大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在0歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているそうです。2回目は、あさりの混ぜごはんと揚げ物のお弁当をご紹介します。
第2回:揚げ物2つをフライパンで!あさりの混ぜごはんと揚げ物の時短弁当
材料(1人分)と作り方
<あさりの混ぜご飯>
・ あさりのむき身……30g程度
・ 白だし……大さじ1
・ 水……80ml
・ 大葉、ゴマ……適量
・ ごはん(白米)……2膳分
・ しば漬け……お好みで
① 小鍋にあさりと水と白だしを入れ、弱火で煮詰める。
② ボウルに千切りにした大葉とゴマを入れ、温かいご飯と①を加 えてさっくり混ぜ合わせる。
③ しっかり冷ましたら弁当箱によそい、しば漬けを添える。
<ちくわの磯辺揚げ>
・ ちくわ……2本(ミニサイズ使用/1本約26g)
・ 小麦粉……小さじ1
・ あおさ粉……小さじ1/2
・ 水……小さじ1
・ サラダ油……大さじ2程度
① ちくわは斜め5〜7mm幅にスライスしてボウルに入れる。
② ①に小麦粉をまぶして、あおさ粉と少量の水を加えて混ぜる。 水は小麦粉がドロッとする程度が目安。
③ フライパンにサラダ油を入れて熱し、②を表面がカリッとするまで中火で両面揚げ焼きにする(約2分)。
<エビのサクサク揚げ>
・ 剥きエビ(小)……20尾程度
・ うどんスープ(ヒガシマル)……1/2袋
・ 片栗粉……適量
・ 揚げ油……大さじ3程度
・ 塩・コショウ……少々
① エビは背ワタを取って、冷水に数分さらし、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取る。
② ①にうどんスープと片栗粉を満遍なくまぶす。
③ フライパンにサラダ油を熱し、②を入れて揚げ焼きにする。両面焼けたら軽く塩コショウを振る。
※エビは事前に背ワタをとって冷凍しておいたものを使用しました。冷蔵庫で自然解凍、またはレンジを使って解凍したら、キッチンペーパーで水分をしっかり取ってください。
※ ちくわを揚げたあとのフライパンをそのまま使っていいのでラクちんです。
<ゴーヤツナマヨ>
・ ゴーヤ(ニガウリ)……1/2~1本
・ 玉ねぎ……1/4個
・ ツナ水煮缶……1個
・ オリーブオイル……大さじ1
・ 塩……小さじ1/4
・ マヨネーズ……大さじ1〜2
・ 鰹節……適量
① ゴーヤは縦半分に切ってワタをとり5mm幅に切り、玉ねぎは薄くスライスする。
② フライパンにオリーブオイルを熱したら①と塩を加え、強火で1分ほどサッと炒める。
③ 火を止めたら、水気を切ったツナ水煮缶、マヨネーズ、鰹節を順番に加えて和える。
<さつまいもの甘煮>
・ さつまいも……中サイズ1本
・ 水……100ml
・ 蜂蜜……大さじ2
・ 醤油……小さじ1
① さつまいものヘタを落とし、1cm厚さの 輪切りにして、水に5分程度さらし、水気を切る。
② 耐熱皿に並べて水、蜂蜜、醤油を加え、ふんわりとラップをかけ600wで3〜4分加熱する。
③ レンジから取り出し、一度混ぜたらさらに3分加熱する。
急なお弁当作りは、レンジ&コンロをフル稼働!
今回のお弁当は、作る予定ではなかった朝に急いで作ることになったもの。冷蔵室にはメインになりそうなめぼしいものがなかったので、冷凍庫を覗いてみると、いつの日にか冷凍しておいたエビがありました。
私はエビが安いときには、その晩に使う量より少し多めに買って冷凍しています。エビの背ワタをとって冷水にさらし、キッチンペーパーで水気をよく拭いたら、ラップでくるんで密閉袋に入れ、空気をよく抜いて冷凍するだけ。この時に水を張ったボウルに密閉袋をゆっくり沈めていくと空気を抜きやすいのでそうしています。エビが欲しい日に限って高かったり、売っていないことも多いので冷凍しておき、1ヶ月程度で使い切ります。五目焼きそばや水餃子を作るとき、ちょっと茶碗蒸しに使いたいときなんかにも重宝します。レンジでサッと解凍して使えるので、とても便利です。
全体の進行はこんな感じです。まずは小鍋にアサリを入れてコトコトと煮はじめる。電子レンジでさつまいもを加熱しながら、ちくわを切って磯辺揚げの準備をし、小鍋の横で揚げる。エビを電子レンジの解凍モードにかけ、大葉を切ってあさりと一緒にごはんに混ぜ合わせて冷ます。解凍の終わったエビに片栗粉とうどんスープをまぶしてちくわを揚げたフライパンで揚げていく。エビをバットにあけて粗熱を取る間に、お弁当箱にごはんを入れる。あとはエビ、ゴーヤ、さつまいも、ちくわ…と詰めていけばおしまい。
時間のない朝は、コンロと電子レンジをフル稼働させています。頭はまだ寝ぼけていても鍋と電子レンジが仕事していてくれると気持ちに少しゆとりが生まれるような気がします。
ちなみに、私はお弁当を作るとき、魚のときは魚、肉のときは肉で出来るだけ統一して、「今日は魚弁当!」「今日は肉弁当ね」と渡すのが好きです。お昼は魚にしたから夕飯はお肉にしようかな、なんて夜の献立まで考えやすいからです。今回の魚弁当には、エビ、あさり、ちくわ(白身魚)、ツナ、鰹節が入っています。

『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)