「日本のテレビドラマはつまらない」という方こそ見てほしい作品『きれいのくに』

文=秘密のアツコちゃん
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『きれいのくに』HPより

 2021年春ドラマが続々とスタートしていますが、事前の期待値が高かった分、少し肩透かし感があり、意気消沈なご様子のアツ。でも、面白い作品はちゃんとあります! 今回はテレビドラマ業界に一石を投じようと奮闘するNHK、テレビ東京のチャレンジングな作品を紹介します。

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 「昨今、NHKとテレビ東京のドラマが攻めまくっている!」とエンタメ業界やアツの周りでは評判なの。4月クールの連ドラもそろそろ出揃ってきたけど、豪華キャスト総出演の割に残念ながら「見てみたらガックリ」な作品が多くてね。

 期待大だった石原さとみ&綾野剛の『恋はDeepに』(日本テレビ系)もさとみちゃんは可愛いし、剛くんの控えめな茶髪はちょっと違和感がありつつも演技力で十分カバーしてくれてるし、画ヂカラはあるんだけど、さとみちゃん演じる渚海音が、まさかの「人魚姫の生まれ変わり」説が出始めてるし、ドラマフリークの編集・M先輩は「分かりやすくいっそのことタイトルを『恋はDeepファンタジー』に変更した方がいいんじゃ? 令和の時代に海の藻屑となるような夢オチという結末だけは勘弁して欲しいわ」と少々ご立腹。

 ま、アツは渡邊圭祐くん狙いで見ているからいいんだけど、それにしても汐留・日テレの社内ロケばかりでうんざり気味。予算が削られているのは知ってたけど、エントランスからエレベーターホールから、上層階のスタッフルーム等など、ここまで社内ロケを敢行するなんて「思った以上に予算削減が激しくなっているのね」とため息よ。

 なるべく出勤する社員の少ない日に撮影しているとはいえ、テレビ局は24時間年がら年中無休で稼働しているわけだから、エレベーターの1カ所が撮影で使えないとなると移動にちょっとした支障があったり。この間もバラエティー班のスタッフが「撮影のことをうっかり忘れてて土日に出勤したら、社内ロケの真っ只中。目の前の自分のデスクに行くのにわざわざまたエレベーターを乗り換えて反対側に行って、迂回しながらコソコソ移動したよ。ドラマ班もバラエティー班も条件は同じだからお互い様だし仕方ないんだけどね」なんて嘆いていたわ。

 他にも北川景子&永山瑛太の『リコカツ』(TBS系)も隅々まで気を配ったキャスト陣が顔を揃えテンポのいいやりとりも見ていて気持ちいいんだけど、M先輩は「瑛太の顔芸にしか目がいかない。それがクセになるかもしれないけど」とバッサリ。

 でもドラマ通がこぞって絶賛していた松たか子主演の『大豆田とわ子と三人の元夫』(フジテレビ系)は確かに面白かったわ。3人の元夫役が岡田将生、角田晃広(東京03)、松田龍平と芸達者&個性派勢揃いで、絶妙なセリフのやりとりがクスッと笑えるしね。

 いかにも坂元裕二脚本らしい「あ〜、あるあるある」な出来事満載で、登場人物の誰もがどこかにちょっとした傷があってリアル。坂元脚本の『カルテット』(TBS系)でもそうだったけど、主要キャスト4人の会話劇のうまさったら坂元さんの右に出るものナシ。

 主題歌も松さんだし、劇中でも、バスタイム中の松さんの美声が聴けて大満足だったんだけど、妙齢の女性たちから「松たか子みたいな美魔女でも二の腕にお肉がついてるのね。リアリティがあって共感したんだけど、自分の二の腕を見ているようでちょっと痛かった。あれは止めてあげるべき。それに社長役とあって着ているものも年相応でエレガントだし、オシャレなんだけど、全体的にふっくら感が隠せない。シルエットに貫禄がありすぎる。監督やスタイリストさんも考えてあげなくちゃ。もう少しシャープなシルエットにしてあげてよ。天下の松たか子なんだからさぁ」とのご意見も多々。

