コロナ禍による家事・育児の「女性負担増」はドイツでも問題に

文=サンドラ・ヘフェリン
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 日本でも長引くコロナ禍で多くの人に負担がかかっています。仕事をもつ夫婦が二人ともテレワークをしている場合、家の間取りによっては、夫婦が一つの部屋でテレワークをせざるをえないこともあります。そのような場合、Zoom会議など「音が出る仕事」に関しては、どちらかがホテルなど家の外に移動するなど工夫をしないといけないこともあります。

 筆者の知人の専業主婦(日本人)は、「リビングは日中、私の居場所だったのに、夫がリビングでテレワークをするようになってから、私は家に居場所がない」と苦笑いしていました。

 感染防止の面からいうとテレワークが効果的なのは言うまでもありません。

 でも、夫のテレワークによって家で女性の居場所がなくなったり、前述のドイツの例のように女性に仕事、育児、家事の負担が女性にのしかかっているというのも長い目で見ると問題です。

 Prof. Jutta Allmendinger教授は「男性も女性も週に32時間働くというふうに統一すれば、時短だからと女性に家事育児を押し付ける風潮もなくなり男性も家事育児に時間を割くようになるのではないか」と語っています

 女性として生きているとぶち当たる様々な「壁」。そんな時に全員に当てはまる解決案があるのかというと、必ずしもそうではありません。それがなんとももどかしいところではあるのですが、先ずは問題を直視して把握することが前に進むための第一歩なのかもしれません。

 この連載では日本と海外を比べながら「女性のあんなこと、こんなこと」について、あれこれと考えながら発信していきたいと思っております。来月は「専業主婦」について書きます。お楽しみに。

(サンドラ・ヘフェリン)

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