大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界

文=出雲義和
【この記事のキーワード】

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像1

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像2

大阪堂島にある人気の文具店ギフショナリーデルタ

 文房具店ギフショナリーデルタの店舗があるのは、大阪梅田の堂島と呼ばれるビジネス街の一角、日中はオフィスで使われる事務文房具を買い求めるビジネスパーソンがよく利用するお店ですが、夕方や週末になるとパーソナルユースの文房具を買いにやってくる人たちが集まる、人気の文房具店でもあります。

 ギフショナリーデルタから、初めてのオリジナルご当地インク(以下オリジナルインク)「水都・大阪夜景」が発売になったのは約10年前。今日のように万年筆やガラスペンに使うカラーインクが注目されるよりも以前のことでした。

 その後、ギフショナリーデルタのオリジナルインクが増えていくのに比例して、カラーインクの在庫と売上げが伸びていき、現在ではオリジナルインク16種類をはじめ、国内外のブランド約500種類が店頭に並ぶようになり、カラーインクの売上げは1カ月で約1000本を数える人気アイテムになりました。

 今回は、関西だけではなく全国の文房具ファンから支持を集める、ギフショナリーデルタのオリジナルインクを紹介します。

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像3

はじまりのインクはこの3色から

・「堂島緑金」
 ギフショナリーデルタの店舗近くにある薬師堂は、堂島の地名の由来になったという説もある御堂です。外側はミラーボールの様な建築物に囲まれて、光によって変化する様をインクに再現、金色を帯びたインクは時間が経つにつれて、黄土色がかった緑色に変化していくのも魅力です。

・「堀川翡翠」
 かつて堀川橋の下を流れていた当時の川の水面をイメージした「堀川翡翠」は、今はもうなくなってしまった大阪の風景を再現して、ノスタルジックな気分も楽しめるインクです。

・「梅田夜青」
大阪の玄関口である梅田の夜を再現した「梅田夜青」は、繁華街とビジネス街が混ざり合った、梅田独特の雰囲気が伝えるインクです。
(梅田はJR線では大阪駅周辺、私鉄や大阪メトロでは梅田駅周辺のエリアを指します)

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像4

水都大阪シリーズの数量限定インク

・「北新地紅夜」
 北新地は東京の銀座とよく比較される大阪を代表する歴史ある歓楽街で、その妖艶な夜の雰囲気を、大人の紅色で再現したインクです。

・「立売堀墨銀」
 立売堀(いたちぼり)は江戸時代に材木の集積所として栄えた所で、大正以降は鉄工や金属などの問屋街が形成されました、「立売堀墨銀」は、それにちなんだ鉄をイメージしたグレー系のインクです。

・「靱夜叉五倍子」
 夜叉五倍子(やしゃぶし)は西日本に多く見られる固有種カバノキ科の落葉高木で、その実をイメージしたインクです、かつて五倍子はお歯黒などの代用品としても使われていました。

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像5

人気のインクブランドTono&LimsとコラボしたOSAKA LANDSCAPE

 Tono&Lims(トノアンドリムズ)はインクファンのあいだでは「トノリムさん」の愛称で親しまれる、人気のインクブランドです。

 2020年から新しくTono&LimsとコラボレーションしたOSAKA LANDSCAPEシリーズがスタート、現在10色がギフショナリーデルタのオリジナルインクとしてラインナップに並びます。

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像6

賑わう大阪の繁華街を色で再現したカラーインク

「大阪を元気にする」をモットーに誕生したOSAKA LANDSCAPEシリーズ、その大阪で最も多くの人が集う繁華街「KITA」(梅田エリア)と「MINAMI」(難波エリア)の華やかな賑わいを、きらめくラメを使って表現しています。

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像7

歴史ある中之島のシンボルから選ばれた2色

 1918年(大正17年)に完成した、中之島のシンボル「国指定重要文化財・大阪市中央公会堂」は、ヘレン・ケラーやガガーリンが講演を行った歴史ある会場として知られています。

 「KOKAIDO Brick Green」はアーチ状の屋根を、「KOKAIDO Brick Red」は壁の煉瓦をイメージしたカラーです。

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像8

都心の憩いの場を色で再現したカラーインク

 中之島公園のバラ園は多くの人が集まる都心の憩いのスポットです、人々を魅了するバラの深い赤を再現すると同時に、バラの香りを加えた魅惑のインクが「NAKNOSIMA La vie en Rose」です。

 日本三大祭りに数えられる天神祭りは、大阪の夏を彩る風物詩です。約5000発もの奉納花火が夜空を焦がす様を、顔料蛍光粒子を使って再現した「TENJINMATSURI Night Blue Purple」はUVライトを当てると花火の余韻のようにキラキラと輝きます。

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像9

大阪の秋を奏でるインク

 関西では手軽に出かけることができるハイキングの人気スポット箕面(みのお)、この紅葉の赤を再現した「MINO Maple red」。

 もうひとつ大阪の秋のシンボルに数えられるのが、梅田と難波の2つの繁華街を結ぶ御堂筋を黄金色に染めるイチョウ並木の銀杏を再現した「MIDOUSUJI Ginkgo Yellow」。

 どちらも大阪人にとって秋を代表する土地と色です。

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像10

大阪をグレー系で表現した2色

 標高4.35mの日本一低い山として有名な天保山(現在は2位)の向こうに広がる海、その大阪湾の冬の海と空をグレーで再現したのが「OSAKA BAYSIDE Winter Sky Gray」です。

 「OSAKA CASTLE Cinderella Dream」は、1614年大阪夏の陣で滅びた、豊臣家の盛衰と儚さをイメージした美しいカラー。日本だけでなく韓国での人気も高く、渡航が自由にできない中、海外から注文が絶えないというインクです。

大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界の画像11

 ギフショナリーデルタを運営する、株式会社デルタジムサービスの前田社長は、大阪のオフィス街の中心に位置しながら「学校裏の文具店」をコンセプトに、話題の文房具やオリジナルインクを買いに来たお客さん同士が、互いにコミュニケーションできるサロンのようなお店を目指しています。

 これまでに、自分だけのオリジナルカラーインクを作るイベントをはじめ、お店のファンを集めて(コロナ禍以前)街の文具工場見学会などを開催するなど、いまでは文房具好きが互いに情報を交換したり、自慢の文具を披露したりと、はじめて会った人同士でも、文房具という共通の話題で仲良くなれる文具店として、前田社長の目指す文房具店へ一歩ずつ進み、関西の文房具ファンにはなくてはならないお店になっています。

 ギフショナリーデルタのオリジナルインクは、大阪のご当地インクとしてだけでなく、このお店を訪ねてくるお客さん同士の架け橋の役割をも担うカラーインクです。

販売:ギフショナリーデルタ
製品:デルタオリジナルインク「水都シリーズ」
・「堂島緑金」「堀川翡翠」「梅田夜青」
容量:20ml
価格:1650円(消費税込み)

製品:デルタオリジナルインク「水都シリーズ」数量限定インク
・「北新地紅夜」「立売堀墨銀」「靱夜叉五倍子」
容量:50ml
価格:2420円

製品:Tono&Limsコラボ・デルタオリジナルインク
容量:30ml
価格:2420円

店舗:ギフショナリーデルタ堂島アバンザ店
住所:大阪市北区堂島1丁目6-20(堂島アバンザビル1階)

「大阪発、ギフショナリーデルタのオリジナルインクで楽しむカラーインクの世界」のページです。などの最新ニュースは現代を思案するWezzy(ウェジー)で。