
本文より
もともとは仲よしなのに子育てを始めてからパートナーとの衝突が増えた、というのはよく聞く話。その理由は、どちらかが悪いなどではなく、赤ちゃんはかわいいけれど、育児自体は重労働だからかも。そこで、漫画家・青鹿ユウさんが夫婦仲よく育児していくためのハックを、ご自身の経験を振り返りながら探っていく連載がこちら! 今回は産後に使える福祉サービスの話です。
基本的に「夫婦で育児をする」なのですが、使える手は多いに越したことはありません。そこで…!
私たちが最初にしたのは「自分たちに適用される(or可能性がある)自治体のサービスは何か」を聞きにいくことでした。日本の福祉は実は結構「役立つ」ものが多いのですが…圧倒的に自己申告しなければならないものが多く、さらにそれを使うためには申請申請また申請、さらに待ち時間があってやっと通る…といった…砂漠の幻影のようなことが多いのです。実際に困った時点から申請するとオアシスにたどり着くころには干からびてしまうアレです…。ナンデダヨ…。
私は、元々オットの大病という経験が過去にあり、そこで「申請が何より大変」「困る前に相談しておくと、スムーズに運びやすい」ことを学んでいたので、妊娠した今回も事前に関係部署に聞きにいきました。
ちなみに、この「産後サービス」は、自治体や年度によって結構違うことがあります。「住んでいる場所の違う友達はこういっていた」「SNSではこう聞いた」「〇年前に産んだ時はこうだった」が割と通用しないので、直接関係部署に聞きにいくのが早いと思っています。
でも、いきなり役所に聞きにいくのは気が引けるし、どこの部署に相談しにいったらいいのかわからなかったので、まずは自治体主催の「母親教室(講師は地域の保健師さん)」で聞くことにしました。母親教室が終わったあとで、「何か質問のある方はいませんか」と聞かれたので、保健師さんに相談。細かいマイナートラブルはあれど、順調な妊婦であった私。その時点では大きく困ってはいませんでした。ただ、今現在の環境や産後予想できる環境を細かく伝えたところ、「厳しい状況になる可能性がありますね」と言ってもらえて、現段階で私が産後使えるであろうサービスと、さらに万が一もっと状況が厳しくなったら使える支援を洗いざらい教えてもらえたのです。
この「相談する」なのですが、自分の判断で「この情報はいらないかな」「楽観的に伝えておいたほうがいいかな」と遠慮してしまうと本来使えるはずの支援からはじかれてしまうことが多いので、懸念材料はしっかり伝えたほうが、該当部署の人も助かると思っています。自治体側も困る人が極力少なくなればよいという思いで動いているはずなので!
そして、事前に申請できる制度や取り寄せしなければならない書類一式を教えてもらえました。私の場合は産後に産褥ケア入院を格安で受けられる可能性が高いということで、その申請、事前審査、ケア入院先の見学などをすませました。あとは使いたい時に「使用申請」をするだけ。使わない時はその申請用紙を出さなければよい。
…正直、ピンチになってから上記をすませるのはかなり無理ゲーだと思ったので、事前にやれるところまでやっていてよかったです。
その他、民間の宅配サービスなども複数教えてもらい、事前にサービスの比較、金額、使い勝手などをじっくりと夫婦で検討できてかなり助かりました。こういったサービスも実際使ってみると、かなり千差万別で「使った結果、逆に疲れた」とかもありますから、公的サービスも民間サービスも手配は早めに!そして、実際に困る前にぜひ自治体の関係部署に相談を! と思っています
と、いうことで今回のハッシュタグはこちら!
<今回の投稿募集>
出産前後、身の回りにどんな社会的な補助や民間のサービスがあった? どう動いたら具体的につながった? そんな経験をぜひハッシュタグで語っていただけたら嬉しいです。自治体によって補助内容は違いますが「具体的にこうやって動いたらスムーズに繋がったよ」など、他の人にとってもヒントになることもあると思います(´▽`)
#助かった産後支援 #ふうふう育児
匿名で言いたいなぁ~と言ったかたむけにマシュマロもお使いいただければ
https://marshmallow-qa.com/aoshikayu
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