深田恭子になにが起きたのか? 努力と苦悩の女優生活を、取材してきた記者が振り返る

文=秘密のアツコちゃん
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Getty Imagesより

 5月26日、衝撃のニュースが世間を騒がせました。女優の深田恭子さんが休業を発表したのです。所属事務所・ホリプロの発表によれば、<昨年春ごろから体調を崩しがちとなり、今月に入り医師より「適応障害」と診断されました。これにより当面の間 治療を優先し、お仕事をお休みさせていただきます>とのこと。主演ドラマ・映画が途絶えず、順風満帆に見えた彼女になにが起きたのか。身近で見てきたアツが振り返ります。
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 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 女優の深田恭子さんが適応障害と診断されて、芸能活動の一時休止を発表されました。10月15日から公開予定の主演映画『劇場版  ルパンの娘』はクランクアップしていたので事なきを得たようですが、7月スタートの主演ドラマ『木曜劇場  推しの王子様』(フジテレビ系)は降板することに。ファンとしてはとても残念だけど、今は心身をゆっくり休ませて、1日でも早く元気になってもらいたいと願うばかりです。

 恭子ちゃんとの出会いは、1997年のドラマ『FiVE』(日本テレビ系)でした。チーフプロデューサーは現在、日本テレビの代表取締役社長である小杉善信氏で、恭子ちゃんは車椅子の美少女を演じていたのだけど、小杉さんが「すごい新人女優を見つけたよ」とドヤ顔で紹介してくださったことを、今でもはっきりと覚えているわ。

 彼女の連ドラデビュー作で、当時はまだ中学三年生。ドラマのテイストもちょっとハードで重苦しいものだったこともあって、現場でもそんなにはしゃぐような様子もなく、アツの第一印象は「物静かで謎めくとんでもない美少女」という感じ。

 当たり前だけど現場に慣れていないから常に緊張していて、でもその姿が初々しくて可愛くて、小杉さんほかスタッフからは「大物になる予感たっぷり」との感想が。その予想通り、すぐに主演ドラマを射止め、ヒット作品にも恵まれて、あっという間にスターダムへと登りつめていったのよね。

 子供の頃から水泳やピアノを習い「前世はイルカかもしれないの」と言っていた恭子ちゃん。いつしかそれが「11月2日のお誕生日が一緒のマリー・アントワネットの生まれ変わりかもしれない」になったり、時に不思議ちゃんなコメントを発したりしていたけれど、何だか恭子ちゃんが言うと「そうかもしれない」と思っちゃったし、圧倒的に可愛いから何でも許せちゃったしね。

 そう言えば草なぎ剛くん主演のドラマ『フードファイト』(日本テレビ系)のロケで鴨川シーワールドに行った時は、撮影の合間にピンクのイルカのぬいぐるみやブレスレットをお揃いで買ったりして。

 恭子ちゃんと言えばピンクだし、イルカの生まれ変わりだから、そのピンクイルカのぬいぐるみに「キョンちゃん」という名前をつけて大切に持っていたこともあったっけ。

 しっかり者なのに甘え上手で、女性プロデューサーやヘアメイクさん、スタイリストさんともすっごく仲良しで。作品についても女性スタッフといつも真剣に話し合っていたし、脚本家の大石静さんは「若い頃の恭子ちゃんは『恭子は30歳にはならないの』と言っていて」と笑いながら話してくださったことがあったんだけど、大石さんも「恭子ちゃんらしい笑って許せる発言だったし、それなら逆に30歳になった恭子ちゃんを絶対に見てみたいと思った」と言ってらしたわ。

 若い頃からオシャレや美容にも人一倍、気を使っていて、ドラマ衣装のアイデアもいろいろと出していたし、女優さんのヘアメイクは凄腕のプロが担当するんだけど、恭子ちゃんは器用だし、自分なりのこだわりがいっぱいあったから「最後のアイメイクだけは自分でやりたいの」と言って、ビューラーを片手に一時間ぐらい格闘することもあってね。

 とにかくまつ毛の一本一本を全部、上にクリンと上げなくちゃダメという時期があって、ちょっとでも下がってくるとビューラーでまた上げる日々。バキバキと痛そうな音が鳴る小顔矯正にも誰よりも早くから通っていたし元々、なーんもしなくても可愛いのに美意識もプロ意識も高くて、いつどこで会っても「女優・深田恭子」だったのよね。

 二十歳の成人式には「自分でデザインしたピンクの振袖」を着て、お祝いパーティーでは後ろに大きなリボンのついたショッキングピンクのチューブトップのロングドレスでご登場。ボリューム感たっぷりのふわふわバストが目に飛び込んできて、パーティーに出席した堂本光一くんも「目のやり場に困るよ〜」と言って大テレしていたわ。

 自分でデザインしたお気に入りのピンクの振袖とドレスに身を包んで二十歳を迎え、みんなから盛大にお祝いされて、仕事にも恵まれ、女友達もたくさんいて、恋多き順風満帆な20代を過ごして、いつしか「絶対にならない」と宣言していた30代へと突入。

 でも、なりたくなかった30代になってからも仕事は順調だったし、役の幅も広がったし、女性ファンも増えたし、はたから見たら「十分に恵まれた環境にいる第一線にいる売れっ子女優さん」という印象だったわよね。

 20代の頃は「早く結婚したい」発言もよくしていたけど、結局「仕事が好き」で、「私が稼ぐから、お家のことをしてくれる男性がいいな」なんてこっそり言ってたこともあって。

