大好きな料理をTwitterで公開していたら、いつのまにか注目が集まって、レシピ本『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)を出版した、おりえさん。そんなおりえさんが最近とても興味を持っているのがお弁当作りです。現在0歳の娘さんがお弁当を持って出かけるようになるまでに練習し、上達しておきたいそう。家庭にある調味料で気楽に作れるのに、それでいて蓋を開けた時のワクワクする気持ちだけはしっかり持てるような、そんなお弁当を目指しているそうです。今回は、サクサクのサバの竜田揚げ弁当です。
第5回:食感も味も多彩で楽しい!サバの竜田揚げ&とうもろこしご飯のお弁当
材料(2人分)と作り方
<サバの竜田揚げ>
・ サバの干物(半身)……1枚
・ 片栗粉……適量
・ 揚げ油……適量
・ 柚子……1/2個
① サバの干物を5cm幅(7等分くらい)に切り、キッチンペーパーで軽く水気をふき取り、片栗粉を薄くまぶす。
② フライパンに油を入れ、170度で皮目から揚げていく。全面カリッと揚がったらバットにあける。
③ 柚子は半分に切って、1かけずつ添える。
*干物は、もともと塩味がついていて、干すことで旨味が濃縮されているので、味付けしなくても美味しいです。
<とうもろこしご飯>
・ とうもろこし……1本
・ 米……2合
・ 塩……小さじ1
① お米2合は研いでザルに開け30分程度おいておき、とうもろこしは実を切り落とす。
② 炊飯器にお米、①のとうもろこしの実と芯を入れて水を目盛りよりほんの少し上まで注ぎ、塩を加えてかき混ぜて炊く。
③ 炊き上がったら芯は取って、さっくりと混ぜ合わせる。
*とうもろこしと米と塩だけのシンプルなレシピです。夕飯で出す時などはバターを落として洋風に仕上げることもあります。時期が外れていたら、冷凍や真空パックのとうもろこしでも楽しめます。
<たけのこのきんぴら>作り置き
・ たけのこ穂先(水煮)……2本
・ ゴマ油……少々
・ 砂糖……小さじ1
・ みりん……小さじ1
・ 醤油……小さじ2
・ 鷹の爪……1本
① たけのこは食べやすい大きさに切り、鷹の爪は種を取って輪切りにする。
② フライパンにゴマ油と鷹の爪を入れて熱し、たけのこを加えて炒める。焼き色がついたら砂糖、醤油、みりんを加えて汁気がなくなるまで炒め絡める。
<オクラのゴマ和え>作り置き
・ おくら……1袋(6~8本)
・ 砂糖……小さじ1/2
・ 醤油……小さじ1
・ すりゴマ……5g程度
① オクラはがくに包丁を入れ、ヘタを切り落とし、塩をふって軽くこすり合わせ、産毛を取り除く。
② 鍋に湯を沸かし、塩がついたままのオクラを入れて2分ほど茹で、ザルにあけてから氷水にとって冷まし、キッチンペーパーで水気を切る。
③ ②を斜め二〜三等分にして、すり胡麻と醤油と砂糖で和える。
<さつまいもの甘露煮>作り置き
・ さつまいも……1本
・ はちみつ……大さじ2
・ レモン果汁……1/2個分
① さつまいもを洗い、皮がついたまま1〜1.5cm厚さの輪切りにし、5分くらい水にさらして水気を切る。
② 小鍋に①とはちみつとレモンの絞り汁、ひたひたになる程度の水(分量外:21cmの雪平鍋で300ml程度)を入れて中火にかけ、煮立ったら落としぶたをして弱火で煮る。
③ 汁気が減って照りがでてきたら、落としぶたをはずし、水飴状になってきた煮汁を煮絡める。
<みょうがの酢漬け>作り置き
・ みょうが……1個~
・. かんたん酢……適量
① みょうがを洗い、根元を少し切り落とす。
② 密閉できる袋にみょうがと、みょうがが浸るくらいのカンタン酢を入れ、空気を抜いて一晩漬けておく。
③ 半分に切り、さらに半分の厚さに切って盛り付ける。(お弁当に入っているのは½個分です)
お楽しみのデザートは、ひとくちサイズのレトロなお菓子
今回は、いっぺんにいろいろな食感を味わえるお弁当にしてみました。サバの竜田揚げはサクサク、とうもろこしご飯はプチプチ、たけのこのきんぴらはコリコリ、オクラのゴマ和えはネバネバ、さつまいもの甘露煮はホクホク、みょうがの酢漬けはシャキシャキ。味付けだけでなく、食感がそれぞれ違うと、最後まで飽きることなく楽しく食べられるような気がします。
メインのサバの竜田揚げは、味を変えてさっぱり食べられるように柚子を添えました。柚子の香りがついても美味しく食べられるさつまいもの甘露煮とのあいだに入れています。夫曰く最初はそのまま食べて、途中から柚子を絞って食べてみたらとても爽やかで美味しかったと、思惑通り楽しんでくれた様子でした。
そして、デザートはお菓子。最近、お弁当のバンドのところに小さなお菓子をつけています。以前、私は「菓子より塩辛」と言わんばかりにあまりお菓子を食べないほうだったんですが、お酒が飲めない妊娠中にハマっていろいろ試してみた結果、今ではいくつかのお気に入りができました。どれも少しずつ食べられる個包装で、どこかレトロでかわいく、コーヒーにも紅茶にも合うものが好みです。もともと甘党の夫も、お弁当につけておくととても喜んでくれます。
小麦粉を原料としたおせんべいに、クリームをサンド。ウエハースのような見た目ですが、焼き菓子ではなく欧風せんべいだそうです。しっかりとした歯ごたえで満足感があり、あまり食べすぎなくて済むところも気に入っています。
砕いたアーモンドに焦がしたキャラメルをからませたキャンディー。甘くて香ばしく、「目の前にあるだけ全て食べてしまいそうで危険だ」と夫も大のお気に入り。私も手が止まらなくなりそうなくらい好きなので、普段は缶に入れて目につかないところにしまっています。
お昼を食べ終えたらお菓子を机のはじに置いておいて、3時の休憩に紅茶を淹れ、ご褒美にお菓子をつまむと頭が冴えて仕事が捗るそうで、おやつ付きのお弁当の日は夫も嬉しそう。私もスーパーのお菓子コーナーを以前よりよく観察するようになりました。

『新装版 美味しいにきまってる』(KADOKAWA)