あなたは、もしくはお子さんは工作をするのは好きですか? 筆者は幼稚園生のときに造形教室に通っていて、微かな記憶にはなっていますが卒園アルバムの将来の夢には「工作の先生」と書きました。それくらい昔から工作が好きでした。
そんな私がとても気になる商品を見つけました。
学研ステイフルから発売されている、kazokutte(カゾクッテ)「かぞくでつくるダンボール工作キット」です。
kazokutteは、「すべての家族が“まなび”に触れながら、ともに育ち、つながりを深め、笑顔になることができる商品とサービスを形にする」ブランド。
その中でも「かぞくでつくるダンボール工作キット」は「家族で一緒に考えて、一緒に作る」ことを大切にしていて、組み立て終わったらシールを貼ったり絵を描いたりしてオリジナルの作品にし、完成後には遊べる・使える工作のキットです。
2021年7月現在8種類のキットがラインナップされている中で、今回作ってみたのは最新作の「スイスイ掃除機」です。
自宅の部屋に掃除機をかけていると「私も掃除機かけたいなー」と言ってくる5歳の娘にはピッタリの題材です。
用意するものはキットの他に両面テープと中身が空になったペットボトル。両面テープは強粘着のものがおすすめです。
このキット、広報の方によると「家族でコミュニケーションを取りながら作ってもらいたいという思いのもと、あえて少し難しめにしている」とのこと。今回は母(筆者)と娘が二人三脚で作ることにしました。
話し合いの結果、役割分担が決定。娘が「部品を台紙から外す作業」「折り目に合わせて折り癖をつける作業」、母が「両面テープを貼り、剥離紙を剥がす作業」「両面テープ部分を貼り合わせて組み立てる作業」を担当することになりました。
台紙にはパーツを見分ける記号としてアルファベットが振られています。娘はアルファベットがまだわからないようでしたので、作り方の説明にある文字を見せながら読み方を伝えたところ
「ビー(B)、ビー。ビーはどこだ?」
と口にしながら探していました。こんな娘を見られるのもこの時期だけかもしれませんね。
さて、実際に組み立て始めて感じたのは、大人でも説明書をじっくり読まないと間違えてしまうということ。
説明書にはシンプルな図や写真が多用されていますが、1枚の図に段ボールの表面と裏面のテープ貼り付け位置が示されているため、工程ごとにしっかりと確認しないと間違えます(実際に間違えました)。
また、剥離紙を剥がすタイミングを間違えて、ゴミや違うパーツがつかないようにと気をつけながらの作業もありました。加えて娘の作業が「待ち」状態になってしまうと、特に急かされてしまい間違えることも多く……。事前に作り方を頭に入れておくのが良さそうです。
お昼ごはんを挟んで2時間ほどで完成。
組み立て時の貼り付けはすべて両面テープで行います。作業の効率化(乾くまで待つ時間が不要)や、見える部分にテープ類を出さないことによってデコレーションがしやすくなること、見た目が美しくなることを考えているのではないでしょうか?
ただし、今回は通常の粘着力の両面テープを使用したため、力が強くかかる部分は剥がれてしまいました。強粘着の両面テープを使用するのをお勧めします。それでもダメな場合は、かわいい色のビニールテープなどを使い、デコレーションを兼ねて補強するのもいいかもしれません。
完成形はパーツをつなぎ変えることで「スティック型掃除機」と「ハンディタイプの掃除機」のどちらにも出来ます。今回はスティック型掃除機を選びました。
完成サイズは身長100cmの娘が持つとピッタリのサイズです。
組み立て上がった作品はデコレーションをして楽しみました。好きな色のマーカー編で塗ったり、シールを貼って飾りつけたり。前述のようにカラフルなビニールテープもおすすめです。今回は水性顔料マーカーを渡して、カラフルな出来上がりになりました。
次の日。部屋掃除に早速参戦しました。そうです。この掃除機は作って飾って遊ぶだけではなく、実際にお手伝いに使うことができるんです。
といっても掃除機のようにゴミを吸い込むわけではなく、床に触れるパーツにフロアモップシートやティッシュペーパーを装着することで、モップがけのお掃除の手伝いができるのです。
この作品を見た父親は「ミニチュアだと思っていたら本格的なものなんだね」とびっくり。
作って、デコって、しかも使える。そして親子の絆までも作れるダンボール工作キットでした。