人気YouTuberがまたも事務所を退所。まあたそ、スカイピースなど独立続く理由は?

文=千葉佳代
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 4月19日、YouTuberの村上チハヤがVAZを退所したと発表した。

 同日配信されたYouTube動画にて村上は、「(VAZは)評判悪いってね、言われてまして。いろんなYouTuberさんにね。よくネタにされてますけどもね、炎上がどうとか。そんな感じでね、すごい評判の悪い事務所なんですけどもね」と冗談混じりに所属している事務所を紹介したうえで、「この度、私、村上チハヤ、そのVAZっていう事務所をですね、なんと辞めることになりました」と報告した。

 村上は2015年にVAZが立ち上がった当初から所属していた、会社の創設メンバーである。当時、彼はまだ高校1年生。初期メンバーには、スカイピースのテオやMARIMO。がいた。

 長い付き合いの事務所と離れることになったわけだが、退所といっても、VAZと完全に縁が切れるわけではなく、新たにエージェント契約を結んだそうだ。VAZにはこれからも営業をしてもらうため、所属ではなくなったものの、いままでとそこまで環境が変わるわけではないようだ。

 近年、大手事務所から大物Youtuberが相次いで退所している。VAZでは、「スカイピース」や「まあたそ」が辞めている。

 また、2019年8月には、ねおの母がブログを通じて、VAZとの金銭、および待遇面でのトラブルを告発する騒動もあった。同年2月にはVAZ所属のわかにゃんが報酬の未払いを告発し、それが『めざましテレビ』(フジテレビ系)で取り上げられている。

 VAZのイメージを回復するため、2020年10月には、創業者の森泰輝社長が退任し、新経営体制になったが、今年に入ってもジュキヤやMINAMIなど、有名YouTuberが続々と退所している。

 大手YouTuber事務所のUUUMも、所属するクリエイターの退所が相次ぐ状況は同じ。「すしらーめん〈りく〉」「ヴァンゆん」「木下ゆうか」「関根りさ」「エミリン」といった人気YouTuberが続々と退所した。

 なぜ彼らは事務所を辞めていくのか。その理由は大きく2点挙げられる。

 まず、UUUM等の大手事務所に所属するうえで必ず引かれるマネジメント料の高さだ。UUUMを退所した人気YouTuberえっちゃんは、「(マネジメント料として引かれる)20%に見合うリターンがないと感じた」と説明している。これは同じくUUUMを退所したはなおでんがんも漏らしていたことで、マネジメント料が年間1000万円以上も抜かれると話していた。

 次に、外部との仕事のしにくさが挙げられる。大手事務所に所属している場合、企業や他のYouTuberとコラボするとき、会社が間に入る。リスク管理のためにはその方が良いかもしれないが、スピード感や、YouTuber自身の自由はなくなってしまう。

 はなおでんがんはその状況を「お母さんの手の届く範囲でお友達と絡みなさいと言われているかのようだった」と表現したうえで、「親(UUUM)の携帯を通してしかお友達(外部)と約束できないような状況をやめたい」と語っていた。

 トップYouTuberである「おるたな」は、以前から、自分で仕事を取ってこれる中堅YouTuberの事務所離れが加速するだろうと予想していた。渋ジャパ曰く、ネットフリックスに月々1000円払って入会していたようなもので、自分が見たいものがなくなったら退会する、それと一緒だという。マネジメント料を払うのに見合ったサービスを受けていると思えなければ抜ける、というのだ。

 人気YouTuberともなれば、積極的に営業をかけなくても、広告案件の依頼は引く手数多だろう。そうなれば、事務所の必要性はあまりない。

 大手事務所を辞めたからといって、YouTuberたちの再生数が落ちるということもない。一時期は、「大手事務所に入る」のがYouTuberの登竜門のように思われていたが、そんな時代も終わったようだ。

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