
おすすめピクサー作品がわかるチャート:あなたはどの作品にたどり着いた?
ヒット作を量産し続けるアニメスタジオのピクサー。ステイホームで家ですごす時間が長いいま、見逃してしまっている名作を観て楽しみませんか?
今回は、ピクサーをまだ観たことがないというビギナーから、ほとんど観てしまったというファンの方まで楽しんでいただける、おすすめピクサー作品がわかるチャートをご紹介。
「元気になるアニメ映画が観たいな」というときに、ぜひ役立てください!
そもそもピクサーとは?
ディズニーと混合されることも多いですが、ピクサーとディズニーはもともと違う会社。ピクサーは1986年、Appleの創業者としても知られるスティーブ・ジョブズらによって設立されました。
当初はCG用のソフトなどを売っていましたが、1990年にCGアニメーション制作会社へと転向します。そして制作された初の長編アニメ『トイ・ストーリー』が大ヒットを記録。その後もヒットを連発し、2006年には当時ヒット作にめぐまれずCGへの対応も遅れていたディズニーに買収されることとなりました。
現在はディズニー傘下のスタジオとして、長編アニメを年に1〜2本のペースで制作し続けています。
「もしもこうだったら……」の世界を描く
ピクサー作品の特徴として
・「もしもこうだったら……」といった想像の世界を描く
・奇抜な設定をもとにしたストーリーを描く
といった点が挙げられます。
ディズニー作品は各国のおとぎ話をもとにして制作されたものが多く、たとえば『アナと雪の女王』はアンデルセンの「雪の女王」、『塔の上のラプンツェル』はグリム童話「ラプンツェル」からそれぞれ着想を得ています。
対してピクサー作品は「もしも人がいない時、おもちゃが動いたら……(トイ・ストーリー)」「もしも車がしゃべったら……(カーズ)」といった「もしも……だったら?」といった着想から作られた作品が多いのが特徴です。
<もしもこうだったら……を描いたおすすめ作品>
・『トイ・ストーリー』
・『トイ・ストーリー2』
・『カーズ』
・『カーズ2』
また、「スーパーヒーロー×家族」「モンスター×会社」など、従来のファンタジー作品で使われてきたテーマと別の要素をかけあわせた奇抜な設定を好むことも特徴です。
<奇抜な設定が魅力のおすすめ作品>
・『Mr.インクレディブル』
・『モンスターズ・インク』
・『2分の1の魔法』
大人向け作品も多い
他の特徴として、大人が観ることを想定した作品が多いという点も挙げられます。
ファミリー向けのアニメ映画は「最終的にはハッピーエンド」というイメージが強いですが、作品によってはバッドエンドとも言える結末をむかえるものもあります。大人が観ても飽きない作品が魅力のひとつともいえるでしょう。
<ほろ苦さのあるおすすめ作品>
・『トイ・ストーリー3』
・『トイ・ストーリー4』
・『レミーのおいしいレストラン』
・『モンスターズ・ユニバーシティ』
またファミリー向けアニメスタジオとしては珍しく「老い」を扱うことも特徴といえます。46歳のジャズミュージシャンのミドルエイジ・クライシスを描いた『ソウルフル・ワールド』を始め、「老い」「年齢による人生の変化」といったテーマを扱う作品も多いです。
<老いや人生について描かれたおすすめ作品>
・『カールじいさんの空飛ぶ家』
・『カーズ クロスロード』
・『ソウルフル・ワールド』
世界最高峰のCGアニメの技術
そして、ピクサーについて語るときに欠かせないのが、世界最高峰のCGアニメ技術です。CGアニメは開発された当初、人間や植物などの自然なものを描くのは難しいとされてきました。そこから技術開発を重ね、現在では高いクオリティで自然物を描くことが可能になっています。
<美しい自然が楽しめるおすすめ作品>
・『バグズ・ライフ』
・『ファインディング・ニモ』
・『ファインディング・ドリー』
また、自然の風景だけではなく想像の概念上の世界も魅力です。メキシコの伝統的な考え方にもとに死後の世界を描いた『リメンバー・ミー』などはピクサーの映像技術が存分に生かされた作品だといえるでしょう。
<想像の世界が描かれたおすすめ作品>
・『インサイド・ヘッド』
・『リメンバー・ミー』
実験的な作品もある
商業的でわかりやすい作品が多いと思われがちなピクサー作品ですが、中にはファミリー向けとは思えない実験的な試みをしている作品もあります。
2008年に公開された『ウォーリー』は、全編通してほぼセリフのない静かな作品。全国公開されたファミリー向け映画としては異色の作品となっています。
<セリフがほとんどない>
・『ウォーリー』
他にも『アーロと少年」『インクレディブル・ファミリー」『メリダとおそろしの森」など傑作の多いピクサー作品。6月18日には最新作『あの夏のルカ」も公開予定となっています。これを機会に、是非ぜひ過去作品をあらためて観賞してみて欲しいです。
著者の過去記事はこちらから→まいしろ