菅野美穂、子育ての辛さを“当たり前”とする風潮に疑問 「こんなにすごいことをしてるのに誰にも何も褒められない」「当たり前とされてる」

文=田口るい

エンタメ 2021.05.07 06:00

GettyImagesより

 俳優・菅野美穂が、5月5日に都内で行われた主演映画『明日の食卓』の完成報告会に出席し、子育てにまつわる本音を明かした。

 同映画にて菅野は、フリーライターで二人の息子を育てる留美子役を演じている。私生活でも一男一女を育てる母親であることから、完成報告会では<一昨日、洗い物をしてたらダイニングテーブルの上が(子どものしわざで)ボンドで真っ白になってて……『なんでこんなちょっとした隙間にこんなにひどいことになるの!』と。掃除にすごい時間かかるじゃないですか>とのエピソードを披露していた。

 また、子どもを産む前は親子連れをほほえましく見ていたものの、<今は『違う、一日の中のほんのわずかな、ほのぼのしてる時間なんだ』と(思うようになった)>と考え方が変わったと明かし、子育てへの本音を吐露する場面もあった。

<こんなに命を育むのが大変なのに『できて当たり前』みたいに思われて、『子どもが生まれたんだから当然でしょう』と(思われている)。こんなに大変でこんなにすごいことをしてるのに、誰にも何も褒められないって、なんてひどいんだ、つらいな! って思いました>

 菅野は以前からバラエティ番組などで子育てについて語っているが、どれも自然体かつ親近感が湧くようなエピソードばかりだ。

 今年1月6日放送の『1周回って知らない話&今夜くらべてみました 人気者が本音告白!合体4時間SP』(日本テレビ系)に出演した際には、エネルギーを持て余している長男を毎日叱っていると明かしつつ、ヴァイオリニストの高嶋ちさ子に<育児が大変なピークはいつ?>と質問。それに対して、長男が中学二年生、次男が小学生5年生になった今もピークであると高嶋が回答し、菅野は唖然としていた。

 また、高嶋が男の子の精神年齢について<低いなんてもんじゃない。ゴールデンレトリバーの方が上ですよ>と明かした一方、高嶋と同じく息子2人を育てているお笑いコンビ・アンタッチャブルの柴田英嗣が子どもを怒ったことがないと話すと、菅野は<柴田さんみたいに、私、好かれたいもん。子どもに!><子どもが成人してお正月とかに『帰ってきなさい』とか言っても、(高嶋のように厳しく育てたら)帰ってこないもん!>と、毎日のように叱りつつも本当は子どもに好かれたいという母親の複雑な本音を明かしていた。

 同月11日放送の『しゃべくり007』(前同)にゲスト出演した際には、<子どもの授乳で夜通し寝てないし、着替えたら裏返しになっちゃう。元に戻す気力がなかったんですよね。気づいたんです。(スウェットは)裏返しのほうが着心地がいい>と明かしていた菅野。スウェットの裏表を直す気力さえなかったという、過酷な授乳期間を送ってきたことが伝わる。

 さらに、子育て中のストレス解消法として「子どもの就寝後に飲むお酒」と「こっそり食べるチョコレート」を挙げていた菅野。子どもにバレないようにさりげなくチョコを食べる様子も実演し、ネットでは「私もよくやる」「共感しかない」と反響を呼んでいた。

 また、昨年11月に所属事務所「研音」の公式YouTubeチャンネルで公開された山崎育三郎とのドライブ動画では、「子育てを甘く見ていた」と語り、こちらでも子育ての辛さが“当たり前”とされていることについて疑問を呈していた。

<結婚前はもう『思い残すことないな』くらいに仕事をやらせていただいて。旅行も好きで、結構いろんなとこ行けたし『もうなんでも乗り越えられるっしょ!』って思ってたけど。(実際に子育てをしてみたら)まぁ甘かったね。全然甘かったなって。(子育てしながら)毎日白目むいてましたよ。こんな大変なことが日常に当たり前とされてるっていうのが、不思議>

 育児を美化するわけでもなく、かといって悲観的にとらえているわけでもない菅野。あくまでも自然体で育児に向き合う姿勢が、毎日仕事や子育てと向き合っている母親たちから共感を得ているのだろう。

田口るい

2021.5.7 06:00

1987年生まれのフリーライター。教育、転職、就活関連の記事を手がける他、さまざまな生活雑貨や輸入食品を買い漁るという趣味を活かして商品レビュー記事も執筆。国内外のブラックミュージックカルチャーにも興味あり。

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