
Johnny’s netより
ここ最近、「テレビで見ない日はない」と言っても過言ではないほど、バラエティー番組に引っ張りだこのA.B.C-Z河合郁人。完全に「ブレイク」を果たした彼ですが、その裏では涙ぐましい努力があり、いまでもその頃の思いを忘れずに仕事に打ち込んでいるから、スタッフウケも良いのだそう。そんな彼の軌跡を20年近く取材し続けてきたアツがご紹介します!
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皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!
東京は4回目の緊急事態宣言が発令されました。もうすぐ東京2020オリンピック・パラリンピックも開催されると言うのに、事態はちっとも落ちつかず。最近は天候が大荒れで災害も多発しているし、暗いニュースばかりで心配事もいっぱい。いつメンたちとのオンライン飲み会でも「楽しい話題が少ないよね」とグチりあうのが常なんだけど、そんな中でも「テレビなんかでこの人を見たら、一気に元気になっちゃう」という注目のタレントさんがいるの。そうそう、このところ話題を一身に集めている人と言えば、A.B.C-Zの河合郁人くんにほかなりませんっ! ね、文句はないでしょ?
今までアツも何度も書いてきちゃったけれど、少し前までは「A.B.C-Zって何て読むの? エービーシーゼット?」とか、「塚ちゃん以外のメンバーの名前が分からない。と言っても塚ちゃんのフルネームは知らないけど」とか、「メンバーの名前の読み方が難しい」とかとか、もう散々に言われてきたのがA.B.C-Zなのよね。それがいつしか「河合郁人って面白いね。彼ってA.B.C-Zのメンバーなんでしょ?」といろんな人に認知されるようになって、会う度に「ふみきゅん、報われたね〜。よっ、この全国区男!」なんて言えるようになって、アツも感無量なのよ。おっと、まさかとは思うけど、河合郁人をいまだに「かわいいくと」と呼んでる人はいませんよね? 正しくはご存知のように「かわいふみと」ですので、お間違いなくね。
ふみきゅんと言えば「松本潤ですっ」や「スイッチの入った木村拓哉さん」や「セクシー亀梨和也」のモノマネで注目を浴びたけど、実はそんなに似てなくて誇張されていたり、へんなトコにこだわる細かすぎるモノマネってところが面白いのよね。
A.B.C-Zはとにかくアクロバティックで俊敏な動きが秀逸なんだけど、そのなかでもふみきゅんは歌って踊れて喋れるパーフェクトなタレント。お顔もどのパーツも整っているんだけど「ある時、滝沢秀明くんから『お前はカッコイイ路線はムリ。違う道を行け』って言われてさ」とのことでいろいろ軌道修正。弁が立つこともあってMCもお笑いも担えるユニークな立ち位置を自ら切り開いていったのだけど、昔は盟友であるKis-My-Ft2の北山宏光くんなんかと飲んでは「しゃべりは難しい。どうしたらうまくなるのか?」、「果たしてMCとはなんぞや?」をテーマに夜な夜な語り合ったりしてて、お笑い芸人さんとの交流にも力を入れてたし、陰ながらの涙ぐましい努力を重ねていて。
ふみきゅんだけじゃなくA.B.C-Zは全員「どんなに小さな仕事でも汚れ仕事でも全力で」やっていて、彼らに一度でも関わったスタッフはみんな「A.B.C-Zは腰が低くて真面目で、気持ちのいい人たちだよね」と評判だったし、アツたち担当取材陣だって「エビの何が悪いのか全く分からないから教えて欲しい。とにかく売れてくれ〜」と祈りつつ、ずっと応援してきたつもり。でもそんな願いも虚しくぜーんぜん日の目を見なくてね。来年2月にはデビュー10周年を迎えちゃうわけで「さすがにもう売れてもいい頃じゃ?」と周りは思いつつも、正直「なぜブレイクしない?」と諦めムードを醸し出す人もいたのよ。
だけど! そんな先の見えない暗闇の中を、諦めずにひた走りながら自力で輝き始めたのがふみきゅん。少し前から塚ちゃんこと塚田僚一くんがジャニーズアウトな存在でメキメキと存在を知らしめていたけれど、それとはまた違うアプローチで世間をあっと驚かせたふみきゅんには、もう感服するしかなかったわ。
だけどこれだけ毎日あちこちの番組に出るようになって大忙しの毎日を送るようになっても「何言ってんのよ。まだまだ始まったばかりだから」と謙虚そのもので、態度も一切、変わらず。芸能界に限らずだけど、有名になったり、名前が売れていくと急に態度が変わって「大物感」を漂わす人もいるんだけど、ふみきゅんにはそんなの皆無。約20年近く取材をしているけれどホントいつも同じ。
中居正広さんのMC力を近くで垣間見たり、憧れの木村拓哉さんにも可愛がられ、亀兄ィ宅にも昔から通っていて「郁人は家族みたいなもんだからなぁ」ってよく言われてるし。もちろん滝沢副社長にも頼りにされているし、先輩たちから可愛がられる弟分気質もあるんだけど、メンバー思いで、後輩たちからも慕われるお兄ちゃん気質な面と両方を兼ね揃えている「面倒見のいい老若男女にナチュラルにリアルに愛される男」なのよね。
はっきり言って、A.B.C-Zは最年少の橋本良亮くんを中心に回るグループだったじゃない? 後から入ってきたメンバーのハッシーに、昔からのファンの方たちや昔から取材をしていたアツたちも、初めはビックリしちゃってなかなかすんなり受け入れられなかったんだけど、ふみきゅんは最初から「ハッシーがやりやすいように、居心地のいい場所にしてあげたい」と言っていて、コイツは聖人か?と感動しちゃったぐらいなんだから。
「自分自分」で自己肯定力の強い人がわんさかいる芸能界では奇特な存在よ。まさに縁の下の力持ちとして頑張った苦節の10数年。でも今だって自身がどんなに売れても結局グループ第一だし、自分の人気だって、スルッとA.B.C-Zに還元しちゃうんだから恐れ入るわ。ふみきゅん、アナタは神ですか?
