
Getty Imagesより
12月に入り、2021年もそろそろ終わり。去年に続き、今年も大変な1年となりましたが、芸能界の最前線で取材活動を行っている記者や雑誌編集者にとってはどんな1年だったのでしょうか? 今回は業界関係者が語り合う会合の様子をお届けします。
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皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!
さぁさぁ師走に入りました。カレンダーはあと一枚。年末年始の特番やイベント等でテレビ局や新聞&雑誌の編集部はどこもかしこも大忙し。変異株の脅威にさらされながらも十分な対策をとりつつ、慎重に取材を進める日々なんだけど、この時期になるとついついうっかり出ちゃうのが「今年一番、感じの悪かった芸能人」たちの話題。
忙しさのあまり(!?)編集者や記者たちがボソッとつぶやいた年末恒例の言いたい放題の座談会。今年もやっちゃったので、そのほんの一部をちょっとご披露しちゃおうと思いま~す!
今回の座談会ゲスト紹介
A子・・・ベテラン映画ライター
Bちゃん・・・30代テレビ局勤務の女性
C男・・・毒舌が売りの新聞記者
Dくん・・・20代のホヤホヤ雑誌編集者
アツ「2021年もコロナ禍での取材が続いて大変だっただろうけどお疲れ様でした。まだまだ年末年始号の入稿があってみんな心身ともにズタボロだと思うのよね。なので、ここらでひと息ついて、ストレスを発散してもらおうと思ってるんだけど、いかがかしら?」
A子「じゃあ早速だけど『2021年の感じ悪かったで賞』を発表しま~す」
Bちゃん「ちょっとちょっと、いきなりなの? そんなに生き急いでど~するの?」
C男「いや、ダントツ1位はあの人と相場は決まっているからな。軽くここ10年ぐらいは不動の地位を築いているある大女優がいるんだよ。な、彼女だろ?」
(A子とC男でそっと耳打ち→うなずき合う)
Dくん「誰なんですか? 教えてくださいよ。僕の知ってる人ですか?」
A子「この間、キミも一緒に取材に行ったばかりじゃない」
Dくん「え~っ、そんな感じの悪い人なんていましたっけ? 女優さんですよね? しかも大女優って。僕には全く覚えがないんですが」
Bちゃん「ここ10年ぐらい変わってないのね? じゃあの人だ。分かった分かった。映画にドラマにCMにとマルチに大活躍する超売れっ子の大女優さんでしょ? 演技派で歌も歌えて踊れてと多才で。確かに他を寄せつけないツワモノだね(笑)」
アツ「うんうん、御意。激しく同意。いつも心の準備をして万全の体制で取材に向かうんだけど、メンタルブレイクして帰ってくるのが関の山。インタビューの後は心身ともに崩壊するよね~。なかなか立ち直れないもの。特に視聴者の皆さんにはそんなイメージが全然ないから、裏の顔を目の当たりにする取材陣はホント切なくて苦しくて情けなくて(涙)」
A子「一般の友人知人に愚痴っても『そんなぁ、凄くいい人だと思ってた。信じられない』って言われちゃうし、私が嘘つき呼ばわりされる始末で(苦笑)」
C男「そうそう、イメージいいんだよな。好感度も高いし、サバサバさっぱり系で大人の女性らしい包容力もあって。演技はもちろんだけどトークもうまいし。何より年齢を重ねても美しくて、彼女の辞書には劣化という文字が一切ない。それは凄いことなんだけど」
Dくん「いやいや、そんなに盛り上がられても全く話についていけないんですけど。どなたなんですか?」
A子「そろそろ教えてあげなくちゃね。一緒に取材に行ったからキミもインタビューに同席してたんだけどさ。でもまぁ男子には分からなかったと思う」
Dくん「えっと、それは僕がまだ半人前だから?」
Bちゃん「それもまたちょっと違うというか」
C男「はっきり言うと男と女の前では、彼女の態度が丸っきり違うと言うことなんだよ。特に若い男子の前では『優しくて頼もしくて美し過ぎる姉貴』を装うからな。俺らおじさんには冷たいけど、でも女子に比べたら全然スイーツ対応だからまだ助かってるけどな」
A子「取材場所に若い男子がいると、猫100匹ぐらいかぶって猫なで声で話してるもんね。あれ、凄いわ。男と女であんなに態度を変える人って、今どき珍しいと思う。テレビなんかではそんなに男好きアピールとかしてないのに、とにかく態度が豹変するのよね。同性である女性にはめちゃくちゃソルティ。何でなんだろ? 過去に何かあったとか? 取材が嫌いなら受けなきゃいいのに。または『インタビューは男性記者のみ受け付けます』って提示してくれると助かるわ」
アツ「でもさ、芸能界に限らず普通の会社にもそういう人っているじゃない? ちょっとカッコイイ男子の前では猫なで声で喋って優しい人を演じる女性が。アツの知り合いにも気に入らない男子や女子にはワントーン低い声で怒鳴る女性がいるんだけど、ホント萎えるわぁ。気分次第でいっつもイライラしていて人に当たり散らして。それ上司にしたくない人ナンバーワンでしょ。そんな人にはなりたくなーい、絶対!」
C男「アハハ、そう言えばその女優のマネージャーや付き人は常に脅えてるよ。彼女の一挙手一投足に注目して神経を張りつめていて。いつ何で怒られるか分からないからいつもビクビクしてるのが伝わってくる。だからよく交代してるしね。でも芸歴も長いし事務所サイドも稼ぎ頭の彼女には何も言えないまま。苦労している付き人を見ていると可哀想になってくるよ」
Bちゃん「男と女の前だけじゃなくて、地位の高い人の前でもコロッと態度を変えるのも彼女の特徴よね。プロデューサーやスポンサーの前では笑顔で受け答えしてて、それは男性プロデューサーだけじゃなくて女性プロデューサーにも満面笑顔。脚本家のことは『先生』って呼ぶしね。あ、ただし局Pと制作会社のPの前ではまた微妙に態度が違うのよ。女優さんなのにスタッフのバックボーンをちゃんと下調べしているんだから恐れ入るわ。本物の演技派なのかもね。プロデューサーにはヘコヘコするけど、宣伝部の若い女子なんかには完全スルーという対応でホント心折れるわ。人によってコロコロ態度を変える方が大変だろうに」
C男「かつて自分とは20歳以上も違う若い女優と共演していた時『若き大女優』と呼んでイジってたこともあったなぁ。イジってたと言うと聞こえはいいけど。もうあの性根は治らないだろうけど、自分を戒めることができるといいんだけど。今はまだ事務所の力も強いけど、いつかしっぺ返しがあるんじゃないかな」
Dくん「あの~、どんなヒントが出ようと僕にはさっぱり分からないですけど。もうそろそろ……」
A子「ごめんごめん、もう焦らすのも限界よね。彼女の業界でのニックネームは『ミルフィーユ』って言うの。猫やいろんなものを何層にも重ね付けしているから(笑)。その人の名は〇〇〇〇さんよ!」
Dくん「嘘だぁ。信じられない。ICレコーダーに不備があって僕がまごまごしていた時も『大丈夫? 回ってる? ゆっくりでいいのよ。何でも聞いてね』って言ってくれたのに。あの大女優さんが? まさかぁ」
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