外注サービスの利用で、子育ては本当に楽になる?

文=かねもと
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世界一役に立たない育児書(C)wezzy

 食事、掃除、洗濯、子どもの一時預かり。世の中には、さまざまな場面で家庭や子育てをサポートしてくれるサービスがあります。民間もあれば、行政のサポートもありますよね。でも実際に利用するとなると、どうしたらいいのでしょうか。

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(C)かねもと

 悩む過程が楽しい!という人にはこの部分も楽しいかもしれませんね。

【まとめ】困ったときに助けを求めるのって実は大変

 育児をしていると、よく目にするのが「困ったときは周囲の人、病院や保健師etcに相談したり…」という言葉。私もこの連載のまとめで度々書いていますが、実は助けを求めるのってとても大変で、手順と体力がいるんです。今回は外注サービスを1つの例としてあげましたが、これは「家事・子どもの保育」など、目的が決まっていることですので、選択肢を絞ることができます。

 より難しいのは、子どもの健康や育児への不安などの漠然とした内容の場合です。どこへ相談するのが適切なのかの判断はもちろん、どう話すのか。自分は何を求めているのか。その連絡先はどこなのか。お金や時間はどれくらいかかるか。日程はいつがいいか。子どもはどうしようか。そんなことまで考えて相談まで持ち込むことが、疲れ切った人に可能でしょうか。限界まで我慢してしまった人ほど、助けを求める体力も残されていません。

 さらに残念なのが、相談しても徒労に終わってしまった場合。思ったような支援が得られなかった、どうしようもないことがさらに突きつけられてしまった、最後には「やっぱり大丈夫です」なんて愛想笑いで話を終わらせてしまった…そんな経験をした人も多いでしょう。せっかく頑張って自分を助けようとしたのに、報われないと相談する前よりも疲れてしまいます。そこへ、「それくらい自分でなんとかできないの?」「自分でできることなのになんで外注するの」なんて心無い言葉をかける人がいたら…そのつらさは、察するに余りありますね。

 助けを求めることも、実際に誰かの手を借りる(サービスを買う)ことも、実は高度なテクニック。一歩踏み出せないのも仕方のないこと。そんな自分を責めずに、できることから取りかかれるといいですね。まずは「しんどい」と口にしてみるところから。

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外注サービスの利用で、子育ては本当に楽になる?の画像2 ウェジー 2021.09.27

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