご検討ください。