 大好きなピンクも封印して大人っぽいファッションに挑戦したり、セクシー衣装で魅了したり、ゴスロリ系を着てみたりとイメージチェンジを繰り返していたけど、たまに「でもやっぱり落ち着くのはピンク。ピンクの部屋着を着るとリラックスできる」とこぼしたり。

 楽屋には時にピンクの部屋着を持ってきていて「誰にも見られないからいいかな」と言って、少し長い休憩時間があると着てみたり。少女と大人の女性の間で揺れ動いている感じがあって、どこかでいつも何かを「我慢」していたのかも知れないわね。

 モテモテだったから恋愛にも事欠かなかったし、アツがある女優さんの新築祝いに伺った時は、大人気のアイドルさんと恭子ちゃんが一緒に登場して周囲をビックリさせたり。デート現場をお見かけしたこともあるけど、恭子ちゃんは一貫して「王子様キャラ」が大好きだったから、とにかく恋人はみんなイケメンでね。でも、憧れていたはずの「結婚」の二文字はなかなか聞くことができず。

 本人は愛するトイプードルのメロンパンナちゃんを飼い始めたり、仲良しの妹さんのお子さんである甥っ子ちゃんたちの面倒を見るようになってからママ体験をするようになったこともあって、「結構、いろんな疑似体験をしちゃったから」なんて言っていて。

 20代の頃は撮影現場にもしょっちゅうメロンパンナちゃんを連れてきていて、雑誌の撮影なんかではメロンパンナちゃんと恭子ちゃんのツーショット撮影が当たり前になったこともあったそう。雑誌編集者に聞くと「何故かメロンパンナちゃんのギャラだけ事務所からいつも請求されていた。深キョンは知らなかったと思うけど、毎回メロンパンナちゃんのギャラが意外と高額で、どの編集部も困っていた」そう。その頃の恭子ちゃんはとても元気だったけど、アツが見たところ、メロンパンナちゃんに「かなり依存している感じ」は確かにあったのよね。

 現場にはほんのたまにだけどお母様が顔を見せることもあって「今日はママを呼んじゃったの」と紹介してくれることも。仕事大好き&仕事熱心な女優さんなんだけど、プライベートは大の甘えん坊さん。そんな素顔が垣間見えて、ちょっぴりワガママなお姫様・愛され恭子ちゃんの名を欲しいままにしていたのだけど、やっぱりどこかで頑張り過ぎちゃったのかしら?

 週刊誌の編集者に聞いたところ「30代になってからサーフィンをはじめて身体を鍛え直していたけど、最近かなりスレンダーになっていて、驚いたんだよな」とのこと。

 でも、恭子ちゃんの体重の増減は昔から結構あったのよ。アツも撮影で恭子ちゃんとはよく会っていたけど、30代になってから、ほんの2週間で恭子ちゃんの体型が極端に変化していたことがあって驚愕したことがあるの。

 たった2週間ぐらいで二の腕やウエスト周りが急激に細くなっていたことがあって、心配して恭子ちゃんに聞いてみたんだけど「体重はそんなに変わってないの。そう見えるだけじゃない?」なんて言われちゃって。でも、明らかに5キロ近くは減っていたと思うのよね。

 昔は「お酒が大好き。遺伝かな?  お酒に強いと思う」と豪語していて楽しいお酒を飲むことが多かったんだけど、週刊誌の編集者によると「最近は酒量も減って、トレーナーについてトレーニングや食事制限もしていた。いろいろと自分自身に厳しくしていたみたいだ」と言ってたわ。

 恭子ちゃんとは10代の頃から一緒に仕事をしていたという女性のドラマプロデューサーは「ワガママ放題の時もあったけど、女優という職業にプライドを持っていたし、とにかく仕事には真面目に取り組んでいたからね。ただ昔は年齢を重ねることが怖かったみたいであれこれ抵抗していたの。でも無事に30代になって、主演したヒットドラマも数々あって、自信もついていたはずなのに。40歳を目前にして何か不安にかられちゃったのかな。今までずっと飛ばしてきたんだから、今はゆっくり心身を休ませて欲しい。焦る必要なんか無いし、深田恭子の40代を見たいというスタッフも多いしね。シワひとつない美しい顔もいいけど、シワがあっても魅力的な女優はいっぱいいるし、美貌だけの女優じゃつまらない。恭子ちゃんらしい味のある女優さんでいいと思うから、彼女の回復をじっくり待つつもり」とエールを送っていたわ。

 ホントは新ドラ『推しの王子様』で渡邊圭祐くんと恭子ちゃんの共演が見たかったけど、ごめんなさい。ここはぐっと我慢よね。ドラマは比嘉愛未さん演じる女社長が圭祐くん扮する残念なイケメンを理想の男に育てるロマンティック・コメディーなんですって。いわば「逆マイ・フェア・レディ」。

 愛未ちゃんも明るくてとっても素敵な女優さんだから楽しみよ。でもとにかく恭子ちゃんには焦らず、ゆっくりまったりして欲しいなと願ってやみません。アツは大好きな恭子ちゃんのドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)を何度もリピして待ってるからね。ファンの皆さんもみんな優しくて、気長にいつまでも恭子ちゃんの帰りを待つと言ってるし、安心してひと休みしてね!

(秘密のアツコちゃん)

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