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シャンプー後に使うインバスのヘアケアアイテムには、シャンプーやリンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアパックなどがあります。近頃は頭皮用パックなどの細分化したアイテムも登場し、さらにバリエーションが広がっています。
選択肢が増えた一方で、「シャンプー後、何を使えばいいのかよくわからない」なんて声を少なくありません。ヘアケアの効果をイマイチ実感できないのであれば、アイテムを見直すタイミングかもしれません。
そこで今回は、シャンプー後に使うインバスのヘアケアアイテムの目的と、ベストな組み合わせを紹介します!
役割は大きくふたつに分けられる
髪を洗髪したまま放置すると、多くの人は髪のきしみを感じるはず。子どものころはシャンプーだけでもツルンとしていたのに、大人になると、ドライヤーによる熱ダメージやヘアカラー、パーマ、紫外線の影響など、多くの刺激を繰り返し受けて髪のダメージが慢性化します。
このきしみやパサつきを解決し、ツルンと滑らかな髪質に整えてくれるのがリンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアパック。この4アイテムは、「リンス & コンディショナー」、「トリートメント & ヘアパック」のふたつに大きく分類されます。
リンス・コンディショナーは髪の表面に働きかける
●リンス
リンスは、髪の表面に付着して‟髪表面を保護”してコーティングする働きがあります。キューティクルを油分で包むことで、水分の蒸発を防ぎ、指通りのよい髪を作ります。
シャンプーだけでは、髪はマイナスの電気を帯びているため、ほこりなどの汚れが付着しやすい状態です。そこに、プラスの電気を持つリンスをすることで、外的な汚れが付着しにくい環境を作ります。
●コンディショナー
リンスと同じように、コンデショナーは髪の表面を保護します。リンスより保湿力があり、髪の内部にも少しだけ浸透するため、リンスよりサラっとした質感やしっとり感をもたらします。汚れの付着を防ぐ働きは、リンス同様にあります。
リンスとコンディショナーは、ほぼ同じ役割です。「使用するのは、どちらかひとつでよい」というのが、一般的です。
トリートメントは髪の内部に浸透し、ダメージを修復
●トリートメント
トリートメントは髪の内部に有効成分を送り届けて、失われたタンパク質や水分を補うアイテムです。主な成分には、タンパク質を補修するアミノ酸やアミノ酸の集合体であるPPT、保湿効果の高いパンテノールや髪の弾力を蘇らせるセラミドなどがあります。最近では、コーティング力に優れたホホバオイル、シアバターなどの「植物オイル」を配合したものが人気です。
●ヘアパック
ヘアパックはトリートメント同様に髪の補修を行い、栄養を補給するアイテムですが、髪内部により深く浸透する、より多くの栄養成分が配合されてリッチな印象です。ひどいダメージを抱えた髪、パーマやカラーの施術後などでキューティクルが開いた状態の髪のケアに重宝されます。
「何をどう使うか」は髪質次第
基本の4アイテムの違いを理解したところで、その使う順番を説明します。通常、シャンプー後に行うのは髪内部の補修です。そこで、シャンプー後には、まずトリートメントがベスト。その後、髪表面をコートするリンスかコンディショナーを使用します。
ヘアパックは、肌のパックと同じように毎日はしなくてもよいでしょう。髪ダメージがひどい時や、週に1、2回で十分。ヘアパックをしたらトリートメントは不要です。
また、シャンプーとトリートメントだけで十分に髪のコンディションが整う人は、コンディショナーを使う必要はありません。
髪のコンディションが悪くないのにボリュームが出ない人は、シャンプーとコンディショナーの2種類で仕上げたほうが、ふんわり感がアップすることがあります。
“ふんわり髪”を目指す人には、シャンプーにコンディショナー成分を配合した‟ワンアイテム仕上げ”を推奨するブランドもあります。
このように、髪質で選ぶべきアイテム数が違います。必ずしも、たくさん使えばよいわけではないのです。
ヘアケアの基本はインバスによるお手入れ。汚れを落とし、栄養を与えることが重要です。良かれと思って、アレコレ欲張りすぎると髪のボリューム感を損なうこともあるのです。また、使うべきアイテムを間違えると、乾燥やパサつきが解消されないことも。
現在の髪質や髪型にあったインバスアイテムを選び、うまく組み合わせて、コンディションの整った髪をキープしましょう。