
『ラヴィット!』公式サイトより
朝のワイドナショー『グッとラック』(TBS系)の後番組として3月29日よりスタートした『ラヴィット!』。お笑いコンビ・麒麟の川島明をMCに迎え「ライフアイディア発見バラエティ」と謳っている同番組だが、初回の視聴率は残念な結果となったようだ。
報道によると、『ラヴィット!』の初回視聴率は2.7%(ビデオリサーチ調べ、以下同)で、打ち切りとなった『グッとラック』が放送されていた前4週平均の3.5%よりも低くなっている。また、同時間帯に放送されている他の番組よりも振るわず、『スッキリ!』(日本テレビ系)は8.8%、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)は10.6%、『めざまし8』(フジテレビ系)は6.2%であった。
『ラヴィット!』の敗因はバラエティ要素?
『グッとラック』は時事ネタや社会問題を扱う“ニュース番組”要素が強かったが、前述のように『ラヴィット!』は「ライフアイディア発見バラエティ」として、スイーツや買い物特集、クイズコーナーなど、バラエティ色が強い内容だ。レギュラー出演者もぼる塾や宮下草薙、ミキ、ニューヨーク、EXITなど、旬なお笑い芸人を揃っている。
バラエティ番組への路線変更に、一部の視聴者からは「面白い」「煽りがないから軽い気持ちで観られる」「明るくて元気な感じがいい!」と評価を得ているが、視聴率からもわかるように、朝の時間帯にこうした番組を求めている視聴者はそう多くはないようだ。ネット上では「『ヒルナンデス!』の二番煎じ」「芸人とタレントが騒いでるだけで中身がない」「つまらなくて5分でチャンネル変えた」など、辛辣なコメントが散見される。
そもそも、TBS系の朝8時からの時間帯は、1996年から2014年まで生活情報番組『はなまるマーケット』が放送されていたものの、2010年からNHKの『あさイチ』がスタートしたことにより、数字が低迷。生活情報番組では『あさイチ』に勝てないということから、エンタメや時事ネタを扱うワイドショーへと路線変更した経緯がある。
しかし、その後も視聴率を回復させることは難しく、『はなまるマーケット』の枠を引き継いだ『いっぷく!』は1年で終了。その後の『ビビット』も2019年で幕を閉じ、『グッとラック』も今年の3月いっぱいで終わりを迎えた。ニュース番組でも数字が振るわなかったことで、TBSは原点回帰としてバラエティ路線の『ラヴィット!』を投入したのだろう。
初回は厳しい結果となった『ラヴィット!』だが、これからが本当のスタートだ。生活情報という原点回帰により、同時間帯の視聴率を回復させることはできるのだろうか。