芯折れ防止のための工夫が詰まった「日本式鉛筆削り634」

文=田下愛
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日本式鉛筆削り634(北星鉛筆)
単品:980円(税抜)
ケース替え刃付き:1200円(税抜)
替え刃:250円(税抜)

 優しい書き味ですらすら書ける鉛筆。間違えたら消すことができて壊れることもほぼない非常に優秀な筆記具ですが、欠点は芯が折れてしまうこと。時折、しょっちゅう芯が折れる鉛筆に当たるたって「あれ、これハズレかな?」なんて困ってしまうときもあります。

 鉛筆の芯が折れずに長く使っていく方法はないものか…ということで、“芯が折れない”鉛筆削り器として知られる「日本式鉛筆削り634」を使ってみることにしました。

 「日本式鉛筆削り634」(以下「634」)は、鉛筆メーカー・北星鉛筆が開発した鉛筆削り器。

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 削り器、カバーなど4つのパーツでできています。

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 「634」の特徴的な部分というと、やはり削り器。2つの刃が内蔵されていますが、それぞれ木の部分を削るものと先を尖らせるもので、これらで2回削って鉛筆の芯を尖らせていきます。

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 削り器のふたについている鉛筆を差し込む穴は、10mm、8mm、7mmの3種類のサイズがあり、通常サイズの8mmの鉛筆のほかに、太めのものや細いものを削ることが可能。2回削るということで、順番を間違えないよう穴の上に1,2とナンバーが付いてガイドになってくれています。

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 まずは1回目の削りにチャレンジ。「1」と書いてある方の穴に鉛筆を差し込んで木の部分を削っていきます。

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 削り終えると上の写真のような形に。芯はまだ出てきていません。

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 次は、もう一つの穴に差し込んで芯を尖らせていきます。

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 削り終えると芯はきれいに尖りましたが、通常の鉛筆とはちょっと違う形に仕上がりました。

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 削った鉛筆を実際に使ってみたところ、筆者の個人的感想ではありますが、思い出したのはナイフで削った鉛筆を使ったときのあの感覚。すっきりと削られているのが先端に近い部分だけだからなのか、芯が折れないようカバーする力がしっかりキープされている感じがして、気持ちよく筆記をすることができました。

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 削り器に付いている2つの刃は、いずれも切れ味良好。それほど力を入れなくともざくざくするすると鉛筆を削ることができました。また、本体が透明なので、工程を目で確認して削りすぎないよう気を付けることができ、これも鉛筆を長く使うのに非常に役立つ特長といえそうです。

 2回削ると知ったときは正直手間になるのでは…とも考えました。しかし、実際使ってみたら、鋭い刃で鉛筆が削られるさまを視覚で確認できるのが非常に面白かったです。芯がきれいに尖って仕上がった際にはちょっとした達成感もあり、従来の鉛筆削りとは一味違うけれど間違いなく優秀であり、削る作業を楽しくしてくれるアイデア文具でもあると感じました。

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 作った鉛筆を大事に使ってもらえるように…と鉛筆メーカーが長年構想を重ねて開発したという「日本式鉛筆削り634」。切れ味が悪くなったら刃の交換も可能もでき、鉛筆とともに長く使える削り器になっています。普段鉛筆を使うことが多い方は、こちら一つ手元に置いて使ってみてはいかがでしょうか?

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