働く女性の99.5%が、オフィス内でのストックを希望 スマートキー制御の生理用品ケース運用実験をDMM.make AKIBAの男女トイレにて実施

文=wezzy編集部
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 わたしの暮らし研究所株式会社(東京都中央区、代表:沢田直美)は、スマートキーで制御する生理用品ケースの実証実験を、会員制モノづくり施設 DMM.make AKIBAにて実施します。

 「世の中の『不具合・不便』をテクノロジーを使って解消を促し、ひいては『不具合・不便』を感じる当事者との相互理解も深めていく」というコンセプトのもとに立ち上がったLAQDAプロジェクトは、最初の試みとして「働く人の生理の不便」にフォーカスした取り組みを開始しました。

 生理の開始時期は、アプリなどを使用して管理していたとしても100%の予測は難しく、アンケートからも生理用品の準備がない時に、不意の生理に慌てた経験のある女性は数多くいることがわかりました。

 この状況に置かれた際に、周囲の目を気にしながら、急いで席を外して生理用品を買いに走りに行くのではなく、会社のトイレにカードキーやスマホで開く衛生的な生理用品ケースを設置して、いつでも生理用品が使える環境を作り、不便や不安の払拭ができないかと考え、本プロジェクトのための専用の筐体を制作・設置して、5月1日より実証実験を行います。

 2019〜20年に都内オフィス5社の協力を得て実施した生理用品のトイレ設置実証実験により、生理用品のオフィストイレ設置への女性のニーズが高いと確認できているものの、設置にあたっての企業側の懸念事項として、その場での利用目的以外での持ち去りや、ケース・中身へのいたずらが挙げられていました。

 一方、コロナ禍でオフィスが縮小されたため、自席やロッカーがなくなって生理用品をストックできないとの声も多くあります。

 そのためLAQDAプロジェクトでは、認証アプリにより開錠する、スマートキーを利用した生理用品ケースを制作、DMM.make AKIBAの男女トイレに期間限定設置して、運用実証実験を行います。

<実施時期>
日時:2021年5月1日(土)〜5月14日(金)
場所:DMM.make AKIBA(会員制モノづくり施設) 12F 女子トイレ・男子トイレ

<使い方>
1: スマートキーのアプリをユーザーがインストール
2: スマホのアプリでQRコードを読み取る
3: ケースが開錠しサムターンキーが回ることで、生理用ナプキンが1枚ずつ出る

<補充の仕方>
生理用品設備は、例えばトイレットペーパーのように「常にある」ことに意味があり、利用者の安心感につながります。しかし、コロナ禍ではリモートワークの増加により、補充すべき枚数や頻度の予測が難しい状況にありました。本プロトタイプはスマートキーのアプリにより生理用ナプキンの排出回数が把握できるため、管理者が補充しやすい設計となっています。

<女子トイレ・男子トイレに設置する理由>
生理用品は女性だけでなく、トランスジェンダーの方にも必要であるほか、病気を抱える男性にも使用されている状況があります。LAQDAプロジェクトではすべての人が、それぞれの事情で必要だと感じる時に使える設備として女子トイレ・男子トイレの両方で実証実験をすることにしました。

また、DMM.make AKIBAは、ものづくりに携わる方が多く集まる施設であることを考慮し、女子トイレのみならず、男子トイレにも設置することで、より多くの人に実証実験プロトタイプと実際の生理用品に触れてもらい、プロトタイプの更なる改良に興味を持っていただく機会にしたいと考えています。

<本プロジェクトの背景について>
働く女性の99.5%が、オフィス内でのストックを希望 スマートキー制御の生理用品ケース運用実験をDMM.make AKIBAの男女トイレにて実施の画像2 海外では雑貨に分類される使い捨て生理用ナプキンは、日本では薬機法によって医薬部外品となっているため、生理用品の取り扱いには制約があり、トイレへの生理用品設置が進んでいません。そこで、LAQDAプロジェクトでは、無償の生理用品利用設備についてのニーズを確認するため、全国の12〜50歳の女性にアンケートを実施しました。

 「非常に利用したい」「やや利用したい」と回答した人の声に「持ち合わせがない時に助かるから」「急なときに助かる」等の意見がある一方、「どちらともいえない」〜「利用したくない」の声の中には、「衛生的に不安」「誰が触ったかわからないものを使用するのは怖い」といった声が寄せられ、必要なときにはあったらうれしい設備と思うものの、衛生面が担保されることを求めるユーザーの声が多いと確認できました。

