オリエンタルラジオ・藤森慎吾とカジサックがコラボ動画を配信。カジサックが藤森の吉本興業退所についてガンガン踏み込んでいた。
退所についてカジサックが「会社が気に食わんかったんですよね?」と聞くと、「そうです!」と藤森は断言した後、すかさず「違います! 違います! いい加減にして、あなた。危ないなあ!」とノリツッコミを入れる。
本当のところは、12月の頭に中田敦彦からLINEが届き、「吉本を退所することになりました。慎吾はこのまま残って吉本の芸人。俺はフリーで、でもオリエンタルラジオは続けていきましょう」と言われたことがきっかけだったという。
最初は吉本に残る予定だったが、中田が2025年に武道館でライブをやりたいと言ったことで、考えが変わった。中田主催でライブをやるためには自分が吉本を離れる方がスムーズにいくと思い、退所を決断したそうだ。
これは至る所で藤森が繰り返してきた答えだ。カジサックはすかさず「それ、オモテの理由だと思ってるんですよ」「もっと仕事の幅が増えると踏んだからじゃないですか?」と鋭いツッコミを入れると、藤森はあっさりと「正解!」と答えていた。
そのまま話は吉本の圧力の話へと変わっていく。藤森が「今あるテレビの仕事などはすべてなくなると思っていたが、吉本をやめても変わらなかった、それがサプライズだった」と言うと、カジサックは「変わったのよ、吉本が」「(10、20年前なら)干されるってことですよ!」と断言。
しかし、藤森はもし干されても、「死なねえだろう」と思い、それなりの覚悟は持ってやめたそうだ。これにはカジサックも「はあ~、強いなあ」と感心していた。
実際、フリーになると、良いことも悪いこともあったそうだ。一番大変なことは、「ギャラの請求」。仕事が終わると、その日に来ていたメールをチェックし、請求書を作るのが日課で、それがとても大変だという。
お金に関する話に近づいたところでカジサックはすかさずギャラについて言及。吉本所属の芸人だった時には、ギャラの交渉は会社側がやってくれるので、芸人はまったく知らないが、フリーになるとギャラは誰が決めるのか。
すると、藤森は、「すごいいろんなパターンがあります」。「このお仕事の内容や金額はこれでお願いします」と言われるパターンもあれば、「こういうお仕事です。金額を教えていただけますか?」というものもあるという。
後者で来られると「バリ難い」そうだ。「この球はどう投げ返していいか……これバリ難いっす」と藤森。最初は「ご予算内でご提示いただければ大丈夫です」と返していたが、「それでも大体の金額を教えて欲しい」と言われ、謎の気遣いラリーが続くという。ただ、退所から1カ月~1カ月半とこの話し合いを繰り返していくうちに大体の相場が自分の中で決まっていったそうだ。
そこでカジサックが「もし金額を提示して、先方がいやそれは……となったときには、さらに低めのボールを投げるんですか?」とズバリ聞くと、「そういうことは言わない方が良い!」「そうすると、一斉に藤森値切れるぞってなる!」と藤森はたまらず叫んだ。
仕事量でいうと、今年に入ってから休みはなし。お仕事の依頼をありがたいと思っており、詰めすぎるくらいに仕事をしているという。それについては中田に「断ることもしなさい」と言われるそうだ。
逆にプラスの面でいうと、吉本に所属していた時よりもスピーディに動けることが嬉しいという。また、仲良しの同級生に仕事を頼んだり、人脈を使ってエージェント契約のようなものができるのが良いと話していた。
いま藤森は大変なことも多いが充実しているという。カジサックが「圧力ってもうないですよね?」と聞くと、「全くないと思います」と藤森は断言した。吉本を退所した後も、連絡を取り合うこともあれば、歴代のマネージャーとやりとりもしているという。
とはいえ、この先、吉本の芸人と席を奪い合うこともあるはずだ。そんなとき、吉本が自分の会社の所属芸人を猛プッシュして藤森が外されることもあると覚悟しているという。
そんな力強い言葉を聞いていると、カジサックは「俺が知ってる藤森さんじゃなくなりましたね」とひとこと。10年以上前、よく遊んでいた時には、「どうしよう、どうしよう」と中田の後ろで狼狽してばかりだったという藤森も、今ではすっかり大きくなったという。今後の藤森の活躍に期待したい。