
戸田恵梨香オフィシャルサイトより
先日、戸田恵梨香さんと水川あさみさんがSNSを通じ、週刊誌による “不仲”報道に対して抗議のコメントを発表しました。これを受けて上野樹里さんも芸能メディアの報道に傷つけられた過去をTwitterで明かすなど、報道のあり方が改めて問われています。日頃インタビュー取材などで俳優・アイドル・タレントと直接顔を合わせているアツは何を思ったのでしょうか?
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皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!
女優の戸田恵梨香さんが体調不良で主演映画や主演ドラマを降板したという話が、一部メディアで報じられました。多くのファンが心配していた矢先、今度は戸田さんと水川あさみさんの不仲説を記したニュースが流れ、ほとんどの人は「えっ、戸田さんと水川さんは親友同士だったのに、どうしてそんなことに?」と不思議に思ったことでしょう。
編集部でも「そんな話、聞いたことないけどなぁ」と口々に言い合っていたのですが、センセーショナルに煽られた記事はあっという間に拡散され、あーだこーだ勝手な意見が飛び交い始めました。女性編集者と「女同士のVS記事は面白がられるからね」と不安視していたのだけど、そんな中、戸田さんや水川さんが抗議のためにInstagramで自らの思いを発信されました。
ご覧になった方も多いと思いますが、はっきりとしたとても激しい口調でした。チクリと刺さるイヤミも含まれていて、スカッとした人もいたのではないでしょうか?
戸田さんの「これから先、プライベートの事で何かをご報告する事があるのか分かりませんが 私に関する事は私から発信されるもの以外そこに事実はありません」の言葉には、確固たる拒絶の姿勢が現れていました。
水川さんの「わたしのSNSや私生活のほんの一部にも満たない何かをトリミングして面白おかしく悪意ある記事にして〜」の部分や「どうかその労力を、素晴らしい愛あるクリエイティブなものに活かせますように」の呼びかけもズシンと響きました。
自分たちの身を守るべき盾としての意思表示。これはきちんと受け止めなければ。マスコミの端くれにいるアツも、取材について、インタビューについて、いろんなことを改めて考えさせられました。彼女たちをここまで追いつめてしまったものとは? 彼女たちをこんなに傷つけてしまった原因はいったい何だったのだろうか? マスコミで働く人間みんなが今一度、立ち止まって考えてみなければならないことですね。
俳優としても人としても急成長した戸田恵梨香
戸田さんをアツが初めてインタビューしたのは亀梨和也くん、山下智久くん、堀北真希ちゃんが出演していた2005年のドラマ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)の時でした。戸田さんは才色兼備の学園のマドンナ・まり子役で、亀ちゃん演じる修二の恋人と思われているものの実は恋人ではなく、つかず離れずの煮え切らない修二のことを一途に信じ続け支える健気な女の子を好演しました。
亀ちゃんも山Pも初共演となる戸田さんを一目見た時から「可愛い〜」と口を揃えていて一瞬にしてメロメロ。清楚なその姿に魅了されたものです。インタビューをしていてもまだまだ初々しくて、地元・神戸のお友達のことやご両親の話などを明るく話してくれました。
翌年、2006年の『たったひとつの恋』(日本テレビ系)でも亀ちゃんと共演。綾瀬はるかちゃんの友人でしっかり者の女子大生・裕子役を演じました。夜中の横浜ロケでも弱音ひとつ吐かない頑張り屋さんで、あのスレンダーな体のどこにそんなパワーがと驚いて聞いたところ「こう見えて丈夫なんですよ〜」なんて笑っていて、ハードスケジュールを難なくこなしていました。最初の頃は若かったせいかあどけない笑顔で無邪気な発言もあったのですが、女優としての経験を積むに連れどんどん大人になり、物事をはっきりと言うようになっていって。
山P主演の2008年『コード・ブルー ードクターヘリ緊急救命ー』シリーズ(フジテレビ系)や、2010年の『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』シリーズ(TBS系)の時には当たり前だけど、あの可憐な少女は姿を消していて、どっからどう見ても「女優・戸田恵梨香」がそこにはいて、現場でもちょっと近寄り難い雰囲気を醸し出していました。
役柄的にも「意志ある強い女性」を演じることが多くなっていたし演技へのこだわりも人一倍あって、インタビューにも隙なく答えるようになっていたので正直、一抹の寂しさも……。『野ブタ。〜』の頃は「恵梨香ちゃん」とみんな呼んでいたのに、いつの間にか「戸田さん」呼びになっていたり、彼女のあまりに早い成長に付いていけない取材陣は置いてけぼりを食らうことに。
しょっちゅうインタビューしていて長い付き合いということもあってか、今でも「亀ちゃん」、「山P」と彼らのことは呼んでしまうのだけど、確かに女優さんの場合は途中から対応の仕方や接し方などが違ってくることがあるものなんです。あれってなんでしょね。どうしてなのかしら?
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