
世界一役に立たない育児書(C)wezzy
毎日の食事の用意がつらい…。でも、「ごはんを作るだけでしょ?」などと言われて、何が大変なのかわかってもらえない! 「〇〇(料理名)でいいよ」「簡単に作れるもので」と言ったら怒らせた! そんな経験のある人たちのために、何が問題なのかを図解してみました。

(C)かねもと
大人も子どもも食べられて、 賞味期限と作る気力も揃うメニューは少ない!
「食事の用意」「食事づくり」というと、調理そのものだけをさすことが多いかもしれません。でも実際は、メニューを考え、冷蔵庫や食品棚の中を確認して在庫の優先的な処理の順位を考え、必要なものを買ってくるなど、料理するまでの「前」の部分がとっても多いんですよね。たとえば「調理中、離れられない時間が多いメニューは子どもが心配」とまで考えてメニューを考案しているのです。
そして、ごはんを作る人は、あとのことも考えます。そのメニューを出した場合、子どもの食事にどのくらい付き添うことになるか、子どもがどのくらい散らかすか、調理器具やお皿の後片付けまで。すると、「カレーは汚れると大変」とか「お風呂に入るまでに食器を洗い終えられるか」など考えますし、なんでもいいということにはなりません。
そして、上の図のように「準備や片づけを簡単にしようと思うと冷蔵庫の食材が傷んでしまう」、「このメニューは大人は好きだけど、子どもは食べにくいかも」「アレはこの前も出したし…じゃあ今夜はアレだ!でもこの材料がないからだめか」「簡単にしたいけど、これでは栄養バランスが悪すぎる」などなど。日々変わる制限下での選択の果てにできるのは、1日のうちの1食。それが3食、さらに毎日……。そんな中で「〇〇でいいよ」とか「簡単に作れるもので」と言われたらどんな気持ちになるでしょうか。料理してくれる人に感謝しましょう。
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