【女子トイレの無償生理用品設置実証実験アンケート結果】
<女性へのアンケート> 
(実証実験協力企業:都内5社 / 実施期間:2019年12月〜2020年1月の各5営業日 / トイレ利用者数:合計600名 / トイレ個数:合計30箇所 / アンケート回答数:220名)

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働く女性の99.5%が、オフィス内でのストックを希望 スマートキー制御の生理用品ケース運用実験をDMM.make AKIBAの男女トイレにて実施の画像4 生理用品のオフィストイレ設置を望む女性の声は、実に99.5%。生理の開始を100%予測することは本人にも不可能で、突然生理になることも。生理用品を持っていないときに生理になったときの対処に苦慮するだけでなく、周囲に隠しながらどう対処するか(コンビニに行くか、休憩時間まで待つか――など)を考え、業務に集中できない状況が発生しています。

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 また生理用品を持っていなかったときに、コンビニやドラッグストアに行く、友達に借りるなど対処をする時間は、平均で15分以上。業務の合間に席を離れることが難しい職種の人にとっては、その時間を捻出するために、四苦八苦しなければならないとも。

働く女性の99.5%が、オフィス内でのストックを希望 スマートキー制御の生理用品ケース運用実験をDMM.make AKIBAの男女トイレにて実施の画像6Q5. Q4で回答した理由を教えてください。

自分で買いに行かなくてすむなら、仕事の能率があがる。
買いに行く時間や取りに戻る時間を気にしなくてよい。
会社に予備の生理ポーチを置いて在庫管理しなくてよくなる。
周期が不定期のため、「トイレに行けばある」ということが精神的安定に繋がりやすい。
生理不順なのでいつ来るか予測ができず、急な時にあるとすごく助かる。 

 今回のアンケートは、生理用品を持ち合わせていない時の女性の不安な心理状態が浮き彫りになる結果となりました。また、仕事場で生理用品用のポーチを持ち歩くことに抵抗感がある人も。男性に見られていないかを気にして、トイレに頻繁に行っているように見えないよう、時間差で生理用品を持って行くという人や、そもそもストックするのが大変という人も。

 そのような中で、生理用品が設置されている環境は、心理的な安心を得るために必要な設備だとLAQDAプロジェクトでは考えています。

 また、女性からのアンケートを回収した後、そのアンケート結果を元に、各社にて女性にだけ有料のサービスが提供されることについて、一緒に働く男性の方々にもアンケートを展開しました。

<男性へのアンケート>
(実証実験協力企業:都内4社 / 実施期間:2019年12月〜2020年1月 / アンケート回答数:51名)

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Q2. 上記を回答した理由を教えてください。

女性だけが働きづらい環境であるほうが不公平。多少の費用で働きやすさが変わるのであれば、積極的に実施すべき。
生理用品を必要としている時点で、生活において女性の方が不公平なため、そのぐらいの補填はして然るべきだと思う。
この生理用品のトイレ設置により、女性が働きやすくなることによってモチベーションが上がれば、男性である我々にもメリットがある。

 費用については、具体的な金額以外に「妥当性のある金額なら」と回答する人も多く、そもそも生理用品の費用について知らないので「わからない」とする人が半数以上いました。

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Q4. あなたの同僚や部下が、生理用品を買いに行くためだけに平均15分の時間を使い、職場を離れることについてどう思われますか?

大変だから、何とかしてあげたい。
業務が進むのであれば問題ないし、別の人がカバーする。ただ、トイレに置いてあればその時間が短縮されるので女性側も気を遣わず済むのでは。
職場を離れることに対しては何も思わない。15分の時間を使うことに対してはもったいないと感じてしまう人がいるのではないかなと思う。 

<生理用品トイレ設置を目指すLAQDAプロジェクトについて>
昔駅のトイレにトイレットペーパーがなかったことを、今の若い世代が「えー!そんな時代があったの!?」と驚くように、2030年に初経を迎える女子たちがふつうに「えー!昔って生理用品がトイレになかったの?」と言える社会をつくることを目指し、2019年11月〜2020年1月までリニューアル後の渋谷PARCO BOOSTER STUDIO by CAMPFIREにてIoTプロトタイプの展示を行うほか、薬機法に対応して安定供給を行えるケース開発と社会システムの構築づくりのため、複数の企業に所属する多様なメンバーとともに業界業種の壁を超えて活動しています。

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