デリケートゾーンだって身体の一部 女性の痛みや不安に寄り添った「Your Side」の保湿アイテム

文=田口るい
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「デリケートモイストボディミルク」と「デリケートモイストジェル」

 ナプキンによるかゆみやかぶれ、性行為時の痛みや不快感……女性にとってデリケートゾーンの悩みはつきものです。しかし、「どんなふうにケアすればいいのかわからない」「誰かに相談したいけど話しにくい」「デリケートゾーンに関する商品を買うのは恥ずかしい」と一人で抱え込んでしまうケースが珍しくありません。

 今回紹介する「Your Side」の「デリケートモイストボディミルク」と「デリケートモイストジェル」は、そんな女性の悩みに寄り添った商品。販売元の「うるおいヘルスケア株式会社」代表の小林ひろみさんに、開発の経緯や性行痛に悩む女性へのアドバイスを伺いました。

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小林ひろみ
デリケートゾーンブランドYourSide、潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛について情報発信を行う。性交時の痛みに関する情報サイト「FuanFree/ふあんふりー」を運営。メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。日本性科学会会員。性と健康を考える女性専門家の会 副会長。

ーーまずは「デリケートモイストボディミルク」と「デリケートモイストジェル」を開発した経緯から教えてください。

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「デリケートモイストボディミルク」と「デリケートモイストジェル」

 私は元々アメリカ製の潤滑剤の輸入販売をしていたのですが、閉経後にデリケートゾーンの乾燥で悩んでいる方から「潤滑剤をデリケートゾーンにつけっぱなしにしてもいいですか?」と聞かれることが多かったんです。そうしたニーズがあることに気づいて、化粧水のような感覚で性器の乾きをケアできるジェルやミルクを作ろうと考えました。

 また、私自身が身体とデリケートゾーンで保湿剤を使い分けるのが面倒だと感じていたので、1本でデリケートゾーンを含む全身を保湿できる商品を作りたかったというのもあります。加えて、本来、デリケートゾーンいわゆる外性器は身体の一部であり乾燥していればケアをするのは自然なことです。しかし、過剰に“隠すもの”“卑猥なもの”という意識が染みついてしまっており、自分の外性器を見るのが「怖い・恥ずかしい」と感じる方もいます。そうした意識を和らげるためにも、全身が一つのアイテムでケアできるようにしました。

ーー「ミルク」と「ジェル」にはどういった違いがあるのでしょうか?

 「ミルク」は全身の保湿に使えるほか、男性・女性のデリケートゾーンの乾燥やかぶれ、小学生以上のお子様のおしりや、介護が必要な方の紙パンツによる肌荒れなどもケアできるので、年齢性別関係なく使えます。「ジェル」もデリケートゾーン含む全身のピンポイント保湿に使えるのですが、こちらはベッドシーンでも使えるので、自然な潤いが足りないときにも役立ちます。また、月経カップや尿モレ対策の膣トレボールを入れる時にジェルを使うとスムーズに装着しやすくなります。

ーー両方とも、化粧水などと一緒にバスルームに置いていても違和感のないシンプルなデザインですよね。

 実は、私も長年性行痛に悩んだ経験があって、当時は「痛みを軽減するための潤滑剤が欲しいけど、家に置いておくのは嫌」と思っていたんです。このデザインならデリケートゾーン商品や婦人科系のゼリー的なイメージもなく、日常的に保湿剤としても使えるので「たまにラブタイムで潤い不足性行痛を感じることがあるけど、潤滑剤を買うほどでもない」という方でも購入しやすいと思います。

「痛みが伝えられない」のは性教育不足も原因

ーー性行痛に悩む女性の中には、パートナーに「痛い」と言えずに我慢し続けてしまう人もいます。相手に伝えるためにはどうしたらいいのでしょうか?

 私自身も、パートナーに「痛い」となかなか伝えられなかった経験があるのでよくわかるのですが、性行為中、ましてや相手が興奮している時に「痛い」と伝えるのは難しいですよね。なので、性行為中ではなく、普段の会話の中で伝えることが大切なのではないでしょうか。もし、お付き合いが浅くそうした話ができないのであれば、まだパートナーと性行為をする段階ではないということかもしれません。

 性行為は、お互いがどのくらいコミュニケーションが取れているのかが大きく現れる行為でもあります。相手とたくさんコミュニケーションを取って、自分や相手の身体のこともしっかり話せる関係性を作ってから性行為をすれば「痛い」と言えずに我慢することもなくなるのではないでしょうか。

ーーとはいえ、身体の痛みや変化を相手に伝えること自体に抵抗を感じるケースもありますよね。

 そうなんです、それは本当に難しい。ユネスコによる「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」によれば、国際スタンダードでは5歳から性教育を始めて、まずは「自分の身体の感覚を言葉にして他者に伝える、それを受け入れてもらうトレーニング」をするそうです。人によって表現のしかたや感じ方の違いも学び、性に関心を持つのは悪くないし、いいことだよとも伝えて、ディスカッションしていくそうです。こうした積み重ねの延長線上に、大人になりパートナーができたときに、性のことに関する要望なども話し合えるということでした。

 でも日本の場合は、例えば子供が転んで痛くても「そのくらい大丈夫」と親から言われたり、痛みを我慢したら「えらいね」と褒められたりしますよね。自分のからだの感覚を正確に伝えることすらさせてもらえないこともある。ということは「自分の身体について相手に伝える経験も、それを受け入れてもらう経験も」少ない人もいる。もしそんな状態で育ってきたら、性行為の痛みを相手に伝えるのは当然難しいですよね。もちろん男性側も同じく経験が乏しい場合は、女性側が伝えてもなかなか改善されない場合もあるかもしれません。

ーーもし女性が性行痛を訴えた場合、男性は何ができるのでしょうか?

 できることは沢山あります。運営する性交痛に特化した情報サイトFuanFree/ふあんふりーで詳しく専門家がお伝えしていますが、例えば挿入の角度や体位、コンドームの素材、愛撫の仕方を変えるだけで痛みが改善されるケースもあるんです。アダルトビデオなどをお手本にするのではなく、相手にどこが痛くて、どこが気持ちいいのかを聞いて、きちんとコミュニケーションを取りながら行うと痛い場所を避けることができたり、自然と痛くない方法を一緒に考えながらお互いが気持ち良く楽しめるようになると思います。

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