近藤真彦、不倫・退所に至った危なげな生活と憎めないキャラクターを取材した記者が振り返る

文=秘密のアツコちゃん
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近藤真彦

 ジャニーズ事務所の長男・近藤真彦が突然の退所を発表してから約1カ月が経ちました。昨年11月「週刊文春」(文藝春秋)に掲載された不倫報道がきっかけとなった退所劇なわけですが、マッチ本人のまわりではずっと前から前兆があった様子。とはいえ、そうした人間的な危うさも含め、周囲の人から慕われていた部分もあったようです。

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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 「ガッキーロス」だの「源ちゃんロス」だの、阿鼻叫喚の数日を過ごした新垣結衣さんファン、星野源さんファンの皆様方、いかがお過ごしでしょうか? ちゃんと呼吸はされていますか? さてさてそんな中、ひっそりとロスになっているお友達・Mちゃんを発見。

 「はぁ、彼はどうしているのかなぁ?」と嘆くので「源ちゃんじゃなくて? その彼って一体だぁれ?」と聞いてみたら「えっ、そんなのマッチに決まってるでしょ?」とのことで、こっちの方が「え〜〜〜っ」とビックリ仰天よ。

 4月末に、40年以上在籍していたジャニーズ事務所を退社された近藤真彦さん。あれから約1カ月が経とうとしているわけだけど、アツの周りでは「マッチロス」を声高に言う人がいなかったし、みんなごく自然にキレーにスルーしていたんだけど、ここに来てMちゃんのお嘆きは深まるばかりで「マッチって歌もうまいし、何がいいって手よ。指がすっと真っ直ぐに伸びていて本当に美しいの。デビュー時から応援していたんだけど、もうすっごく可愛かったんだからぁ」と熱弁。

 それを受けて周囲は「マッチさんの手? ちゃんと意識して見たことないわ」との素直な反応で、話はぜ〜んぜん噛み合わず。でもアツだって別にマッチさんが嫌いなわけじゃないのよ。そんなにしょっちゅう取材をすることはなかったけれど、アニバーサリーイヤーのコンサート、ホテルでのディナーショーや舞台出演の前にはインタビューをしたり。

 じっくりお話を伺ったのは十数回程度だから、そんなに知ってるわけではないんだけど、マッチさんはいつも優しくて懐深い大人の男という感じで、ずいぶんお世話になったのよね。

 人気絶頂時の若かりし日のマッチさんを担当していた先輩記者たちから「マッチはいたずら好きで、カメラマンが大切にしていた高価なカメラをホテルのプールに落としたことがある。でも謝りもせずにゲラゲラ笑ってたけどね」とか「インタビューの途中で気が乗らないと言って勝手に帰っちゃったことがある」とか、様々なやんちゃエピソードを聞かされていたから、初めてのインタビューの時はビビっていたんだけど「心配しないで。俺も大人になったから大丈夫だよ」なんて言ってくださって、ご本人自ら「質問にNGなし。何でも来い」とも宣言されていたから、安心して身を委ねてインタビューしていた感じ。

 ディナーショーなんかでは往年の根強いマッチファンの皆さんが押しかけ、近くをマッチさんが通ると誰もが手を伸ばしちゃうんだけど、そんな時も「あなたたちね、遠慮がなくなってきてるでしょ。それにもう10〜20代の頃のような力じゃないんだよ。腕っ節の強い女の人になってるんだから。自分ではちょっと触ったつもりでも、俺にしてみれば小突かれた感じで痛いんだからさ。手加減してよ」なんて切り返していて、その毒舌にファンが大笑いして盛り上がる場面も。

 ディナーショーの後には馴染みの記者を招いてホテルの一室で懇親会を開いたり、マスコミ対応も完璧でね。ふと見ると部屋の隅っこには奥様が待機していて、宴の席でいろいろとお世話を焼いてくださったり。マスコミの間でも「忍耐強く芯の強い賢い奥様。決して出しゃばらず、常に一歩下がってマッチさんを支える控えめな美人妻」と評判で。アツもディナーショーやイベント等で、何度も奥様や息子さんをお見かけしたけど、ちょっと亭主関白なマッチさんを笑って許している奥様の姿には感動すら覚えちゃったもの。

 でもね、マッチさんを長く担当してきた記者たちによると「結婚前も結婚後も相変わらずモテモテで、マッチの周りにはいつも女の子が群がっている。どうしたって女癖は悪いよね」とよく言っていたの。

 メリーさんはマッチさんのことを実の息子のように可愛がっていて、飲むと「マッチがマッチが」が口癖らしく、何度も同じ話をして「母親がわりだから。マッチの話をしていると涙が出ちゃうの」と溺愛してらしたんだとか。

 もちろん女癖が悪いことも知ってらして時にはマッチさんを叱ったりもしてたそうだけど、マッチさんはどこ吹く風。何かトラブルが起きると「大好きな黒柳徹子さん」の元に走って助けてもらう…の繰り返しだったよう。アツたちにはジェントルマンな顔しか見せなかったけど、やんちゃな面はなかなか消えず、馴染みの記者たちは心配が絶えなかったらしいの。

