しっかり手洗い・うがいをすることが求められる今の世の中。ですが、ついついササッと手洗いを済ませてしまうことはありませんか? それを見ていたこども達もササッと……。
娘(5歳)に手洗いに興味を持ってもらうにはどうしたらいいのか考えていたところ、この商品が目に入りました。
クツワから発売されている「紙せっけんをつくろう」です。
外出先で手を洗う時、せっけんが設置されているとは限りません。そこで昔からある持ち歩けるせっけん「紙せっけん」が見直され、すでに活用されている方もいらっしゃるようです。
そんな紙せっけんを手作りして「手洗いを楽しくしたい」というのが今回の目標です。
「紙せっけんをつくろう」には、
・ドリーミーユニコーン
ユニコーンやお城の形を作る。出来上がり色はピンク〜パープル〜ブルー
・ジュエリーアクアマリン
イルカや貝の形を作る。出来上がり色はパープル〜濃いブルー〜ブルー
以上、2種類があります

ドリーミーユニコーンの内容物

ジュエリーアクアマリンの内容物
1箱から約20枚の紙せっけんが作れるキットです。対象年齢は6歳以上ですが、親がしっかり付き添う形で5歳半の娘と作ってみました。
いきなり作り始めようとする娘にストップをかけ、まずは説明書にある QRコードを読み込み、商品動画を見て作り方をイメージさせます。
次に説明書に記載されている「準備が必要なもの」を一通りテーブルに揃えました。
作り方はとてもシンプルです。吸水し水に溶ける紙(紙せっけんシート)に色を付けたせっけん液を吸わせ、乾かしたら出来上がり。
ですが、こどもと一緒に作るといくつもの驚きと発見がありました。なお、今回は2種類のうち「ドリーミーユニコーン」を作ってみました。
工程1:
せっけんシートを下絵の上に置き、鉛筆で形を薄く写します。
紙せっけんシートは下が透ける素材。下絵をなぞるとずれてしまう娘のために、マスキングテープで仮止めして作業してもらいました。
ドリーミーユニコーンの下絵はジュエリーアクアマリンと比べて曲線が多く、複雑です。お子さんの年齢やハサミを使い慣れているかでどちらを選ぶかを決めてみても良さそうです。

上:ドリーミーユニコーン/下:ジュエリーアクアマリン
工程2:
絵をなぞった紙せっけんシートの線の少し内側をハサミで切り、鉛筆の線が残っている場合は消しゴムで消します。
まだまだハサミを上手に使えるとは言えない娘。切り上がった形は曲線が全て直線になってしまうなどガタガタでしたが、彼女なりに上手にできたようです。
今回の紙せっけん作りで一番時間がかかったのはこの工程。なので、いくつかの紙せっけんシートは娘の好きな簡単な形(丸や三角など)を描いてもらい、切って作ってみました。
また、母(筆者)もユニコーンに挑戦。時間はかかりましたが、それなりな形を作り出すことができました。
工程3:
紙コップ2つに「せっけんのもと」を半分ずつ入れて、それぞれにピンクとブルーのカラー液を加えて「せっけん液」を作ります。
この辺りになると、娘もワクワクしてきたようです。ふりがなが振られている説明書を声に出して読み上げて作り方を教えてくれました。
ところが……。
「せっけんのもとを半分ずつ2つの紙コップに入れる」を「紙コップの半分まで入れる」と勘違いした娘。大人が当たり前と思うことでもこどもは違う解釈をすることがあることを思い知らされました。
工程4:
ピンクとブルーの2色のせっけん液を、少しずつ空っぽの紙コップに入れて混ぜてパープルのせっけん液を作ります。
まずはピンクの液を少し紙コップに移し、次にブルーを……入れすぎました。これは自分で「入れすぎた」と気付いたようです。
工程5:
下敷きに食品用ラップをシワができないように巻いて固定した物の上に、せっけん液を少し塗り、「紙せっけんシート」を上に置きます。さらにムラができないように上から筆でせっけん液を塗ります。
ここは一緒に作業した私も楽しかったです。ピンクとパープルとブルー、それぞれのせっけん液によるグラデーションがとてもきれいでした。
ここまででおおよそ1時間半くらいの時間がかかりました。
あとは、直射日光の当たらない風通しの良い場所でしっかり乾燥(半日から1日ほど)させると出来上がりです。今回はせっけん液を多く塗ってしまったためか、なかなか乾きませんでした。気持ち控えめに塗るのがよさそうです。
では、実際に手を洗ってみましょう。娘が自分で「作りたい」と挑戦した巨大な紙せっけんを使ってみます。
紙せっけんを水で濡らした手のひらに乗せゴシゴシ。「青い泡が出てきた!」と楽しそうに念入りに泡立てていました。
両手全体が泡に包まれて、水で綺麗に洗い流せば手洗い完了。楽しくしっかりと手を洗うことができました。
この商品には完成した紙せっけんを持ち歩くためのケースが付属しています。公園などへおでかけしたときに重宝しそうです。
これをきっかけに手洗いをしっかりする習慣を身につけたいです。
(ふじいなおみ)
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