
「ドリ☆ステ」Twitterより
アイドルグループ「ドリ☆ステ」が公式Twitterにて、メンバーへのセクハラ発言をやめるよう呼びかけた。
4月12日、「ドリ☆ステ」Twitterアカウントは<コメント等に関する発言内容についてのお願い>として下記のように投稿。
<アイドルへ発言する内容について
一般社会にてセクシャルハラスメントに該当する内容はお控え下さい。
Twitterのリプライ
showroomコメント
物販中のトーク
など全ての場面
■例
ぺろぺろしにいく
ちゅーしにいくね>
ドリ☆ステの運営は、握手会のような対面の場だけでなく、SNSでの交流などでもアイドルに対してセクハラ発言を控えるよう要請した。
なお、個人のTwitterの投稿や、ファン同士の会話を制限するものではなく、アイドルを応援する上での、褒め言葉としての「かわいい」「カッコいい」「好きです」などについて制限しないと補足した。
この投稿に対し、Twitter上では「当然ですよね」「恥ずかしくないのかな」と、公式が注意喚起したことを支持する声が目出つ。
「アイドルも人間」「知らないところで傷ついている人もいます」
女性アイドルへのセクハラ的な言動や嫌がらせは、10年ほど前には既に問題視されていた。
2011年、AKB48劇場支配人だった戸賀崎智信氏は、AKB48オフィシャルブログにて<今までにないトラブルとしてイベントに参加した人がメンバーに酷いことを言ったり、馬鹿にしたり、おもちゃのゴキブリを持って脅かしたりするという事を聞きます>とメンバーが傷つけられていると言及し、メンバーの笑顔が守られるような握手会運営への協力を求めた。
メンバーが直接ファンにメッセージを発信することもしばしばある。
秋元才加は、AKB48現役時代の2011年、ファンの言葉遣いやマナーについてブログで注意を呼びかけた。
<私達は沢山の皆さんと出会いたいし、楽しく握手をしたい。
だから来てくれるファンの皆にも言葉やマナーを気をつけて欲しい。
アイドルだけど人間だから。
何でも有りな訳じゃないよ?
何でも笑顔で許せる訳じゃないよ?>
最近では、2020年6月にSTU48の工藤理子が、動画配信サービス「SHOWROOM」で水着グラビア投票イベントの告知をした際、「水着」を連呼するファンがおり、<すごくすごく嫌で、それにすごく私は心を削り取られちゃったの もう本当にそれが私の心を蝕んでいったの><それが嫌で悲しくなって……正直言って超絶気持ち悪い>と不快感を露わに。
また、昨年7月にはSKE48の松本慈子が、トークアプリ「755」での「公演でちかちゃんの太ももに魅了されてしまいました また見に行けるといいなぁ」というファンからのコメントに対し、<言われて嫌な気持ちになるか、ならへんか。ちゃんと考えて言葉にして欲しいな。。><知らへんところ傷ついてる人もたくさんいます>と忠告した。
非公開: STU48「心を蝕んでいった」水着コメントに「超絶気持ち悪い」「それ会社で言える?」と批判
STU48、SKE48のメンバーがファンからのセクハラコメントを注意する事態が相次いでいる。 STU48の工藤理子は先月23日、動画配信サービス「…
AKB48の柏木由紀も昨年8月、自身のYouTubeチャンネルにて、セクハラコメントに注意を促している。
柏木は、同年7月に公開したグラビア撮影のオフショット動画に「ええ身体しとるなぁ」「僕は裸が見たい」といったコメントがついていると紹介。そうした言葉は、芸能人相手でも許されるものではないと怒りをにじませ、<職場の女の人に言える?っていう…。彼女の親がいる前で言える? 異性の友達、クラスメイト、職場の人に言えないことは書かないでおこうね。自分の親にも言えることを書こう>と投げかけた。
非公開: 柏木由紀がセクハラに激怒「やばいよ、みんなちょっと」「それ、職場の女の人に言える?」
AKB48の柏木由紀が、YouTubeでのセクハラコメントに怒りを吐露している。 8月28日に柏木由紀の公式YouTubeチャンネルにアップされた動画…
仲間内の楽しい下ネタも本人に伝えればセクハラ
当然だがアイドルも人間であり、彼女たちが主張しているように、ファンによる性的なコメントで傷つくこともある。
「ドリ☆ステ」のTwitterでも<下ネタやスラングの言葉を限定された場所で使うのは会話がはずみとても楽しいかと思います。しかしそれをどの場面、状況、『どの相手まで』使用して良いのか?その点が曖昧になっており、歯止めをかけたい思いでの今回のお願いとなります>と呼びかけている。
個人やファン同士で盛り上がる場と、本人に届くかもしれない場との棲み分けが必要だ。