 昨年、不倫騒動で芸能活動自粛を余儀なくされ、デビュー40周年というアニバーサリーイヤーを棒に降り、ほとぼりが冷める前にこっそり退社していったマッチさんなんだけど、先輩たちが言うには「もうずいぶん前に飲みの席で『好きな子ができた。結婚したい!』と言い出して驚いたよ。聞けば相手は20歳を超えた年頃で、当時でも25歳差ぐらいでね。夜職についている若い女の子に本気になってた」らしいの。

 あげくマッチさんったら「離婚したらみんなにあれこれ書き立てられるよね? 優しい記事にしてもらえないかな? スキャンダルを扱うスポーツ紙や週刊誌の記者と飲み会をして仲良くなって、ダメージの少ない書き方をしてもらう作戦はどうかな? 事務所にもひとこと言ってもらって。事務所に睨みをきかせてもらったら、スポーツ紙だって下手なこと書けないよね? 離婚してもいいかな? 応援してくれる?」なんて言ってたそうで、先輩記者も「さすがにちょっと呆れた。でもいかにもマッチらしくて笑ったけど」って言ってたわ。

 続けて「若い頃からスターだったからチヤホヤされてたし、一般人とは違う世界で生きてきたからちょっと感覚が違うんだよ。でもあれだけチヤホヤされて勘違いするなって言う方がムリな話だし。周りの大人たちにも責任の一端はある。わがままを何でも聞いて好き勝手させて、何か起きたら勝手に尻拭いして。ひたすら溺愛して庇い続けて、今までマッチに謝る機会を与えてこなかったんだから。謝罪の仕方だって分からないだろうよ。そりゃ世間的に見ればいい年した大人の男だけど、中身の一部に成長しきれていない部分があったんだから。それは周知の事実だったわけだし、ある意味マッチも可哀想なんだよね」とポツリ。

 ウダウダ言う割には、最終的には「マッチは憎みきれない男。ケジメをつけたかったけど、それこそ大人の事情やシガラミがあって、自分ではケジメをつけられなかったんじゃないかな」と擁護してたぐらい。

 アツも個人的にはマッチさんには感謝しかないし、本人も昔から「グータラな長男」を自負していたから、何をしても結局、愛すべきキャラだったしね。

 ある年の夏、後輩の舞台に「急に出ることになった。ジャニーさんのツルの一声で」と、渋々言ってたことがあるんだけど、「これが俺の仕事始め」と豪語していて。その時は既に夏を迎えようとしている季節で、マッチさんに「あの〜、一年の半分はもう過ぎてますけど」と言ったら「ごめんごめん、俺の芸能活動の仕事始めは夏になっちゃって。みんな元旦からカウコンもあって働いてたんだろ? 奢るから今日は何でも好きなもの食べて」と答えられて、みんなで呆気に取られて苦笑いしちゃったんだけど、その時も後ろの方で奥様がひっそりと頭を下げられていてね。

 だけど瞳をキラキラさせながら「でもね、芸能活動はしてなかったけど、車の仕事は忙しかったんだよ。世界各国と連絡を取り合わなくちゃいけないから時差もあってさ。寝不足の毎日でホント大変なんだから」な〜んてドヤ顔で言っちゃうマッチさん。

 これがね、可愛い少年のようなお顔で堂々とおっしゃるわけよ。いつまで経っても悪気のない悪ガキって感じで、どうしたって憎めないじゃない? きっと根っからのファンの皆さんも同じ思いなんじゃないかしら?

 自分にも厳しい東山紀之さんは「退社の仕方に疑問が残る」と言ってらして確かにそれはそうなんだけど。山下智久くんも女性関係でトラブって、同じく謝罪のないままの退社で世間を騒がせたし、立て続けだったから東山さんも苦言を呈したのかもね。

 でも、何だかんだ山Pの仕事も順調だし、メディアへの露出もどんどん増えているし。マッチさんも5月中旬には代表を務める『KONDO RACING』が参戦する試合を見守るため、久しぶりにサーキットへと姿を現し「本当に出来の悪い長男でした」と反省の弁。

 「自虐ネタで復帰」だとか「軽っ」と言う人もいるけど、マッチさんがこんなことを言うなんてよっぽどのことだし、先輩記者たちは「時代が変わったなぁとしみじみ感じた」って言ってたわ。

 賛否両論あったけど、あれはあれでマッチさんなりの「愚か者のケジメの付け方」だったんだろうな。監督としては仕事熱心でスタッフへの気配りも人一倍あるし、車に関しては誰よりも熱いし、何よりマッチさんの人脈は底知れないと言われているしね。サーキットで、またはステージ上で、今後何をしてくれるのか楽しみだし、ちょっとワクワクよ。

 「近藤真彦に憧れて」ファンを続けてきた皆さん、マッチさんは少し遅れるかもしれませんけど、「必ず行くからそこで待ってろよ」と歌ってますから、サーキットやホームのはじなんかでさりげなく待ってましょ。マッチさんのこれからの華麗なるハンドルさばきに期待していま〜す!

(秘密のアツコちゃん)

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