2020年7月1日にレジ袋が有料化されてから、皆さまもエコバッグを持ち歩くことが増えたのではないでしょうか。ご多分に漏れず、わたしも通勤のバックパックには常に折りたたんだエコバッグを入れております。
日常でエコバッグが活躍する買い物というと、「スーパーなどへの日常品や食材の大物買い出し」と「コンビニなどへのお弁当や個別の小物買い出し」のふたつが頻度高そうな気がします。
私事で恐縮ではありますが、わたしは会社では密を避けてコンビニにお弁当を買いに行き、自席で黙々と食べる個食黙食スタイル。テレワークの際には運動不足の解消も兼ねて昼休みはなるべく出歩くよう意識しており、結果としてコンビニに昼食を買いに行く頻度が上がりました。土日も、家族のリクエストによってはコンビニに昼食を買いに行きます。
その際、最も困ったのがエコバッグ問題でした。
財布だけ持って手ぶらで会社や自宅を出てしまい、コンビニに着いてから「しまったエコバッグがない……」となり、有料でレジ袋を買うこともしばしばでした。
出社しているなら、バックパックにエコバッグは入っています。自宅にいる場合でも、エコバッグは常備しています。でも、そこから移動する際に持ち歩いていなければ、ないのと同じですよね。
この「エコバッグをどう持ち歩くか問題」に取り組む製品は、2020年7月を期に激増しました。コンパクトに収納できることを主眼とした製品は山のようにあります。でも、それだけではだめなのです。底が平らでないと困るのです。わたしは「コンビニにお弁当を買いに行く」のですから、いくらビニールでパックされているとは言え、やはりお弁当は傾けたくないのです。
今回ご紹介するキングジムの「パッタン」は、そんなコンビニ昼食問題に最適解を与えてくれる画期的な製品です。
サイズは2種類あります。Sサイズ(1,000円+税)とMサイズ(1,600円+税)です。
持ち出し忘れを防止する、という意味ではSサイズがいいでしょう。折りたたんだ状態では幅約73mm、厚さ約4mm、高さ約155mm。長財布にすっぽり収まるサイズで、さらに二つ折りすればワイシャツの胸ポケットにも入ります。
拡げると、幅約295mm、高さ約140mm、マチが約120mmに拡張します。サンドイッチとサラダ、飲み物などいった組み合わせなら問題なく持ち運ぶことができます。
Mサイズは折りたたんだ状態で幅約92mm、厚さ23mm、高さが125mm。胸ポケットには大きいですが、ジャケットやズボンのポケットには入りますね。拡げると、幅約240mm、高さ約150mm、マチが約210mm。こちらは大きめの箱形のお弁当がぴったり入ります。間口が広く、取り出しやすい形です。
Sサイズは重量物を入れる設計になっていないので持ち手は柔らかいですが、Mサイズは大きめのお弁当やペットボトルなども同時に入れることも考慮して、持ち手に芯材が入っています。持ち歩きでも揺れを抑える親切設計です。
Sサイズ、Mサイズとも共通の特徴としては、拡げた際に「底が平ら」になる点が挙げられます。お弁当を傾けることなく収めることができますし、汁物や飲み物をこぼす心配がなくなります。この機能がぜったい欲しい、という方は多いのではないでしょうか。
また両者とも、とにかく折りたたみが楽なのです。特に考えることなく、折り目に従ってさっと戻すだけで、元通りの薄くてかさばらない状態になります。特にMサイズは心材が入っている関係で、パタパタとたいへん簡単に収納形態に戻すことができます。
そしてお弁当や汁物、飲み物を運ぶ際にもっとも気になるのは、内部の汚れでしょう。パッタンはポリエステルでできているので、水で塗らし固く絞った布などで拭き掃除が可能です。また汚れが酷い場合は手洗いもできますので、安心して毎日使用することができます。ただし洗剤の種類などで色落ちや型崩れが起きる可能性もありますので、目立たない部分でテストしてから全体を洗った方がいいでしょう。
購入の際には、いつも買うお弁当のサイズで選ぶのがいいですね。箱のお弁当を買わない、あるいは小さめのお弁当がメインの方ならSサイズでも事足ります。大きなお弁当を買われる方なら、底面積の関係からMサイズがマストです。
またSサイズは、中味を取り出さずとも商品購入後そのまま机上に置いて使用できますので、食べているものをあえて周囲に晒したくない、パッケージのゴミを机上に置きたくない、コンビニ袋のがさがさ音もさせたくない、という方に最適です。
本体色はSサイズ、Mサイズともにピンク、オレンジ、ミドリ、グレーの4色展開です。汚れが目立たないグレーもいいですが、あまりに目立たなすぎて紛失しても気づかないかもしれません。そうなると、ビビッドなカラーも捨てがたいです。
今までコンビニ通いでいいエコバッグがなかった、とお嘆きのあなたに是非お使い頂きたい製品です。