A.B.C-Zって5人とも個性的で、性格的にもみんなバラバラ。だけど5人でいざ何かをしようとすると一致団結して、サラリと絆の強さを見せつけてくれるのよね。
塚ちゃんがアウトな存在で突破口を開き、ふみきゅんが別なアウトの切り口でしっかりした道を作り上げ、まもなくデビュー10周年がやってくる〜。ジャニー喜多川氏にDVDデビューを直訴したのが昨日のよう。当時、DVDデビューなんて前代未聞だったわけで、考えてみたら彼らは最初から、いい意味でアウトローだったのかもしれないわね。でも十二分な実力はあるわけだから、ちょっと踏み外しても、時にお笑いに特化したとしても、エンターテインメントの世界に戻れば他に引けを取ることなし。
6月からは約2年ぶりとなる全国ツアー『A.B.C-Z 2021 But FanKey tour』をスタートさせ、ふみきゅんの誕生日である10月20日まで全国を回る予定。ツアータイトルの意味は『Fan』が『Key』になるとのことで付けられたそう。ダンスには定評のある姉妹に囲まれた優しいごっちこと五関晃一くん、芝居の才能にも恵まれ、また今ツアーではセットリストも作成したとっつーこと戸塚祥太くん、末っ子で歌好きメインボーカルを務めるハッシーこと橋本良亮くん、筋肉モリモリ塚ちゃんに大ブレイク真っ最中のふみきゅん。いやいや、よく頑張りました! ここからの快進撃が本気で楽しみよ。
環境が変わると流されて自分を見失いがちだけど「下積み、長かったから」と笑い飛ばすふみきゅんは「だから変わりようがないし。もちろん成長はしていきたいけど、基本うちは誰も変わらないんじゃないかな」と冷静に。
この人、とにかくよ〜く人を見ているし、周りを見ているし、察知能力ピカイチだしね。どことは言わないけれど、テレビで見せる顔と裏で見せる顔がまるで違う売れっ子グループもいるけど、そいつらにふみきゅんの爪の垢でもプレゼントしてあげたいくらいよ。どこでもどんな時も、いつでもいつまでも当たり前に謙虚。人に言ったこと、やったこと、悪行はいつか必ず自分に跳ね返ってくるものだしね。今は売れっ子でも、スタッフは見ているし、相手の肩書きなどで態度を変えてちょいちょいエラソ〜にしてくる奴らを、いつまでも応援してあげようなんて思わないじゃない。
だけどA.B.C-Zは違うのよ。ちゃんと苦労もして人の気持ちも、何よりキーとなるファンのみんなの気持ちを一番に考えているし、大切にしているし。コロナ禍でのコンサートは声出し厳禁なんだけど「オープニングからみんなの熱や気迫が伝わってきて、一気にテンションあがって楽しかった」と、ハッシーも手放しで喜んでいたわ。
相変わらずごっちの振り付け曲も披露しているんだけど、「カッコイイけどめっちゃ疲れる曲」と満場一致なのが『Finally Over』。どう考えても「しんどさNo.1」なハードな曲なんですって。だけど揃いも揃って「しんどいけどカッコイイし、しんどいからこそ絶対に負けられない大切な一曲」なんだそう。高い壁があればあるほど、燃えちゃうんだろうなぁ。
アウトから今やセーフティゾーンで堂々とバリバリ大活躍を見せるA.B.C-Z。でもこんなに人気者になっても、つい先日の『ABChanZOO』(テレビ東京)でとっつーが美しく引き締まったいわゆる「プリケツ」を惜しみなく披露していて、二度見しちゃったわよ。まだ治外法権タレントだったの〜? ま、このギャップが彼ららしくていいんだけどね。これからどんなに売れようと、出来ればNGナシの「何でもやってくれる」グループでいて欲しいなぁ。
さぁて、ツアー最終日の東京公演はふみきゅん34歳のお誕生日。みんなで声は出せずとも、心からのお祝いができるよう切に祈るばかりよ。クセすごのジャニーズアウトな彼らだけど、どうか皆様、今からでも決して遅くありませんから、ぜひぜひ「エビって」みてね。そうしたらクリスマス頃には自然と口が「エビークリスマス」と言ってるハズだから。今日からアナタも「エビ漬け」はいかがかしら?
(秘密のアツコちゃん)
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