TWSBIって?
日本でもすっかり定番になったTWSBI(ツイスビー)は台湾の筆記具ブランドです。
これまで、40年以上にわたり欧米の大手万年筆メーカーのOEMとして実績を築いてきた技術を活かして誕生したTWSBIは発売からわずか数年で、台湾・日本をはじめアジアを代表するブランドに成長しました。
TWSBIの魅力

スチールペン先とは思えない書き心地
多くの万年筆ファンから指示を集めるTWSBIの特徴は大きく分けてふたつ。ひとちは、スチールペン先(いわゆる鉄ペン)を採用した低価格な万年筆でありながら、スチールペン先とは思えない弾力のある書き心地。そして、フラッグシップモデルの「ダイヤモンド580」は11000円から、エントリーモデルの「TWSBI ECO」は5500円で購入できるという優れたコストパフォーマンスにあります。

オプション不要のTWSBI万年筆
一般的に万年筆を購入すれば、インク吸入方式(インクカートリッジか繰り返して使えるコンバーター)を選択する必要があります。
インクカートリッジはお手軽で、初心者でも簡単に交換が可能ですが、市販されているインクの主なカラーは「ブラック」あるいは「ブルーブラック」です。これらはオーソドックスなインクですが、いま新しい万年筆ユーザーに人気を集めているのは数百種類とも言われているカラーバリエーションのインクでしょう。
TWSBIは、万年筆の軸に直接インクを吸入する仕組みなので、インクカートリッジやコンバーターなどのオプションを購入することなく、はじめからお好みのカラーインクを選んで楽しむことができます。

お手入れも自分自身で可能
TWSBIには、他社の万年筆にはないメンテナンスに必要なキットがはじめから付属品として付いてきます。
初心者がすぐに必要なツールではありませんが、別のインクに交換した際に水洗いだけではなかなかきれいにならない時に、付属のレンチを使って分解・洗浄することができます。
筆者はTWSBI万年筆を6年以上に渡り愛用していますが、好奇心で分解したことを除けば、洗浄やメンテナンスのために付属ツールを使ったことがありません、そのくらい特別なお手入れをしなくても安心して使える万年筆でもあります。
初心者にも超やさしいTWSBI ECO-T

握り方を無言で教えてくれるECO-T先生
新しくラインナップに加わった「TWSBI ECO-T(エコ ティー)」は、上から見ると「TWSBI ECO」のような六角形ではなく、なだらかな三角形の形状にしたことで、はじめて万年筆を手にした人でも、自然に正しいポジションへと指をリードしてくれます。
初心者が万年筆の試筆を始めると、ペン芯のクシ目部分(用語ではクシ溝と呼びます)を上に向けて書き始める人がいますが、「TWSBI ECO-T」の三角形グリップは、ペン先の切り割り(ペン先に切り目が入っている面)が正しく上になるように設計されているので、はじめてでも上下を間違える心配もなく、ただ握るだけで正しい万年筆の持ち方が自然に身につく仕様になっていて「TWSBI ECO-T」のTはteacherと呼びたくなります。

話題のニブまでバリエーション豊富な字幅
「TWSBI ECO–T」には、豊富な字幅が揃っています。ハンディサイズの手帳ならEF(極細)やF(細字)が、ノートブックへの筆記や手紙にはM(中字)が便利で、これらは他のメーカーからも発売されているオーソドックスな字幅です。
「TWSBI ECO-T」には、それらの字幅に加えて、B(太字)やSTUB(スタブ)と呼ばれる縦に書くと太字、横に書けば細字になる特殊ニブまでラインナップに並びます。
この価格帯でこれらの字幅が揃う万年筆はあまり例がなく、STUBがこの価格で購入できるのもTWSBIの魅力です。

まさにECO-T=エコタンク!?
スケルトンボディは中に入れたインクの色や残量がわかりやすいというメリットがあります、さらに上記でも少し触れましたが万年筆インクを直接軸内に吸入する仕組み(本体吸入式やプランジャー式と呼びます)を採用していて、約2mlものインクが入る容量を誇ります。
どれほど凄いのかというと、一般的な万年筆カートリッジの容量は0.6mlから1.0mlなので、カートリッジのおよそ2本分以上の容量になります。
これなら、長期間の旅行や出張でも途中でインク切れを心配する必要のない、まさにエコタンク(ECO-T)と呼びたくなる優秀な万年筆です。
まとめ

書くひとにやさしいTWSBI ECO-T
TWSBIは、透明な軸で中のインクが見える視認性の良さと、鉄ペン(スチールペン先)とは思えない弾力のある書き心地に加えて、コストパフォーマンスにも優れた万年筆として、万年筆愛好家をはじめ、万年筆に触れたばかりの人からも支持を集めています。
「TWSBI ECO」が日本で発売されたときに、これほど初心者にふさわしい万年筆はないと思っていましたが、さらにブラッシュアップしたモデルへと進化した「TWSBI ECO-T」は、これから万年筆をはじめてみたい人や、様々なカラーインクを楽しみたいという人にぴったりな万年筆です。
商品名 TWSBI ECO-T
メーカー TWSBI
カラー ブルー/イエローグリーン/ミントブルー/クリア
ニブ スチールペン先
字幅 EF(極細)/F(細字)/M(中字)/B(太字)/STUB1.1
価格 各5,500円(消費税込み)