元AKB48秋元才加「私の肩書き表記を“俳優”に」 ルッキズムや社会問題も積極的に発信

文=雪代すみれ
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秋元才加Instagramより

 元AKB48の秋元才加氏が、自身の肩書きについて言及したツイートに称賛が集まっている。

 4月6日、秋元氏は自身が主演した舞台を紹介した記事を引用する形で以下のようにツイート。

<取り上げて下さりありがとうございます。
申し訳ありませんが、私の肩書き表記を俳優表記にして頂けますと幸いです。
ここ最近は俳優表記をお願いしています。
こういった記事なので尚更気になってしまいました…>

※絵文字は省略しています

 秋元氏主演の『SUPER FLAT LIFE -スーパーフラットライフ-』は、結婚やセクシャリティをテーマにした舞台作品。オンラインで上演された。

 当該記事で、秋元氏の肩書きは、最初は「女優」表記になっていたが、その後「俳優」に変更されている。

 同日、秋元氏は以下の補足ツイートも投稿した。

<英語の先生でもゲイの先生はActressじゃなくActorだよって教えてくれるし、別の女性の先生にはActressだよって直されたりして、海外でも人によるんだろうけど、私は女優って肩書きが正直しっくり来なくて色々フラットに考えたいと思った結果、時代の流れもあり俳優表記を事務所の方にお願いしました>

<自分にとっては大事な表記なので、記者やライターの方も出来ればきちんと表記を確認して頂けると嬉しい。
多分無意識で女優って表記にして取材をまとめてる記者の方々結構いそう。
ジェンダー系とかセクシャリティについて取り上げる方々は特に注意して頂けると助かります>

 一連のツイートには「男性は俳優なのに、女性は“女優”なの昔から違和感があった」「女医とか女子アナとかもですよね」「気を付けようと思います」「かっこいい」など賛同する声が見られる。

 だが、一部曲解する反応もあったようで、秋元氏は数時間後、以下のように投稿した。

<事務所の方々には、既に少し前からお話しして表記を変えて頂いてます。マネージャーさんも私の思いを汲んで尊重して下さってますし、表記のチェックはなるべくして下さってます。
昨日今日事務所に変更を求めているという旨のツイートではなかったんだけどなぁ…>

 また7日未明には<明日からまた、頑張ります>という言葉とともに画像でメッセージを投稿。「女優」ではなく「俳優」表記をお願いした経緯や、自分がその選択をしただけで他人に強制したり、他の人の肩書きを否定するつもりはないことを説明し、<引き続き、一生懸命目の前にある事を積み重ねていけたらと思っております><皆で色々考えていけたら幸いです>とメッセージを送った。

 なお、秋元氏のツイートに対し、「“ゲイの先生”“女性の先生”といった表現は問題ないのか」といったリプライが見られた。細かく見るならば、セクシャリティと発言内容が関係あるのか、ツイートの文脈から筆者は読み取ることができなかったが、状況説明のために(差別的にならないよう注意が必要ではあるものの)属性を添えることには問題はないだろう。

 肩書きという点に注目すると、男性の俳優は一般的に「男優」とは呼ばれない。個人の肩書きならば「女優」(女性の俳優・女性の役者)ではなく「俳優」でも伝わるわけで、秋元氏が違和感を述べているのはその点だろう。

 また、このようなリプライは、本当に疑問に感じているならば理解を深めるために有意義ではあるが、相手を黙らせることを意図しているならば、ホワットアバウティズム(「AがダメならBは問題ないのか」「なぜBも批判しないのか」といった論法)の問題である。

ジェンダーに関する発信に励まされているファンの声

 秋元才加氏はジェンダーや社会問題に関することをたびたび発信しており、エンパワーされている人も多い。

 今年2月には<昔、自分の意に反する事を言われたり、女の子はこうだよねーとか一括りにされてしまいそうな時、笑顔で頷くのは好きな自分ではないって思ってどっちつかずの顔を編み出し、心の中で反抗していた事がありました。たまに思い出します。自戒も込めて日々アップデート>と投稿。

 また、今年3月には<生理の貧困って記事を読んで、個人差はあれど初潮から閉経までの長い年月の中で常に必要であり続ける生理用品について、色々考えてしまってぐるぐるしています。性について、生理について、もっと理解し合えたり、話し合えるといいよね>とツイートしていた。

 さらに、昨年7月に出演した『しゃべくり007』(日本テレビ系)では、Twitterで「ババア」「老けた」という失礼なリプライへ反論したエピソードを語り、視聴者からは「かっこいい」「考え方が好き」など共感を集めた。

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元AKB48秋元才加「私の肩書き表記を俳優に」 ルッキズムや社会問題も積極的に発信の画像2 ウェジー 2020.07.28

 作品や芸能人の発信は、普通に生活しているだけでは気付かない視点や、当たり前とされていることに疑問を抱くきっかけにもなる。

 今回も、秋元氏の投稿には「伝えてくれてありがとう」「自分の中にあった違和感が明確になった」「いつも勇気づけられている」など、ポジティブな反応が多く見られた。

 芸能人が社会問題について言及すると批判されやすい風潮は残っているものの、エンパワーされている人も確実にいる。筆者は今後も芸能人が社会問題について発信することを応援したい。

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