小学生の頃、授業で虫メガネを手に校舎の周りをキョロキョロしながら、あれやこれやと観察して楽しんだ思い出を持つ方は少なくないと思います。
今回ご紹介するのは、虫メガネよりも倍率が高く、でも気軽に持ち歩いて使える顕微鏡です。

商品の外箱は大人が握って持てるくらいのサイズです。
日販が2021年7月に発売した「いつでもどこでも!お出かけ顕微鏡BOOK」はおでかけに気軽に持っていけるミニサイズの顕微鏡。箱の中には顕微鏡本体と8ページの小さな説明書が入っています。
顕微鏡は光学55倍ズームで、こどもにも親しみやすいカラーリング。サイズも、幅48mm×高さ42mm×厚さ22mmと、とてもコンパクトです。

大人の手で持つとこんなサイズ感です。
また、シンプルながら2種類3個のライトが付いています。
照らしながら観察をすることができるLEDライト(レンズの周りが光ります)。
暗い中で資料や周囲を照らせるフラッシュライト(LED)。
そして、UVライトが付いています。UVライトは特定のものに当てると見えなかったものが光ったり、当てたライトと違う色に光ったりと、身の回りにも当てると変化があるものがかなりあります。
筆者がこの商品に一目惚れしたのは、前述の通りカラーリングやサイズのかわいらしさに加えて、子供にも安心して使わせることができそうだということ。また、娘(5歳)に普段見ることのできないミクロの世界を体感させたいと直感的に思ったからでした。
さて、箱から出して娘にまず伝えたのは、顕微鏡を使うときにしてはダメなこと。
1.レンズを通して太陽の光を見ないこと
2.本体にあるLEDやUVライトを直接目で見ないこと
この2点です。
顕微鏡といえば昆虫や花・葉などを見るのが定番かと思いますが、虫を怖がる娘の性格を考慮して思いついたのが「お札」です。
日本のお札は印刷技術がとても優れていて、1文字約0.3mmのマイクロ文字が印刷されていたり、肖像画は細かな線と点の組み合わせでできていたりと、拡大して見るにはとても楽しい題材ではないでしょうか?

顕微鏡越しに一眼レフカメラで撮影したマイクロ文字
観察をした後は、なぜこのような高度な印刷が必要なのか(主に偽造防止)をなるべく簡単な言葉で説明しました。
他にも家の中にあった「カラーのリーフレット(いろいろな色のインクがドット状になって写真やイラストができている)」「布製のトートバッグ(意外と繊維が太く、ケイトのセーターのようにボコボコしていた)」「テレビの画面(赤・緑・青)のライトが並んでいて、その光のON/OFFや強弱で様々な色が表現されている)」などを観察しました。

なかなか覗き込めなかった娘も少しずつコツを掴みました
そのあとは私の時間。自宅前に鉢植えになっているリンゴの木から1枚葉っぱをいただき、顕微鏡で観察。とても細かな産毛のようなものが全体に見えます。
また、UVライトを当てると強く赤く光ることも発見しました。この現象は緑の葉に含まれる物質が関係しているのですが、自由研究の題材にもなりそうなので、説明はココまでにします。
この商品はこの季節限定発売で、書店にて販売されています。人気商品のため、発売元の在庫がなくなり次第終売とのことです。価格は1,760円(税込)。
特に自分からいろいろなものに興味を持つお子さんにおすすめの商品と感じました。