ヘアカラーが「すぐに色落ちてしまう人」と「長くキープできる人」の違いとは?

文=小澤佐知子
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GettyImagesより

 多くの人が取り入れているヘアカラーリング。一昔前までは黒やダークブラウンなどの暗い色が定番だった白髪染めも、最近はファッションカラーのような明るい色味がたくさん登場し、選択肢が広がっています。

 しかし、髪色を楽しむ際に気になるのが“色持ち” です。染めた髪色を1カ月以上キープできる人がいる反面、2週間で褪色が気になる人もいます。

 この違いはなぜ起きるのでしょうか? 実は、染めた髪色をキープするにはちょっとしたコツが必要です。今回は、染めたての髪色をキープする方法を紹介します!

カラーリングした当日は髪を洗わない

 染めた直後の髪は、髪表面のキューティクルが開いた状態です。これは色素を入れる際、キューティクルを開き、その隙間から色を浸透させているから。そのため、カラーリングをしてからすぐに洗髪をすると、一度入れた色素が外部に流失してしまいます。

 キューティクルを元の状態に戻して色を定着させるには、最低でも24時間は刺激を与えないことが重要です。染めた日は、洗髪をしないほうがよいでしょう。

 「夜、洗髪しないと落ち着かない」という人は、ヘアサロンの仕上げでスタイリング剤を使わないようにお願いするなど、余計な油分や汚れが付着しない工夫をすることをオススメします。

染めて1週間は洗い方に注意する

 きちんと色味を安定させるには1週間ほどかかるといわれます。ですから、その間の洗髪は注意が必要です。

特に

①熱い湯でのすすぎは避ける
②洗浄力の強いシャンプーで洗わない
③洗髪中、ゴシゴシと髪をこすらない

 この3つのルールを守るだけでも、カラーリングや白髪染めの褪色を遅らせることが可能です。つまり毛髪に刺激を与えないことが大切。シャンプーは褪色抑制効果のあるアミノ酸系を使用したり、タオルドライの際は毛髪をこすらず、タオルで挟んで優しく押しながら水分をとるなど丁寧に扱いましょう。また、カラーケア用のシャンプーを使用すると色持ちがグンとアップします。

アイロンや長時間のドライヤーを避ける

 染めた髪は熱の影響を受けやすいのが特徴です。そのため、高温のヘアアイロンを使用すると、熱ダメージによって色がどんどん抜け落ちてしまいます。染めた髪色を少しでも長くキープしたいなら、なるべくアイロンは避けたいところです。

 また、ドライヤーも熱ダメージは起こります。「ならば、自然乾燥がいいのでは?」と思うかもしれませんが、濡れた髪はキューティクルが開いた状態です。ちょっとした摩擦などの刺激でもダメージが起こり、結果、色素の流失も早まります。

 そこで、ドライヤーで乾かす際は、髪から20センチ以上離し、乾かす前にアウトバスオイルでコーティングしましょう。そして、仕上げは冷風モードに切り替え、キューティクルをきちんと締めると褪色予防につながります。

無防備に紫外線を浴びない

 髪は紫外線を浴びると日焼けをします。日焼けした髪は表面のキューティクルがめくれやすいため、毛髪の乾燥が進んだりカラー剤の流失も早まります。外出する際は、ヘア用のUVスプレーやオイルできちんと髪を守りましょう。

明るい色より暗めの色で染める

 染める色によっても、褪色の速度には違いが現れます。一般的に明るめのトーンは色が抜けやすく、中でも赤やピンク系の暖色は色素の定着が悪いといわれています。染めた色をできるだけキープしたい人は、ブラウンやダークブラウンなど茶系の色味をチョイスするとよいでしょう。

 また、ヘアカラー後の毛髪内部の残留アルカリでも褪色は早まります。これを解決するのが、炭酸シャンプー。毛髪内部を弱酸性に整えてキューティクルを引き閉める働きがあるので、サロンで施術の際は、ぜひ炭酸シャンプーのメニューを追加しましょう。

 夏は真っ黒な髪色より、透け感のあるヘアカラーで涼感を楽しみたくなるシーズン。ちょっとした工夫を生活の中に取り入ることで、少しでも長くカラーリングが楽しめます。ぜひ、参考にしてみてください!

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