【25歳まで無料相談】生理・PMS・妊娠不安・避妊・セクシュアリティ「一人で抱え込まないで」大阪・心斎橋のユース向け相談施設

文=雪代すみれ
【この記事のキーワード】

生理・妊娠不安・避妊・パートナーシップ・セクシュアリティなど気軽に相談を

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「スマルナステーション」の相談スペース(株式会社ネクイノ提供)

——どのような相談で来られる方が多いでしょうか。

 生理不順や妊娠不安(避妊の失敗・アフターピルを飲んだ)、また弊社アプリではピルの診療も行っていますので、「ピル・アフターピルのことを聞きたい」といった相談があります。

 以前は婦人科の中にユースクリニック機能を備えていたこともあり、圧倒的に女性の利用者が多かったです。一方、男性は少ないものの、「パートナーが妊娠したかもしれないが、自分はどうしたらいいか」「パートナーが中絶手術をしたが、今後どうコミュニケーションをとればいいか」などで相談に来られたり、LINE相談を利用される方もいました。

——性教育YouTuber・シオリーヌさん制作のドラマ「ユースクリニックへようこそ ここはあなたのための病院です」は貴社が制作協力されていたとのことですが、作中で描かれていたように、童貞であることに悩んで来られる方はいらっしゃるのでしょうか。

 現実にはそういった相談をいただいたことはないのですが、「今後そういう相談でも来てくれたらいいよね」といった話をしていました。男性の相談も歓迎ですので、ぜひ気軽に来ていただきたいです。

——未成年ですと親に知られることを恐れている方もいると思うのですが……。

 「スマルナステーション」では、プライバシー保護の観点から勝手にご家族に連絡することはありませんし、ご家族を名乗る方が問い合わせされても、本当にご家族かわかりませんので、お答えすることはありませんのでご安心ください。

——親に相談できないという悩みは届きますか。

 非常に多いです。生理痛やPMSが辛くても親に婦人科に行くのを止められてしまったり、ピルを飲みたくても、親から「私たちの頃は辛くても我慢していた。ピルは性に奔放な子が飲むもの」といった偏見で叱られたなどの話を聞きます。また、地方ですと産婦人科に行っただけで地域中に知れ渡り「妊娠したのではないか」などと噂になってしまうので行けないといった声も。親御さん世代は「婦人科=妊娠したら行く場所」のイメージを持たれている方は少なくないですね。

 一方で親御さん自身もピルを飲んでいると一緒に来られたり、お子さんに「行ってみたら」と提案されたケースもあり、家庭によって認識が大幅に違うことを実感しています。

——説得のために保護者を連れてきた方もいますか。

 いらっしゃいます。移転前ですが、お子さんがまず一人で話を聞きに来て、その後親御さんに説明し、理解してもらうために連れてきて、医師・薬剤師の説明を受け、納得して帰られたこともありました。

——「スマルナステーション」にはどのようなタイミングで行っていいのでしょうか。

 いつでもかまいません。「自分の身体について話してみたい」「生理について悩んでいる」など、誰に相談していいかわからないけれども話を聞いてほしいときに、来ていただけたら嬉しいです。

 「話をお伺いして一緒に考えよう」というスタンスですので、一人で抱え込まず気軽に相談していただけたらと思います。心斎橋という遊びに出かけたついでに寄れる場所でもありますので、たとえば友達と話していて生理の話になって、「聞いてみたいことがあるのでちょっと行ってみよう」くらいでも歓迎です。

子どもも大人も性教育が必要

——昨今、たびたび女性が一人で産んで赤ちゃんを遺棄してしまう事件が報道され、女性だけが責められることも少なくありません。

 遺棄は許されないことですが、当事者だけの問題ではないと考えます。そういった報道を見るたびに、周りの大人が気づいたり、相談できる場所に繋がれなかったことを苦しく思います。

 「ユースクリニックへようこそ ここはあなたのための病院です」には助産師さんの「大人が教えてあげられなくてごめんね」というセリフがありますが、まさにそのような感情です。悲しい事件をなくしていけるよう「スマルナステーション」を気軽に若者が相談できる場にしていきたいですし、「何か困ったことがあればユースクリニック・ユース向け相談施設に相談に行く」のを当たり前にしていきたいです。

 また、本人がどういった背景でその選択をせざるをえなくなってしまったかは第三者にはわかりませんので、安易に判断してコメントをすることには疑問を抱きます。妊娠は一人でできるものではないので、その人だけが悪いわけではありませんし、女性だけが世間からバッシングされてしまうのは、同じような悩みを抱えている人が余計相談しにくくなってしまう。個人の問題と矮小化せず、一人ひとりで、社会で何ができるか考える方向に進んでほしいです。

——ユースクリニック・ユース向け相談施設に関して今後課題に感じていることはありますか。

 まず、性に関する正しい情報を発信する役割を全うしたいです。ネット上には誤った情報が載っていることも少なくなく、たとえば膣外射精で妊娠しないと思っている若者は一定数います。現状、誤った情報にアクセスしやすく、情報の正誤の確認をできないことが課題と感じていまして、相談を通じながら正しい情報を伝えていきたいという思いです。

 運営面・資金面でも課題を感じています。北欧では国営でユースクリニックが運営されているため、相談やサービスを無料もしくは低価格で提供できていますが、日本では現状、国営のユースクリニックはなく、企業や病院主体の運営です。

 弊社のユースクリニックが海老江に拠点を置いていた頃は、北欧のユースクリニックをモデルとしていたため、利益は求めていませんでした。しかしこれは、経営面で見ると持続可能なモデルではありません。今後日本でユースクリニックを増やし、運営を継続していくための課題としては、収益が見込めないため企業も取り組みにくく、自治体でも予算を確保できない現状があるため、北欧型を理想とするのであれば、国主体で動くしかないと考えています。

 また、ユースの世代だけでなく、保護者世代にも性教育が必要だと感じています。先ほどもお話したように生理やPMSに関しては世代間ギャップが大きく、ピルへのタブー感も強い。世代間ギャップをなくしていけるよう今後は保護者向け性教育イベントも開催していく見込みです。その第一歩として、11月11日と20日に3~5歳のお子さんがいる保護者さん向けに性教育イベントを行いますので、興味のある方はぜひご参加ください。

★性教育イベントの詳細はこちら

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