 そして誰もが言うのは「見ていて楽しい。だけど回を重ねるごとセリフの端々に“坂元臭”が漂ってきて鼻に付いてくる。エッ、そこ突っ込む? そこ突っかかってく?って、いちいち引っかかっちゃうのが難点」という感想のオンパレード。

 いやいやよく練られた隙のない坂元さんらしい上質な脚本なんだけど、M先輩は「ながら見が主流になってきているこの時代に、一瞬たりとも聞き逃せないセリフがズラリと並べ立てられていてじっくり見ると面白いんだけど、ちょっと目を離すと展開が変わってるし、セリフのやりとりについていけなくなる。どこかに箸休め的なシーンがあるといいんだけどね」と評価していたわ。

 あら、またまた前フリが長すぎて本題に入る前に終わっちゃいそうだけど、そんな中、冒頭にあげたように「NHKとテレ東のドラマが攻めてる」という話ね。

 テレ東では本仮屋ユイカ主演の『サタドラ「私の夫は冷蔵庫に眠っている」』と、最近、大人気の高身長美女・江口のりこ主演の『ドラマ25「ソロ活女子のススメ」』、吉田羊主演で、女優業に完全シフトした田中みな実が出演する『ドラマ24「生きるとか死ぬとか父親とか」』が話題。

 NHKはもちろん何たって強いのは大河ドラマ『青天を衝け』が不動の人気。4月24日スタートの松坂桃李主演作『今ここにある危機とぼくの好感度について』も、試写を見た記者から大好評だったわ。

 そしてそしてアツがイチオシするのは月曜夜10時45分からのドラマ『きれいのくに』。スタッフが「今回は主演が誰かという形をとっていません。なので全出演者が主演です」と言ってらしたので番手も難しいんだけど、一応、出演者を羅列すると吉田羊、蓮佛美沙子、青木柚、見上愛、岡本夏美、山脇辰哉、秋元龍太朗、加藤ローサ、稲垣吾郎の面々。

 容姿にコンプレックスを抱く人々の思いを、リアルと虚構の両面で描く異色の青春ダークファンタジーで、脚本は新進気鋭の劇作家・加藤拓也が担当。「好きな人の好きな顔になりたい、という人間の欲望を描いたもので、見て分かるような分からないような気分を詰め込んだ作品です」とのこと。

 試写を見た時にはきれいな映像だったし、それなりに納得もしたんだけど、脚本を読み進めていくうちに頭の中が「?」でいっぱいになっちゃって、インタビューしようにも何をどう聞いていいやらさっぱり分からない状態に。

 そこでこのお悩みを解決してくれるのはこの人しかいないと思い、我らが稲垣吾郎くんにお悩み相談を。「あの、全く頭がついていかなかったんだけど、このドラマはどう解釈したらいいの? 教えて!」とお願いしたところ、案の定「えっ? 今までいろんな種類の脚本を読んできているプロでしょ? それで分からないの?」といきなりの先制パンチ。

 「ハイハイ、そうくると思ったよ」と内心では感じていたけど、ここは下手に出て教えを乞うしかないじゃない? 神妙な態度で「解説をお願いします」と言ってみると、それはそれは満面の笑みで「ダメだなぁ、しょうがないから解説しましょう。僕なりの解釈だけど」の有難いお言葉が。

 こうなったら吾郎センセに御教授いただきましょう〜!ということで、本当に申し訳ないんだけど、その様子は来週たっぷりご紹介いたします。アメとムチをうまく使いつつ講義を始める吾郎センセのお言葉の数々、どうぞお楽しみに。

 でも、「とりあえず第3話は確実に見て。話はそこからだね」とのメッセージだけは先にお伝えしておくわね。第3話は4月26日の放送なのでお見逃しなく。盛大に煽っておいて本当にごめんなさいね。では来週、吾郎センセの有難〜い講義をお届けしま〜す!

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