大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在0歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。 家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているそうです。
3回目のお弁当練習帖は、鶏の唐揚げ弁当をご紹介します。
第3回:うどんスープでスピードアップのから揚げ弁当
材料(2人分)と作り方
<鶏唐揚げ>
・鶏もも肉……1枚
・うどんスープ(ヒガシマル)……1袋
・片栗粉……大さじ1程度
・揚げ油……適量
① 鶏もも肉を常温に戻し、ひと口大に切る。
② ボウルに鶏もも肉を入れ、うどんスープをよく揉み込み、片栗粉をまぶす。
③ 160〜180℃の油で3分ほど揚げて、3〜4分バットで休ませ、さらに200℃の油で30秒〜1分ほど揚げる。鶏肉を菜箸で持った時に振動が伝わってきたらよく揚がっている証拠。
※夕飯時に出す唐揚げは、一口大に切った鶏もも肉をブライン液(水100ml、塩5g、砂糖10gを混ぜたもの)に浸けてから水気を切ってうどんスープを揉み込んでますが、朝は省略!
<いんげんの胡麻和え>
・いんげん……110g(20本前後)
・砂糖……小さじ1/2
・醤油……小さじ1
・胡麻……5g程度
① いんげんの端を切り落とし、塩を加えた熱湯で2分程度茹でる。
② 氷水にとって冷まし、キッチンペーパーで水気を取る。
③ いんげんを3等分し、胡麻と醤油と砂糖で和える。
<ひじき煮>
・ひじき(水煮)……100g前後
・ニンジン……1/4本
・ちくわ(小)……1本
・ゴマ油……小さじ2
・砂糖……小さじ1
・醤油……小さじ1
・ほんだし(顆粒)……小さじ1/4
・水……100ml
① ニンジンを3cm長さの細切りにし、ちくわは薄い輪切りにする。
② フライパンにゴマ油をひき、ひじき、ニンジン、ちくわを炒める。
③ 砂糖、醤油、ほんだし、水を加えて汁気が無くなるまで時々かき混ぜながら中火で炒め煮にする(約3分)。
<ネギとえのきの薄焼き卵>
・卵……2〜3個(下の写真は2個分)
・ネギ……1/4〜1/3本(約25g)
・えのき……20〜30g
・塩、砂糖……少々
・サラダ油……大さじ1
① ネギとえのきを3cm幅に切る。ボウルに卵を割り入れ、塩と砂糖を加えて溶く。
② 溶き卵にネギとえのきを加えてかき混ぜる。
③ フライパンにサラダ油を熱し、②を流し入れ、薄く広げる(中火)。縁がしっかりと固まってきたら裏返して火を通す。焼き上がったらお弁当箱の大きさに合わせて適当に切る。
薄焼き卵は、 ちょっとしたおつまみにもちょうどいい。桜エビ(乾燥)や海苔、 ニラなどもオススメ。 好みでコチュジャンを添えて出すとこれがまた◎
<ごはん>(うめぼし、黒ゴマ)
白米4:玄米1の割合で混ぜて炊く。
※玄米MIXで炊いたものが最近の我家の流行りで、よくこの配合で炊飯します。白米オンリーの日もあれば気分で使い分けてます。
小林カツ代先生の「自分用のお弁当も作る」に憧れて
以前から、小林カツ代先生の「自分用にもお弁当を作ってお昼に食べてみる」というのに憧れていました。なんでも自分が作ったお弁当の良い点も改良点もよくわかるからとのこと。確かに味見だけではわからない部分までわかりそう。
そこで私も外出の予定がないときや材料がある日には、自分のぶんも作ってみることにしました。家事や子どもの世話に追われていると、お昼に何を食べるか考える手間がかからないのがすごく嬉しい。洗い物もお弁当箱と箸だけで楽チン。しかも本当に、どうしたらもっと美味しく作れるかを考える材料にもなるんです。それに「今頃食べてるかなぁ〜」と相手を思って食べるお弁当もなんだかいいなと思います。
今回のお弁当の主役は、さっと揉み込んで時短で作った鶏の唐揚げ。お弁当に唐揚げが入っている時の幸福度は半端ないので、冷めてからも美味しくなるように研究の余地がありそうです。最近、鶏肉を揚げる時に液体調味料(お醤油や酒など)を加えないで作る方法にハマっています。スパイスを揉み込んで揚げる方法を模索中なので、またいつかご紹介できたらと思います。
薄焼き卵は、クウネルの『私たちのお弁当』という本で紹介されていた薄焼き卵を試してみました。実際にやってみて、巻くタイプの卵焼きも良いけれど、一度ひっくり返すだけの薄焼き卵も簡単でお弁当に詰めやすくていいなぁと思いました。最大のメリットは、卵焼き器がなくてもできるところ、薄く両面を焼くことで火の通りがよくて食中毒予防にも時短にもなるところです。私はネギとえのきを入れたけど、冷蔵庫に半端に残っている他の野菜を使ってもいいと思います。

『私たちのお弁当』クウネルお弁当隊(マガジンハウス)
フォロワーさんに教えてもらった16年前の本なのですが、見ているだけで楽しく、その人の生活が垣間見えるようでとっても素敵です。ぜひ手に取ってみてください。

『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)