大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが、 最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在0歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。そこで今月から、おりえさんのお弁当練習帖の連載のスタートです。みなさんも一緒に練習しませんか?
第1回:真ん中にドーン!とアスパラ肉巻き弁当
材料(2人分)と作り方
<アスパラ肉巻き>
・アスパラガス……6本
・豚バラ肉……6枚
・塩胡椒……少々
・サラダ油……適量
① アスパラガスは根元を切り落とし、皮の固い部分はピーラーで剥く。
② アスパラガスに豚バラ肉を巻きつける。
③ フライパンにサラダ油を熱し、豚バラ肉の巻き終わりから焼いていく。
④ 焼けたら塩胡椒をして完成(油分が多い場合はキッチンペーパーの上で軽く転がし余分な油を除いても)。
※①②を前夜にすませて冷蔵庫に入れておき、朝は焼いて詰めるだけにしてます。眠い朝はなるべく無理をしません。
<かぼちゃの煮物>
・かぼちゃ……200g前後
・ 砂糖……大さじ2
・ 醤油……大さじ1
① 種とワタを除き、3〜4cm角に切ったかぼちゃを鍋に入れ、ちょうどかぶるくらいの水(分量外)と砂糖を加えて加熱する。
② 沸騰したら弱火にして落とし蓋をして10分煮て、さらに醤油を加えてから10分くらい煮る。
③ 煮汁ごとタッパーに入れ、粗熱が取れたら冷蔵保存する。
※作り置きしておいて、詰めるだけ。さつまいもやかぼちゃの煮物があると、明日のお弁当に何入れようかと考えるときも、お弁当の蓋を開けたときも安心します。
<ほうれん草の胡麻和え>
・ほうれん草……1わ
・砂糖……小さじ1〜2
・牡蠣醤油……大さじ1
・すり胡麻……5g~
① ほうれん草の根元をよく洗う。鍋に熱湯を沸かし、ほうれん草の茎の部分を30秒、葉を落としてさらに30秒ほど茹でる。
② ①をザルにあけ、氷水にとって冷ましながらアク抜きし、しっかり水気を絞り、4〜5cm長さに切る。
③ ボウルに調味料(砂糖、牡蠣醤油、胡麻)を入れて軽く混ぜ、ほうれん草を加えて和える。最後に追い胡麻をして胡麻感たっぷりに仕上げる。
※砂糖は思っている量の倍入れると味が決まるので、小さじ1〜2の間で味をみてください。牡蠣醤油はヒガシマルのものを使用しています。すり胡麻はミルで挽くと味が違うので、京セラのミルを愛用しています(千円くらいで売ってます。胡麻買ってきて入れるだけでいいので、「すり胡麻あったっけ?」と考える手間がかかりません)。
<たらこしらたき>
この日のお弁当は鯛の子を煮付けたものを作ってあったので、それと和えてお弁当につめました。鯛の子はあまり出回ってないので、ここで紹介するのはよく作るたらこしらたきです。
・ しらたき(アク抜き不要タイプ)……1袋(約200〜300g)
・ たらこ……1はら(約50g)
・ ごま油……小さじ1
・ 酒……大さじ1
・ 醤油……小さじ2
① しらたきをザルにあけ、軽く洗って食べやすい長さになるように切る。
② フライパンにごま油を熱し、しらたきを加えて炒める。ほぐしたたらこ、酒、醤油を加え、たらこの色が変わるまで炒める。
<みょうがの酢漬け>
・みょうが……1個~
・かんたん酢……適量
① みょうがを洗い、根元を少し切り落とす。
② 密閉できる袋にみょうがと、みょうがが浸るくらいのカンタン酢を入れ、空気を抜いて一晩漬けておく。
③ 半分に切り、更に半分の厚さに切って盛り付ける。
※今回はみょうが3個にかんたん酢50mlで漬けましたが、好きな量で作れます。
<ごはん>(うめぼし、黒ゴマ)
白米4:玄米1の割合で混ぜて炊く。
※最近、我が家では玄米MIXで炊いたごはんが流行っていて、よくこの配合で炊飯しています。白米オンリーの日もあり、気分で使い分け。
簡単で美味しいお弁当、一緒に始めてみませんか?
私は最近、お弁当作りを始めました。もともとお弁当には興味があったのですが、0歳の娘がお弁当を持って出かけるようになるまでに練習しておきたい、仕事に熱中すると昼食を抜いてしまう夫に食べてもらいたいと思っていたのも手伝ってのことです。
今回のお弁当は、初日に作ったもの。最大のポイントは、斜めに入ったアスパラの肉巻きです。真ん中にドーンと入っているから、主役っぽさがあって見栄えよくできた気がします。ピンと立った細めのアスパラは、お浸しか肉巻きにするのが好きで見つけるとつい買ってしまいます。そして名脇役として意外にきいているのが、みょうがです。「一品だけシャキシャキしていて爽やかな気持ちになる」と夫にも好評でした。
が、こうして実際に作ってみると……、朝は寝ぼけていて思うように進まなかったり、つい手順を飛ばしてしまったり(だけどそれでも大丈夫だったり)、詰めるのに時間がかかったり! お弁当づくりって日常的なことだけど、いろいろコツがありそうです。
この連載では、1〜2種類の調味料で味付けを済ませたものや冷蔵庫整理を兼ねたものも多く、レシピを書くのも恐縮してしまうくらい簡単なものも紹介していきます。家庭にある調味料で気楽に作れて、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しています。
毎日でなくともゆる〜く、のんびりと作っていこうと考えています。もしもよかったら、みなさんもぜひご一緒にやってみませんか?

『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)