
兼近大樹Instagramより
EXITの兼近大樹とりんたろー。が、5月15日放送の『ノブナカなんなん?』(テレビ朝日系)に出演。「年齢に関係なく好きな髪色を楽しめばいい」と言及し、反響を呼んでいる。
この日の番組では、身につけるものや持ち物がピンクずくしの「ピンクに取り憑かれた女性」を特集。
登場した27歳の女性は「ピンクが大好き」と語り、髪の毛もピンクにカラーリングしているほど。しかし、スタッフに「一生ピンクでいるか」問われると、<何歳までピンクが許されるのか、30歳超えたら考えようかなと思ってます>との葛藤を打ち明けた。
ゲストの青山テルマも髪をピンクに染めているが、<(実際にはお酒が飲めないのに)「毎日テキーラ飲んでそう」とか「毎日クラブいそう」とかイメージがそうさせる>と自身も髪色にまつわる偏見に悩んでいることを告白した。
一方、兼近は<何歳まで許されるとか許されないとかどうでもいいですからね。自分が納得いくまでピンクに染まってて欲しい。ピンクを許していないのは世間>と熱く助言。りんたろー。もピンク髪の女性については<(恋人としては)ナシですね。落ち着いている人がいい>と答えていたものの、兼近の主張には<そう彼女に思わせてたわけだからね>と賛同していた。
ネット上では「そうだよね。好きな色は自由だもんね」「(兼近の)何に対しても年齢なんて関係ないって考え聞くといつも勇気もらえる」と、EXITのコメントに視聴者は励まされたようだった。
年齢でジャッジする呪い
社会には「〇歳なのに……」や「△△していいのは〇歳まで」といった、年齢によるジャッジが存在している。年齢を理由に行動を制限したことや、周囲の人から年齢によるジャッジをされたり・してしまったりしたことは、誰でも一度くらいあるのではないか。
そうしたジャッジの目線は、芸能人に対して向けられることもある。
俳優の吉田羊は「実年齢に捉われないキャスティングを望んでいる」という理由から年齢を非公表としているが、2018年に『あさイチ』(NHK)に出演した際に、今後も年齢非公表を続けることを言及すると「どうせ年相応」「自意識過剰」と視聴者から否定的な意見が寄せられていた。
また、2016年に「週刊ポスト」(小学館)で、Hey!Say!JUMPの中島裕翔との熱愛報道がされた際にも、既に中島は成人していたものの、「おばさんが気持ち悪い」「常識的な範囲を超えている」など吉田の年齢への批判が上がっていた。
非公開: 吉田羊の“年齢非公開”に「自意識過剰」「どうせ若くは見えない」のバッシング
女優の吉田羊は、「キャスティングをする際に実年齢にとらわれず、見た目で使って欲しい」という思いから年齢を非公開にしているが、今月12日放送の『…
こうしたジャッジも根本には「年相応に振る舞うべき」「女性は若く見られたほうが嬉しいに決まっている」「年齢に見合わない行動は恥ずかしい」といった考え方によるものだろう。
だが、よくよく考えれば「年相応」や「年齢に見合わない行動」は、明確に定義されているものではなく、曖昧な基準で他者をジャッジすることに使われている側面がある。
一方で、多数派から外れていることを「恥ずかしい」とする風潮は徐々に薄れつつもあり、最近では、多様性を尊重する価値観が広まっている。『ノブナカなんなん?』に登場した女性たちはピンクという好きなものを纏い、生き生きとしている様子が印象的だった。
他者からのジャッジを基準にするのではなく、自分の好きなものへの思いを重視する兼近の言葉は、視聴者の心に響いたのだろう。
ちなみに、他者からの装いに関するジャッジでモヤモヤを抱えている人には、はらだ有彩さん著『百女百様 〜街で見かけた女性たち』(内外出版社)をおすすめしたい。
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